PCEngine10周年記念特別企画

- ちょっとディープなハードの仕組み -

・DUO-R・RXは、Duoに比べ、CDアクセスが速いという噂は本当ですか?

レーザーアクティブのCDアクセスが速いのは解るのですが、R及びRXは、どうなのでしょうか?

単純に、ピックアップユニットの性能が若干上がったというだけではないでしょうか。
他にも基盤の構成変更などによって電気的に安定し、リードエラーがより押さえられるようになった、 ということも考えられます。

何にせよ倍速になったりしたわけではないので、単に
「モノが変わったのでちょっとよくなったかもしれない」
程度ではないでしょうか。

・PCEのチップセットのネーミングについて教えて下さい。

「HuC62**」という型番には、何か意味があるのでしょうか?

これは、北の某社の偉い人がSL好きだったから、チップセット (CPU、ビデオディスプレイコントローラ、カラーパレットエンコーダ) の型番が「HuC62**」なのです。

これは案外見落としやすいかも。
『型番』として見てしまうと「HuC」と「62**」に無意識に分けて見てしまうんですね。
そうなるとなかなか気がつかない。
でも実際は「Hu」社の「C62」システムの「**」チップ、という意味なのであります。

各チップの型番・通称は、以下の通り。

CPU 型番:HuC6280
通称:Dr.Pepper
VDC 型番:HuC6270
通称:7up
CPE 型番:HuC6260
通称:鉄観音

・「PC−KD863G」について教えて下さい。

「コア構想」の中では、かなりマイナーな製品の割に名前だけは有名で良く耳にしますが、どのような物なのでしょうか?

その名が示すように、NECホームエレクトロニクス社製のRGBモニター「PC−KD863S」をベースに、
PCEのボードを内蔵させたもの。

863Sは24KHz(当時のPCシリーズの標準出力周波数)の他に16KHz(PCEのRGB出力周波数)に対応したマルチスキャンタイプであり、 しかもスピーカが付属していて筐体の左右に取り付けられるので、そのままゲームユースに利用できるのでは、と考えられたみたいです。

このPCEのRGB出力が、外部ケーブルを介すことなくダイレクトにモニタに表示できるので、画像のクオリティは非常に高いです。 反面、通常のVIDEO出力ではある程度色にじみがあるために気にならないような「ドットの存在」が気になってしまうという悲しさもあります。

内部的にはほとんど白エンジンと同じようですね。分割されているプリント基板の1枚化、拡張コネクタ、RFの削除、程度のようです。

余談:その基板上から69ピン分のバスにジャンパケーブルをはんだ付けしてさらに拡張コネクタをつけてし まったツワモノもいるって聞いたことがあります。


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