- グラフィック作成支援システム「Hu7D」-

1998/9/10。既に9月も半ばだというのに夏の暑さが戻ってきたような晴天。 とある情報筋から、某ゲームショップに「GT用TVチューナ」があると聞きつけた私は秋葉原にいた。

目的の物も購入し、いつものようにふらふらとPC関連のジャンクショップを冷やかしていたその時、 私の目の前に見慣れた、しかし何かが明らかに違うコアグラが目に飛び込んだ。
頭脳はフル回転し、脈拍、血圧ともに急上昇を感じ、私は驚愕した。「こ、これはっ・・・!」

その妖しげなグリーンの基盤に鎮座するコアグラを、一度だけ雑誌で見たことがあった。
それはまぎれもなく「PCエンジン開発システム」であった。

追記:後に「グラフィック作成支援システム」であることが判明。

店員との交渉の結果、値段にやや不満はあったものの、私はそれを購入。 若干の懐のさみしさと、今月の生活設計を考えつつ、私は帰路に就いた・・。

なお、PC Engine ALL Hardware LISTをまた更新しましたので併せてご覧ください。

追記:9/22現在、マジで生活厳しいです(T-T)



Hu7D Hu7D

まずはお約束の形式写真撮影。
むき出しの基盤と部品、実用一辺倒の大きなシリアルナンバーシール、まさに開発機材 開発ツール。

開発システムそのものではないので、今後はツールと称します。
Hu7D 俯瞰

上から見たHu7D。
各部品配列は開設の通り。

Hu7D
Hu7D MIDIコネクタ側

各部品に混じって、「MIDI or CE」という謎の選択をするジャンパピンがある。

Hu7D付属のグラフィックエディタ名が「CE」であると判明。「CE」からのデータ転送に関係があるかと思われる。
Hu7D 後方

二段構成がお解りいただけるだろうか。
見れば見るほど妖しい・・・。

Hu7D
Hu7D Hu7D使用

Duoモニタと接続してみる。
動作保証はなかったが、内部は生きているようなので安心する。

付属の5inchディスク

店員曰く「ドライバディスク」だそうだ。
グラフィックエディタ「CE」かもしれません。
ちなみに、コアグラ取扱説明書、非連射パッドx3、コアグラパッドx1、ACアダプタ、AVケーブルが付属していた。

Hu7D Driver

まだ購入したばかりなのでなにもしていないのだが、今後いろいろと実験してみたいと思う。 特にMIDI-IN端子の存在が非常にそそられる。
仮にパソコンと接続が可能であるならば、PC Engineを外部音源として使用することもけして夢ではないだろう。 (が、いわゆるGM規格互換ではないし、音源チップを直接たたくようなソフトが私に開発出来る訳無い)

追記:Hu7DはDesignerの名を冠する「グラフィック作成支援システム」であるならば、果たしてMIDI端子はなんなのか?? また、仮にグラフィック周り専門のマシンでなかったしても、MIDI音源としては使えないだろうとの指摘も受けました。

前述のようにこのHu7Dは秋葉原のジャンクショップで発見したわけだが、果たしてどこのメーカーで使用されていたのか、 また、どのようなソフトがこのマシンで開発されたのか、さらには、なぜこの時期になって流出したのか、非常に興味深い。

真相をご存じの業界の方、匿名で構いませんので、ぜひぜひ御一報ください。

追記:Hu7システムに関するメールくださった匿名希望さま、誠にありがとうございました。

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