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             2000年版ISO9000への移行

Dan Nelson氏の論文より抜粋

六社の審査登録機関(ABS,BSI,BVQI,NSAI,Orion,TUV)と認定機関(RAB,RvA,UKAS)に対し以下の質問を行い、調査を行った。

現在ISO9002:1994で登録されている企業を想定して、企業の品質システムが2000年版ISO9001の要求事項を満たしているかどうかを審査登録機関はどのように、かついつ決めるのか?その決定をするための基準もしくは指針はもうできているのか?
 

調査した結果から判断しもっとも起こりうることは、以下のようなことである。

(各審査登録機関や認定機関の個別の対応については省略する)

二つの最終ノート

  1. ISO事務局のWebsiteに掲載されている文書によると、「ISO9000の改訂作業の重要な要求は、現在ISO9000規格を実施している企業が、改訂される規格に移行するに当たって容易であることを見つける・・・移行計画ガイダンスが作られる」としている。この移行計画ガイダンスの性格は述べられていないが、TC176委員会によって作成されるであろうことに言及されている。
    TC176委員会はもちろん移行計画ガイダンスを作成している。このようなガイダンスが導入される度合いはまだ未定である。公開方法も決められていないし、その内容も決まっていない。前に述べたように、このガイダンスが、認定機関、審査登録機関、最終使用者の誰に向けられているものなのかについてもRABは推定できていない。TC176委員会のメンバーに限定されているので、RABはこのように発言している。「彼らは、このような質問に対する最終返答を本年中に得られるとは期待していない」と。RvAとUKASは、「ガイダンスの文書は審査登録機関もしくは最終使用者、あるいは両者に向けたものであり、認定機関に対してではないことがもっともありうることである」と述べている。
    このようなガイダンス文書の発刊は、1987年版から1994年版への移行とは異なっていることを表している。これらの移行時には、何らのガイダンスも発刊されなかった。しかし、1994年版改訂は、2000年版改訂と比較して相対的に軽微であった。
  2. 2000年版ISO9000シリーズは、ISO14000,QS9000,AS9000のような他のISO9000関連規格に何らかの影響を与えるようだ。
    ISO TC207委員会(ISO14000に責任のある委員会)は、ISO9000改訂を受け入れるためにISO14000を改正する意向である。ただし、これ以上のことは、2000年版ISO9000が正式発行するまで保留する意向である。
    QS9000は、昨年3版への改訂を行ったので、ISO9000の変更を受け入れる改訂をどうするかについては多くのことを述べようとしていない。

(AS9000.EN9000など以下省略)


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