Desktop SavageIX

     SavageIX REVIEW

  1. SavageIX 動作確認

    SavageIX を搭載した Merucurio S3 298/8M W/TV の W2kでの動作状況を確認する。
    ツクモパソコン本店にて、\1,990にて購入。
    VertexLink 扱いの物だが、製造元はシンガポールの kobian と思われる。(生産は中国)

  2. 外見

    8MBメモリを内蔵しているだけに、SavageIXの他はBIOS-ROMのみというシンプルな構造。
    配線の引き回しもそれなりに綺麗で、安物という感は無い。

  3. インストール

    付属ドライバCDは使わず、最新版を検索する。
    S3 Graphics Savage/MX-/IX (290-298)Drivers (リファレンス) ( User Name: archive Password: archive )
    または
    IBM ThinkPad ビデオ・サポート(SavageIX8)(Windows 2000) Ver.7.40.53
    若干IBM版の方が新しい。

    OSによる自動認識は行われない為、手動でインストールする必要がある。
    デバイスドライバのアップグレードでインストールを行う事になるが、
    「デバイスに最適なドライバを検索する」→「場所を指定」する必要がある。
    「このデバイスの既知のドライバを表示して、その一覧から選択する」→ 「ディスク使用」ではドライバが見つからない。

  4. ファーストインプレッション

    まず画質の良さに驚く。じっくりと見ても画面に破綻はない。
    アナログ出力+LCDという悪条件にも関わらず、SR9 DVIと良い勝負と感じる。
    メモリまで1chipに納めた効果か、スクロール速度にも不満は感じられない。
    WinS3IDによる ID情報

  5. 動作検証

    以下のアプリケーションにて動作状況を確認する。
    01Final Reality 旧DX 対応確認
    02Unreal Tournament DX8.1 対応確認
    03WinDVD DH DVD再生確認
    全て D-SUB15 アナログ出力のみ。

  6. 実験結果

    01ロボット歩行デモにてハングアップ
    02起動と同時にハングアップ
    031280x1024再生可。コマ落ちなし

    元々モバイル用途で、しかも8MBということで、3Dは期待していなかったが、 予想以上に厳しい結果となった。
    Final Realityは問題のシーンまでは特に不具合なく、快適に動作していただけに、 非常に惜しい。
    しかし、ネット上での動作報告を見ると、正常動作するとの声も何件か挙がっているようだ。
    その意味では当方環境だけの問題とも言え、簡単に判断を下すのは難しい。

  7. その他

    画面のプロパティ内、S3ガンマユーティリティータブを開くとハング。 キーボードも受け付けず、PCをリセットするしか無かった。
    →IBMドライバにて問題なし。

  8. 結論

    3Dはほとんど使い物にならないので、オマケ程度に考えて置いた方がよい。
    2DメインのビジネスPC…というお約束なフレーズはさておき、2DゲームPC、 DVD再生PCならば悪くない選択と言える。
    むしろその低発熱を生かし、小型DVD再生PCを組むと面白いだろう。
    近年流行のHTPCには最適では無かろうか。 それにしても、\1,990という低価格はSavageファンとしては実に悲しい。

  9. 今後の展開

    特になし。 GA-SS22P16AGP4同様、箪笥の肥やしとなるだろう。

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