品質マネージメント・システムの八つの原則
現行ISO 9001規格からの改訂ポイント
品質マネージメント原則
1994年版
2000年版
顧客指向の組織 顧客要求を確実に満たす現在および将来の顧客ニーズと期待
を理解。顧客満足度を測り、行動する
リーダーシップ 方針と目標を設定し、方針を展開し、
資源を供し、クオリティのための
環境を整える
将来への展望、方向付け、共有する価値
の設定。挑戦的な目標とゴールを定め、
達成するための戦略を実施する。
従業員をコーチし、援助し、能力を高める
全員参加 従業員能力レベルを高め、
教育し、十分な資格を持つ要員とする
従業員の知識と経験を重んじ、組織の
目標とゴールに対するオーナーシップ
を高める。
さらに、教育を通じて、管理面の決定や
プロセスの改善に従業員が進んで
携わる結果となる
プロセス指向 文書化されたプロセスを確立し、管理・
維持する
プロセスの内部・外部の「顧客」と
「供給者」を厳格に明白とする。
プロセス内での活動に必要な資源に
焦点を当て、要員、設備、手段、
材料の効果的利用に向かう
システム指向の経営 適切で、効果的な文書化された品質
システムを構築し、維持する
一つのシステム内の一連のプロセス
を明確とする。相互依存性を理解する。
組織の目標とゴールにプロセスを配置する。
重要な目標に対する結果を測定する
継続的改善 経営者の見直し、内部・外部監査、
是正・予防処置を通じて品質システム
の効果を継続的に改善する
現実的で挑戦的な改善ゴールを
設定し、資源を提供し、プロセスの
継続的改善に貢献する資材、機会、
動機づけを従業に与える
事実に基づく決定 品質システムに関する経営者の決定と
行動は、監査、是正処置、不適合品、顧客
苦情、もしくは他のリソースからの
報告書を通じて得られた事実
と情報の分析に基づいて行われる
意志決定と活動は、生産性を最大化し、
無駄と繰り返し作業を最小化するために
データと情報分析に基づいて行われる。
力の向け先は、コストの削減、業績
とマーケットシェアーの向上である。
これは、適切なマネージメント手法と
技法の利用によって行われる
供給者との互恵関係 供給者によって満たされるべき
要求事項と文書を明瞭化する。
供給される製品とサービスの品質を
管理するために彼らの実績を評価・見直す
製品、プロセス、システムの共同開発
および改善を目的として、早期介入・参加
によって戦略的連合、もしくはパートナー
シップを確立する。
相互に信頼し、尊敬する間柄、
および顧客満足と継続的改善への
コミットメントを築く

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