令和元年 6月定例会 一般質問
 22番武松議員、登壇願います。
     〔22番(武松 忠君)登壇 拍手〕

◆22番(武松忠君) 通告に基づき質問いたします。 大項目の
1、御用米曲輪整備についての
(1)御用米曲輪土塁修景整備について、何点か伺います。
 この件につきましては、本年2月の志民の会・鈴木敦子議員の代表質問に対する答弁におきまして、市長は、御用米曲輪の土塁上のクスノキの状況は、「2018年4月に議会に報告させていただいたとおり、2017年度修景整備事業において、伐採した樹木の周りのクスノキに枯れが見られ、このうち複数本の状態が芳しくないため、これまで経過観察をしているところでございます。今後は、2019年度当初に植栽の専門家による診断を行いまして、安全性が保てないと判断されるものにつきましては、修景整備事業の中で適切に対応していく方向で検討しております」と答弁されております。
 また、今定例会中、9月9日の厚生文教常任委員会でも、この件につきまして御説明がございました。そこで伺います。
 御用米曲輪土塁上のクスノキの状態につきまして、植栽の専門家による診断結果について伺います。
 また、その結果に基づき、土塁修景整備事業の対応について、何らかの結論や方向性が導き出されていれば伺います。
 引き続きまして、
(2)御用米曲輪平面部の整備について伺います。
 御用米曲輪平面部の整備につきましては、北東側を江戸時代、南西側を北条氏時代としてエリア分けし、来訪者がその違いを理解できるような整備方法を検討していると伺っております。
 私は、御用米曲輪全体が、植栽管理や史跡としての整備に重きが置かれるのは当然と認識しております。一方、御用米曲輪は小田原駅から500メートルほどであり、小田原城跡の中でも、駅に最も至近の場所であります。
 現在、城址公園全体が、史跡公園となるべく整備が進められておりますが、30年ほど前までの城址公園は動物園やレトロな遊具等もあり、小さな子供たちや家族連れが楽しめるところでありました。将来的には遊園地の撤去は必須であることから、御用米曲輪の平面部の整備は、空と大地や緑が感じられる、芝生を核にした憩いのデザインとする視点が必要と考えております。
 近年、建築やデザインの分野ではボタニカルデザイン、これは植物のデザインとか植物学的なデザインと言われているものでございますが、これらやランドスケープデザイン(景観デザイン)で、表参道ヒルズや福岡シンフォニーホールや国際会議場を備えた複合施設のアクロス福岡など、緑と建築や景観デザインの融合が注目されております。
 グッドデザイン賞2017、日本造園学会賞(2018)受賞の豊島区南池袋公園は、ボタニカルデザインを盛り込み、芝生広場を核にした公園となっております。芝生広場の周りには、低木の在来雑木で囲むことにより、芝生から低木、そしてビルから青い空へと、連続性と広がりがあり、違和感のない空間が形成されております。
 この南池袋公園の特徴は、公園運営にサード・プレイスの理念が組み込まれていることにあります。サード・プレイスとは、現代の都市社会において住宅(ファースト・プレイス)と、それから職場や学校(セカンド・プレイス)を行き来するだけの生活では得ることのできない、地域への愛着を他者と共有できる、居心地のよい第三の場所を示します。
 都市にある公園が、地域のつながりを支援する居心地のよい場所になれば、都市そのものがもっと友好的な場所に変わっていくのではないでしょうか。そこで伺います。
 御用米曲輪の平面部の整備について、芝生を核にして、子育て中の親子が安心して過ごせる都市のリビングとなり、人と人とのつながりを生み出す場所を目指すべきと考えますが、御所見を伺います。
 次に、大項目の
2、小田原都市計画高度地区の見直しについて伺います。
 まず、現在の小田原市における第4種高度地区を含む中心市街地の課題は、街なみに、城下町、宿場町のような歴史的な風情がないということであります。これは、これまでのたび重なる地震による火災や戦災による焼失により、現在では、古い建物と新しい建物、低層の建物と中高層の建物が混在している状態であります。
 また、中心市街地では、日常生活に必要な食料品や衣料品の購入場所が減少し、生活しづらく、園芸用品やパソコン用品を購入するにも車で郊外の店舗に行かなくてはならないなど、不便であるとよく伺います。近年は、マンション等の建設により中心市街地の人口はふえているものの、前述の店舗がふえるには至っておりません。
 このたびの高度地区見直しは、第4種高度地区のうち、容積率400%以内の区域内の建築物で、周辺の市街地環境の改善に資するものとして、基準をすべて満たしている場合、高さの基本最高限度を45メートル以下の範囲内で緩和するものであります。
 その基準は、敷地面積が1000平方メートル以上で、幅員6メートル以上の道路に接していること。敷地の外周の長さの7分の1以上がこの6メートル以上の道路に接していること。その道路に面する部分に幅員2メートル以上の歩道状の公開空地を設置していること。そして、敷地の20%以上を空地とし、10%以上の緑地を設けることとしております。これらは、総合設計制度の基準も踏まえながら、歩行者の安全性、快適性の確保や緑化の推進により、市街地環境に配慮した建築物を対象とするとの御説明がございました。
 そこで、
(1)高度地区の緩和基準についてでありますが、高度地区の見直しに至った背景とその効果について伺います。
 次に、
(2)区域設定について伺います。
 私は、小田原駅の近隣に、集中して高い建物を誘導し、人口増を図ることについては理解をし、また進めるべきと考えております。
 建築物の最大高さ標高68.3メートルは、第4種高度地区のうち、小田原駅周辺地区の指定でありますが、このたびの見直しにつきましては、建築物の高さ45メートルまでの緩和区域を、なぜ小田原駅周辺の第4種高度地区としたのか伺います。
 次に、大項目の
3、国府津駅周辺整備事業について伺います。
 初めに、国府津駅周辺整備の歴史について触れさせていただきます。元号をまたぐため、西暦で説明をさせていただきます。
 まず、1995年以前は、国道1号沿いに国府津駅から西側に向かい、延長150メートルほどのアーケードが上下線にございました。雨にぬれることなく買い物ができたのですが、アーケードの下は格好の自転車駐車場と化しておりました。
 1995年度、国府津駅前広場西側用地を自転車駐車場等用地として土地開発公社が取得し、そこに自転車駐車場が整備されますと、アーケードの下の自転車はなくなり、歩行者はとても歩きやすくなったわけでございます。しかし、郊外大型店舗の出店など商業環境が大きく変化したことに加え、自転車駐車場が、アーケードのあった商店前の裏側にできたため、商店前の自転車や歩行者の通行量が大きく減り、急速に商店街が疲弊していったのでございます。
 そして、2000年度に、自治体版シンクタンクとしての小田原市政策総合研究所が設立されますと、2002年度には、国府津地区の歴史的建築物の価値を検証する調査を実施いたしました。そこで、商店街の和風な出桁建築や洋風な看板建築の混在が特徴的で、価値が高いため、貴重な街なみを見せるために、アーケードを撤去し電線類地中化を進める機運が高まっていったのであります。
 2003年度には、東海道ルネッサンス事業で、国府津駅から親木橋にかけて電線類地中化が行われ、あわせてアーケード撤去が行われております。
 国府津駅前広場の形態や規模は、この間、従来からほとんど変わっておりませんでしたが、生活様式の変化による市内車両登録台数の増加とともに、駅への送迎車両が増加していき、渋滞問題が課題となっておりました。
 当時の国府津駅進入路は、駅前広場から出るために停車しているバスと、国道1号上り線から左折進入するバスをかわすため、車線が広くとられておりました。そのため、横断歩道長が長く国道1号の赤信号時間が長いことから、国道1号の渋滞が延びる要因となっておりました。また、駅前広場内では、バスを方向転換する必要があり、安全のためバス事業者の交通整理員が常駐しておりました。そして、夜間雨天時には、家族送迎用の一般車両が国道1号まであふれ、時に100メートル以上の渋滞となる状況となっておりました。
 こうした課題に対応するため、2008年度に、駅前広場東側建設予定のマンションの位置を、当初の計画より、道水路つけかえにより東にずらし、その部分に国道1号からのバス導入路の新設を行いました。それにより、駅前広場内でのバスの方向転換をなくし、さらに既存出入り口の車道幅を狭め、横断歩道長を短くし、国道1号赤信号時間を短縮しております。また、駅前広場の外周部を送迎車両の通行帯としたことから、滞留距離を従来の約130メートルから約200メートルにすることにより、国道1号へあふれる車両数の大幅減を図っております。
 この工事期間中には、国府津駅前広場西側の自転車駐車場に送迎車両用ロータリーを設置いたしました。その際には、ここに出入りする車両と歩行者が歩道上で交錯するため、交通整理員が常駐しておりました。
 歴史の話はこの辺にとどめまして、改めまして現在の国府津駅前広場周辺の課題を整理いたします。
 まず、自転車駐車場における自転車盗難、夜間における自転車駐車場から女性が男に尾行されるなどの防犯面と、狭い側道である市道4294での接触事故や、雨天時に国道1号まであふれる一般車両などの交通面であります。この場所が、基本的には地形的に高低差があること、絶対的に狭いことなど物理的課題に起因しております。
 そこで、2015年に西側自転車駐車場の用地の一部を駅前広場として拡張し、国道1号まで停車車両があふれることの解消に必要な、一般車乗降場とロータリーを配置する基本構想はまとまったわけであります。
 そこで、
(1)進捗状況についてでありますが、既に2016年2月26日の建設経済常任委員会において、国府津駅周辺整備基本構想について報告されておりますが、基本構想をもとに県警本部と交通協議を実施中と説明がございました。それから既に3年半が経過しております。そこで、改めまして国府津駅周辺整備事業の進捗状況を伺います。
 次に、
(2)課題と今後の予定について何点か伺います。
 2015年に国府津駅周辺整備基本構想策定業務の公募型プロポーザルが行われておりましたが、その業務内容に、国府津駅周辺整備基本構想の検討のための関係機関等協議がございました。まず、この業務で行われた基本構想検討のための関係機関等協議の内容を伺います。
 ここまで長期化するのは、多くの課題や根本的な課題があると認識しております。そこで、国府津駅周辺整備の主な課題と、その重要度について伺います。
 さらに、今後のスケジュールについて伺います。
 以上をもちまして、登壇しての質問を終わります。(拍手)

○副議長(大川裕君) 市長、登壇願います。
     〔市長(加藤憲一君)登壇〕

◎市長(加藤憲一君) 22番武松議員の御質問に順次お答えをいたします。
 初めに、御用米曲輪のクスノキの診断結果についてのお尋ねがございました。当初の計画では、土塁上のクスノキ29本のうち13本を伐採し、16本残すこととしておりましたが、平成30年4月に、そのうちの一部に枯れが見られましたため、施肥等の緊急対策と経過観察を行ってまいりました。本年4月と7月に行いました樹木医の診断によりますと、11本に枯れが見られ、すべて枯れてしまっている6本は回復が難しく、安全確保のためにも伐採し、残る5本は、枯れている部分を剪定するよう指導がございました。これに基づいて整備いたしますと、北東土塁上には10本のクスノキが残ることとなります。
 次に、御用米曲輪の北東土塁の整備についてお尋ねでございます。基本設計等に基づきまして、「史跡とみどりとの共生」を図るために、10本のクスノキを残した状態で土塁を復元する計画であります。また、みどりに配慮した整備といたしまして北東土塁に市街地との遮へいのための生け垣を設置するとともに、土塁法面は、先に整備した北西土塁と同様、コグマザサを植栽して覆う予定でございます。史跡等の整備といたしましては、土塁上に三つの蔵跡を石組みなどで平面表示をし、そこへ上る階段を設置することなどを考えております。
 次に、御用米曲輪の平面部の整備について御質問でございます。御用米曲輪は、江戸期と戦国期のエリアに分けまして、複合的に保存・整備をするほか、落ちついた空間の中で、城の歴史的価値を体感できる学びの場としての活用を目指しております。江戸期のエリアには、蔵跡の規模などを示す平面表示を行いますとともに、平面部は芝のような地被植物でありますクラピアにより覆うなど、市民や観光客の憩いの場となるよう整備したいと考えております。戦国エリアにつきましては、他に類例を見ない貴重な遺構が発見されておりますため、時間をかけて専門家と協議しながら遺構の性格を見定め、よりよい整備を考えてまいりたいと考えております。
 次に、高度地区の見直しの背景とその効果についてお尋ねをいただきました。本市の高度地区は平成17年6月に決定し、10年以上が経過しておりますが、これまでに土地所有者や各種関係団体から、土地の高度利用を求める要望が数多く寄せられております。また、民間デベロッパーへのヒアリングにおきましては、緩和規定はあるものの、手続の迅速化、スピード感を求める声が多くございました。こうした意見を受けまして、民間が参入しやすい環境を整えることで、居住と居住にかかわる生活利便施設が集約され、コンパクトシティの形成につながるものと考えているところであります。
 次に、高さ制限を緩和する区域の設定についての御質問でございます。人口減少・少子高齢社会が進む中、本市の立地適正化計画におきまして、都市機能や居住機能の誘導策の一つとして、高度地区の見直しの検討を位置づけをしております。そこで、都市機能・居住機能の誘導区域でもあり、土地の高度利用を求める要望が数多く寄せられました容積率400%以上の商業地域を、緩和の対象区域にしたものでございます。なお、この区域は、標高68.3メートルまで緩和が可能な小田原駅周辺地区とは異なり、高さ45メートルを限度とするものであります。
 次に、国府津駅周辺整備事業の進捗状況についてお尋ねでございます。この事業は、駅前広場の交通混雑の緩和や駅利用者の安全性・利便性の向上を図りますため、広場を整備し、自転車等駐車場、集会施設などを建設するものであります。現在、駅前交差点の交通量や既存駐輪場の利用状況調査を再度実施いたしまして、最新のデータをもとに、実施設計作業を鋭意進めているところであります。
 次に、基本構想策定時の関係機関との協議内容についてでございます。交通事業者でありますバス・タクシー事業者とは、広場への進入経路や乗降スペースの配置などにつきまして、また、交通管理者である神奈川県警察本部とは、国府津駅前広場等の通行方法や交通規制などについて協議を行いました。さらに、既存広場の土地所有者であります東日本旅客鉄道株式会社とは、整備期間中の安全確保や広場の利用方法などについて協議を行ったものでございます。
 次に、主な課題等についてであります。国府津駅前広場の課題につきましては、限られた区域の中で、歩行者、自転車及び自動車等が安心・安全に利用できる最適な配置計画にすることととらえております。また、自転車等駐車場と集会施設につきましては、必要となる施設の規模、配置及び管理運営方法が課題となっております。これら一連の事業実施に当たりましては、地域住民との合意形成が不可欠であり、重要な課題であると認識しております。
 次に、今後のスケジュールについてであります。まずは、駅前広場の通行方法や交通規制、自転車等駐車場や集会施設の概要など、事業の具体的な内容につきまして、地域住民や関係機関へ説明を行ってまいります。その後の整備につきましては、令和2年度から自転車等駐車場と集会施設を、令和3年度から駅前広場の整備に、順次着手していく予定でございます。
 以上をもちまして、22番武松議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。

◆22番(武松忠君) 御答弁をいただきました。順に質問をしていきたいと思います。
 まず、御用米曲輪の整備についてですけれども、クスノキの状況につきまして、当初の29本が最終的に10本程度になるということで、結果的には、例えばお城のほうから植栽を見た場合に、面積的には変わらない、それほど影響がないというような御説明も常任委員会でございましたので、一定、安心はしておりますけれども、着実な整備のほうをお願いしたいと思います。
 それから、平面部の整備についてですけれども、戦国期のさまざまな庭園、池の形ですとか石組みの形が、モザイクのような形で出てきまして、それが注目もされました。その整備手法を非常に期待はしておりますけれども、これについても、詳細に検討を行った上で進めていただきたいと思います。
 この平面部の芝生というか、平面部の管理ですけれども、南池袋公園の芝生管理というのは、住民も加わって、芝生を傷めないように、例えばビニールシートを禁止しているのです。通気性のよいござを貸し出すようなことをしております。それから、芝については、夏ですと週3回、冬ですと週2回、芝刈りを行うようですけれども、それも住民と行政が一緒になってやられているということでございます。維持管理に関しましては、住民参加手法も、ぜひ検討していただきたいと思います。
 この御用米曲輪の整備については、今後、お城側といいますか南側の斜面やそれに続く植栽等の整備がございます。ぜひとも御用米曲輪の平面部から天守閣が望むことができるような整備を望むものでございます。御用米曲輪の芝生平面に座って天守閣方面を望んだときに、現在ですと、ただ樹木の上に空が見えるだけであります。この小田原城できちんと植栽を管理したならば、低木の青空の中に、白く輝く天守閣が見えるようになるわけです。普通の公園であるか、お城が見える公園であるかというのは、価値が全く違います。オンリーワンの整備となるわけですので、ぜひ、価値を高める整備を重ねてお願いしたいと思います。
 次に、高度地区のほうを伺います。
 高度地区の高さなのですけれども、最高高さが小田原城天守閣の屋根の高さ、標高68.3メートルということになっております。ただ、実際には、それほどの建物が建ってしまうと、小田原城が完全に隠れてしまうわけです。高さの最高限度を小田原城と同じ高さにした理由について伺います。

◎都市部長(石塚省二君) 高度地区の緩和基準におけます最高限度を、小田原城と同じ高さにした理由についてお尋ねがございました。平成17年6月に高度地区を決定した当初でございますが、小田原駅周辺地区の建物の最高高さを31メートルといたしまして、総合設計制度等の手法により、その高さの制限を超えて立地できるよう、緩和基準を設けて運用を始めたところでございます。その後、市民説明会ですとか市民満足度重要度調査などにおきまして、「小田原城より高い建物は建てるべきではない」ですとか、「お城までの高さはやむを得ない」などといった意見が多く寄せられたところでございます。これを受けまして、高度利用の観点や眺望の確保などにつきまして十分検討を重ねた上で、都市計画審議会での議論を踏まえまして、平成18年10月に、高さの最高限度を天守閣と同様の標高68.3メートルと定めたものでございます。
 以上でございます。

◆22番(武松忠君) 手順を踏まえて、最高限度の標高を決めたということには、一定の評価をいたしますけれども、ただ、実際にはその高さだと、お城が隠れてしまうということを発言しておきます。
 もう一点、区域設定のほうについて再質問いたします。
 第4種高度地区の小田原駅周辺地区は、学校法人新名学園旭丘高等学校や小田原箱根商工会議所前の弁財天通りの際まで指定しております。将来的に史跡整備を計画している道路に面した場所に、天守閣と同じ高さの建物が建設可能となるわけですけれども、そこで、緩和基準の見直しは慎重に進めるべきであると考えますが、御所見を伺います。

◎副市長(時田光章君) 緩和基準の見直しの進め方について再質問をいただきました。この緩和基準の案につきましては、これまでいただきました高度地区に係る多くの意見を踏まえまして、小田原市都市計画審議会の中で慎重に検討を重ねた上で決定したものでございます。その周知に当たりましては、パブリックコメントの実施や、市民や各種関係団体を対象とした説明会を4回開催するなど、丁寧な対応を図ってきたところでございます。今後、都市計画変更に向けた手続を進めていく中でも、都市計画案の縦覧により、市民の皆様の意見は十分に伺っていく考えでございます。
 以上でございます。

◆22番(武松忠君) 今後の手続も、縦覧ということになりますと、実際には余り意見が出てこないということにもなりかねません。ただ、指摘はしておかなければいけないです。今回、改めまして、この見直しについて、もとの規制も含めてですけれども、見ました。最高高さ、標高68.3メートルの第4種高度地区につきましては、小田原駅周辺地区の範囲が、将来的に史跡整備される弁財天通りの際までとなっているというのは、本当にびっくりしました。やはり、旭丘高校のところは、将来的には蓮池となるような整備になるようなことが、史跡小田原城跡本丸・二の丸整備基本構想にあるわけです。そこに、道路を挟んですぐ前が、お城と同じ高さとなるような規制というのは、やはり、これはきちんとチェックしていかなければいけないし、お城を大切なものとして思うのであれば、きちんと高さを抑えるなり、例えば緑の景観をふやすなりとか、さまざまな工夫をして、圧迫のないような形にしていくべきだというふうに思います。
 このままですと、市長、ごらんになったかと思いますけれども、小倉城に行ったことはございますか。福岡県北九州市の小倉城の横に、リバーウォーク北九州という建物があります。お堀のすぐ横に、商業施設ですけれども、赤や金色や黒の、丸とか三角とか四角の高層の建物が建っているわけです。それは、日本的だと言えば日本的なのですけれども、現代芸術的には日本的なのですけれど、相当に違和感のある景観となっています。こういうことが起こらないように、しっかりと、この第4種高度地区の小田原駅周辺地区の範囲を狭めるような必要性を指摘いたしまして、要望といたします。
 次に、国府津駅の周辺整備についてですけれども、基本構想策定時から、神奈川県警察本部と、駅前広場等の通行方法や交通規制について協議をされてきたことを確認いたしました。それから3年半、進捗が見えないため、要らぬ憶測をしてしまったわけです。これほど交通協議が長引くのは、ボタンのかけ違いといいますか、当初の基本構想が間違っていたのであれば、やはり原点に立ち返って見直さなければならないのではないかというふうに、私は考えたわけです。御答弁により、令和2年度から、駐輪場と集会施設から整備し、その後、令和3年度から駅前広場の整備に着工すると伺い、一定、安心いたしました。しかし、くぎを刺すようですけれども、駐輪場と集会施設の整備の開始前までに、しっかりと警察との交通協議が調った後に着工してほしいというふうに考えております。
 なぜ、そういうことを言うかといいますと、今までも駅前広場の形態を最初の案で決めて、それが最後の最後、警察協議によってレイアウトが変わったことが、小田原駅の東口でもありました。西口でもありました。それから、鴨宮駅の北口の整備でも、形態が変わったことがございます。そういった経緯があって、一番大切なことは、やはり弱者である歩行者の安全だと思います。歩行者、自転車、車の人が、もちろん安全でなければいけないのですけれども、駅近くでは一番人数の多い弱者は歩行者でありますから、その安全を確保するためには、ぜひ、この交通協議が調った後にしっかりと進めていってほしいです。それが調わなかったら、計画がおくれてもいいです。そうしないと、先に自転車駐車場をつくって、集会施設ができて、実際に駅の一番近いところに駅前広場ができるわけですけれども、それができなかったら、遠いところに駐輪場を持っていったことに何の意味があるかということになってしまいますので、ぜひ、これにつきましては、交通協議が終わるまで、着工することのないよう申し上げまして、私の質問を終わります。