平成26年 3月 予算特別委員会 − 03月19日−03号
◆委員(武松忠君) それでは、順次質問させていただきます。
1番目は、小規模特認校における放課後子ども教室についてであります。
児童数が大幅に減った片浦小学校の学校維持対策として、小規模特認校となったと把握しております。その特徴的な事業が放課後子ども教室であり、他校の放課後児童クラブと目的は異なりますが、補完的な役目もございます。放課後子ども教室が基本的に無料であるのに対し、他校の放課後児童クラブは、クラブ代とおやつ代で月9000円ほどとなっております。そのためカリキュラムの違いは認めるものの、費用面で不公平感があるというのも事実であります。
そこで、(1)事業内容と参加児童数について伺います。
請求資料によりまして、月間9回以上の事業が組まれており、個々の事業で参加者数のばらつきがあることがわかりました。事業内容と、この参加者のばらつきについて、まずお伺いいたします。
次に、(2)課題についてでありますが、これまでの運営を通して、運営面、参加者等、課題があれば具体的に伺います。
また、(3)他校への拡大についてでありますが、分科会では、他校へ拡大するとすれば、部分的に対応するとの答弁がございました。想定をしている学校規模や時期があれば伺います。
次に、2点目、高付加価値化対応野菜産地事業費補助金、オリーブの栽培への取り組みについて伺います。
オリーブは、栽培には手はかからないが、剪定や収穫に手間がかかると認識しております。オリーブ畑といいますと、なだらかな畑にしま状に植えているというイメージがありますけれども、この小田原のミカン畑と大きく異なります。最近は、近隣市町でも既に栽培をしており、新規性も少ないと考えておりますが、さまざまな作物がある中で、なぜオリーブを選択したのか、その理由についてお伺いいたします。
次に、このオリーブは、品質を重視するなら手摘みをしており、さらに手間がかかると認識しております。また、既に海外では、オリーブ畑の耕作放棄地がかなりあるとも聞いております。オリーブが耕作放棄地対策となる根拠について伺います。
次に、3点目、小田原地下街再生事業について伺います。
小田原地下街も2月から本格的に改修工事が始まりました。アークロード正面のエスカレーターが設置されるペデストリアンデッキ下の広場の写真を、2月の初めにフェイスブックに掲載したところ、8時半の写真だったのですが、「8時半でも人が少ない」、それから「既存の設備を使って予算を抑えるのが民間の発想なのに、公共事業はむだが多い」、「こういう仕事は民間の発想が大事」、「今もあるのに、なぜわざわざつくるのか」あるいは「建設会社絡みか」等の意見が寄せられました。
そこで、(1)アークロード正面のエスカレーター設置についてでありますけれども、このエスカレーター設置の意味、地上部入り口周辺の完成イメージが市民に共有されていないのではないかと認識しております。実際に工事が始まりますと、地上部に仮囲いができてから大きく問題が噴出するのではないかと考えております。さらに説明が必要と考えますが、御所見を伺います。
(2)この小田原地下街の搬入路についてですが、駐輪場の入り口との共用、それから角部の高低差についてお伺いします。
この入り口は、一方通行の東通りからの進入のため、道幅が狭く、入り口部分が上り坂で、かつ自転車駐車場入り口と共用しております。そのため、歩行者や自転車との交差による安全面、それから、この中に入ってからの角部、コーナー部で、2トンのロングボディのトラックがあるのですが、これが路面と接触するというような話を伺いました。それから、道幅が狭いということで、フェンス等への接触も危惧されます。この対策についてお伺いいたします。
次、4点目、市民提案型協働事業についてお伺いいたします。
(1)日本語指導を中心とする生活支援事業負担金についてであります。事業の内容はお伺いしましたけれども、川東地区での開催や、開催回数をふやすとの説明がございました。開催回数の増加は、根本的に、この団体の収支状況を改善するものではないと認識しております。市との協働を通じた自立や団体育成に向けての取り組みをお伺いいたします。
次に、(2)協働する職員の意識改革についてであります。これは市民提案型協働事業全体についてお伺いするものですが、他の例ですけれども、業務で来場した職員が、参加者と一緒にイベントに参加しているだけで、会場設営などは団体が行い、違和感を覚えたという話を伺っております。協働の意味を職員にもしっかりと認識していただき、実行してもらわなければならないと考えております。もちろん、職員によっても差があることはわかります。どのように意識改革をしていくのかお伺いいたします。
最後、(3)健全な団体育成のための詳細な事業結果報告書等の提出についてであります。協働という名のもとに安易な事業費の支出は、団体育成どころか、団体の解散につながりかねないと認識しております。そこで、事業結果報告書等の提出を求め、しっかりと検証、指導していく体制が必要と考えますが、御所見を伺います。
◎市長(加藤憲一君) 武松委員からの御質問に、まず私のほうから御答弁申し上げます。私から2点でございます。
まず1点目は、高付加価値化対応野菜産地事業費補助金、オリーブの栽培の件でございます。オリーブを選択した理由についてのお尋ねでございました。現在、本市では幾つかのブランド化された農作物がございますけれども、農業従事者の高齢化、また有害鳥獣の被害、こういった課題に適応できる新たなブランドとしてオリーブに注目をしたところでございます。武松委員御指摘のとおり、オリーブ畑とミカン畑との形状の違いというものはございますけれども、栽培に取り組む農家にとりましては、同じ果樹栽培ということで、剪定を初めとする技術の取得につきましても、ミカン栽培のノウハウを生かすことができるものととらえております。また、近年、健康志向の高まりによりまして、オリーブオイルの消費量は年々増加傾向にございますが、その国内消費量の99%が輸入品でございまして、オリーブ市場における国産品の需要は非常に高いものととらえております。農業所得の確保と地域の活性化を推進する上でも、このオリーブの栽培がその一翼を担い得るものと考えたところでございます。
もう一点、協働についての職員の意識についてのお尋ねがございました。もとより市民との協働は、私が市長に就任して以来掲げているところでございます。この協働で事業を推進していく上では、市民や団体と職員が相互の立場を尊重して、役割及び責任を分担し、力を存分に出し合って協力し合う、こういったことが大切でございます。当然、職員には、こうしたことを十分理解して、その場その場で何をすべきか自分で考えて行動することが求められるわけでございます。武松委員が御紹介されたその事例ですね、それが具体的にどういう状況か私もわかりかねますけれども、市民から見て、協力する姿勢が見られなかったということがあるのであれば、これは残念なことでございます。市民との協働につきましては、協働の講演会に各課の職員を参加させ、意識の啓発に努めてきておりますけれども、今後も、さらにこの事業に対する認識を高めるように取り組んでまいりたいと思います。
私からは以上です。
◎副市長(加部裕彦君) 私からは、市民提案型協働事業に関連いたしまして、事業結果報告書等の提出についてのお尋ねにお答えいたします。
この事業の実施により得られます事業成果や知識・経験、そして事業に注がれたエネルギーは、協働に携わった者の意識向上とスキルアップにつながっていくものと考えております。また、受益者の満足度、協働での実施による相乗効果などを検証することは、事業の効率性や団体の組織力の向上に必要な過程でございます。そこで、今後の事業展開を図る上で有益でありますことから、事業結果を団体と行政が相互に振り返りますとともに、事業結果報告書にまとめ、第三者からの客観的な評価・アドバイスをいただく予定でございます。
私からは以上でございます。
◎副市長(大野速雄君) それでは、アークロード正面にエスカレーターを整備する意義や完成イメージについての御質問につきましては、私からお答え申し上げたいと思います。
小田原地下街再開に当たりましては、主たる歩行者動線機能を地下歩道に位置づけまして、中心市街地への回遊性の向上を図るため、駅側エスカレーター及び錦通り側階段・エスカレーターを設置するものでございます。駅側エスカレーターの整備につきましては、完成時のイメージをつかんでいただくため、再生計画や実施計画において、再開後の歩行者流動予測や、設置する位置や高さ、各通路幅等を明記した計画図、地上部の完成時におけるイメージパースもお示ししてきているところでございます。これらの情報につきましては、市のホームページや広報紙、市民説明会などを通じて周知してきたところでございまして、地元のタウン誌を初めとする多くのメディアにも、完成時の画像が掲載されております。今後とも機会をとらえ、市民の皆様に情報提供していきたいと考えております。
以上でございます。
◎教育部長(関野憲司君) 私からは、小規模特認校におきます放課後子ども教室につきまして御答弁申し上げます。
初めに、事業内容と参加児童数のばらつきについて御質問がございました。放課後子ども教室では、定例的に、学習アドバイザーが企画する「百人一首」、「昆虫採集」、「編み物教室」、外国語指導助手が企画する「英語教室」を開催しており、これ以外に、月に一、二回、外部講師を招いて「生け花教室」、「手打ちそば教室」などの事業を実施しております。これらの実施に当たっては、特に参加を強制したりすることはなく、子供たちが興味を持ったものに自由に参加する方法をとっていることから、ばらつきが生じていると認識しております。
次に、放課後子ども教室の課題について御質問がございました。放課後子ども教室を実施する際の課題といたしましては、まず、冬場などに帰宅時間が遅くなる際の小学校から根府川駅までの経路の安全確保が挙げられます。このほかには、小学校1年生から小学校6年生まで、すべての児童が興味を示すプログラムの設定、参加人数が少ない土曜日や夏休み期間中の事業のあり方などが課題であるととらえております。
次に、放課後子ども教室の他校への拡大について御質問がございました。片浦小学校における放課後子ども教室は、小規模特認校としての特色の一つとして実施しているものでございまして、この方式をそのまま他の学校に広めていく考えはございません。しかしながら、放課後子ども教室は、上級生が自主的に下級生の面倒を見たりするといった、学年を超えた関係の構築や、地域ぐるみで子育てを支える意識の醸成が図られるなどの効果が認められることから、子供の居場所づくりを進める上で有効なツールの一つであり、学校規模にとらわれず、地域の環境が整ったところから広げてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎経済部長(長谷川孝春君) それでは、私から、オリーブ栽培と耕作放棄地対策との関連についてお答えをいたします。
市内の耕作放棄地につきましては、そのほとんどが丘陵地の樹園地でございまして、その主たる要因といたしましては、農業従事者の高齢化やかんきつ価格の低迷等によるものであると理解をしております。オリーブ栽培につきましては、御指摘のとおり品質を重視するため手摘みで行うこととなりますが、年間を通した栽培管理につきましては、現状の温州ミカンの栽培との比較において、作業を省力化することが可能でございまして、収益率も高いことから収入の増加を図ることで、耕作放棄地の増加を未然に防ぐことが期待できるものと考えております。
以上でございます。
◎市街地整備担当部長(佐藤栄君) 小田原地下街搬入路の安全の対策、それと搬入車両が通行しやすくなるための対策についての御質問につきましては、私から御答弁申し上げます。
武松委員御指摘のとおり、小田原地下街搬入路の安全の確保は極めて重要でございまして、入り口付近における歩行者、自転車、自動車の交通量調査を行うとともに、各テナントに対しまして、開業後の商品搬入の方法や搬入車両の見込みなどについて調査をしているところでございます。安全対策につきましては、搬入する車両の時間調整、注意喚起の標識の設置、それから交通誘導員の配置など、万全を期してまいります。また、今回の工事では、通路幅の拡幅や隅切りを設置するなど適宜改良を行うことで、搬入車両の安全な通行を確保できるものと考えておりますが、車両ドライバーにも注意した走行をしっかり促してまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
◎市民部長(奥津春夫君) 次に、市民提案型協働事業の日本語指導を中心とする生活支援事業を通じた、団体の育成や自立について御質問がございましたので、私から答弁いたします。
本事業は、市民活動団体からの提案により、主に日本語指導は団体が、相談対応は市が行う「協働」の形で実施するものでございます。市との協働とすることで、これまでこたえ切れなかった生活相談への対応や、川東地区での新規教室の開催が可能になり、団体のこれまでの活動の拡大や事業の安定的な継続につながるものとなっております。なお、団体の収支の改善や自立は、市民活動団体全体の課題でございまして、中間支援機能充実の必要性が示された市民活動推進委員会の答申を踏まえながら、各種助成や融資等の活用について指導・助言する方策等を検討してまいりたいと考えております。
私からは以上です。
◆委員(武松忠君) 御答弁ありがとうございました。
では順番にお伺いしてまいりたいと思います。
まず、小規模特認校のほうですけれども、課題ということで、冬季の帰宅時の安全性とか、あとは全学年が興味があるようなテーマの選定というようなことがございました。
この中で触れられていなかったのですが、いろいろなイベント関係で、学習アドバイザーとコーディネーターさんがいるということで伺っております。コーディネーターが地元の議員さんの娘さんということを伺っております。それが本当にいいことなのかということを保護者のほうから伺いました。特に問題はないとは思うのですが、そういうことを言われるのは、御本人にとっても議会にとってもあまりよろしくないのではないかと思います。所管にとっても問題とは把握していないかもしれませんけれども、そのような御意見があることをぜひ把握しておいていただきたいと思います。
次、他校への拡大についてでありますけれども、放課後子ども教室自体を広げるということではないという御説明でした。地域の環境が整ったらということでありますけれども、例えば、それは受け入れ先の地域というのが人もあるでしょうし、場所もあると思うのですけれども、そのあたりはどのような条件というのが想定されるのか、まずお伺いしたいと思います。
あとは別にまたお伺いいたします。
◎教育部長(関野憲司君) ただいま武松委員から、放課後子ども教室を実施するに当たり環境が整った条件とはどういうふうなことかということでございました。まず1番は、担い手と、それからそれを地域で支えようとしている場づくり、それができているかどうかということで、こちらのほうは、その後いろいろな市の施策の中で、例えばスクールコミュニティという施策を目指しておりますが、それらの中でそういうふうな形が芽生えております。それが発展する、あるいは反対に、そちらのほうのところが放課後子ども教室をツールとして利用する、そのような形がこれから考えられていくのかなと思っております。
以上でございます。
◆委員(武松忠君) わかりました。
小規模特認校制度で、他の地域からこの片浦小学校に子供たちがある程度の人数通っています。ただ、そこの子供たちが例えば中学校に入るときに、地元に戻って地元の中学校に入るときに、要は転校生になってしまうわけですよね。そこを私は非常に心配しているところで、そのあたりの課題をやはりちゃんと指導していく必要があるのではないかと思うのです。その点、もし中1プロブレムというのですかね、そのあたりのことをどのように考えているのかお伺いしたいと思います。
◎教育部長(関野憲司君) 片浦小学校から中学校へ入るときの、そのことについての再質問でございますが、小田原市教育委員会では、学区の弾力的な運用の中で、片浦小学校の子供は城山中学校へ行くようなことも可能としております。ですから、その辺のどのような進路がいいのか、それは家庭等のそれぞれの状況を考えていただきまして、最善の方法を選んでいただくようにとっております。
以上でございます。
◆委員(武松忠君) わかりました。だんだん時間がなくなってきましたので。
次に、オリーブの件は、御説明のとおり、ミカンよりも楽で収益性も高いという御説明でした。オリーブ自体も結構大きくなってしまう木だと思いますので、そのあたりは先進市の例とかをぜひ取り入れて、定着するような方向で考えていただければと思います。
小田原地下街のほうですが、まず、このアークロード正面のエスカレーターの設置であります。これがそのうちに地上部の仮囲いができて、今の既存のエスカレーターの正面に、多分二、三メートルのところに仮囲いができて工事が始まると思うのですけれども、ちょうどそこの正面に、こういうものができるというイメージパースを現地に示していくということが利用者に対しても必要だと思うのですけれども、そのあたりのお考えがあるのかどうか、その点だけお伺いいたします。
◎市街地整備担当部長(佐藤栄君) アークロード正面の新たにつくるエスカレーターの仮囲いのところへそうした完成後のイメージパースということで、私どもも今想定していなかったような御提案でございます。その辺につきましては、どういう形でできるのかも含めて少し検討してみたいなというふうに思います。
以上でございます。
◆委員(武松忠君) わかりました。ちょっと事前で言っておくべきだったのですけれども、思いついたので言ってしまいました。
それで、この小田原地下街の関係は、進入路のところがやはり非常に課題だと思います。これは要望になりますけれども、本当に事故があっては何もなりませんので、中の拡幅だとか隅切りを検討されているということですので、ぜひそのように実行していただければと思います。
最後、市民提案型協働事業についてですけれども、最終的な市民活動の形というか、協働してどういう形にしたいというか、なればいいかというのがちょっと見えにくいのです。一時的に協働して採算性が確保されたとしても、その後、例えば3年で事業が切れたら途端に団体が破綻してしまったということにならないように、ぜひやってもらいたいと思います。最終的には、個々の団体には自立してもらって、それこそいろんな部屋の使用料もきちんと払っていただけて事業が進むという方向が目標だと思うのですけれども、この最終的な姿はどのような形が理想か、もし市長のお考えがあればお伺いしたいと思います。
◎市長(加藤憲一君) 今の武松委員の御質問は、この日本語指導教室に関してのことというよりも、もう少し全般的なことだということで受けとめさせていただきます。それでよろしいかと思いますが。
今回、市民提案型協働事業というのを平成26年度から新しく小田原で始めていきます。これについては、これまでの地域の中の公共的な課題について、我々行政からだけ見た観点の事業ではなく、市民の皆さんから見た観点で必要と思われる事業、また、市民の皆さんが参加していただくことで課題解決が進むと思われる取り組みについて御提案をいただいて事業化をしていきます。これは一定の年限を協働という形でやって、期間が終わったから、そのときでもうおしまいですということではもちろんなくて、その中で得られた協働のあり方、あるいは予算の有効な使い方、協働の形について、これは恒常的な事業の形として組めるのであれば、それはその後も本市の事業のあり方あるいは協働の形として、私は取り込んでいけるべきものだと考えています。したがって、1年間なら1年間、数年間なら数年間、終わってしまったらそれをやらないということではなくて、その成果に応じて、その後、本市の事業の恒常的な形として取り上げていくということをやはり進めていくべきだというふうに考えております。
以上です。
◆委員(武松忠君) わかりました。
協働という形で始まって、最終的に、何だ、委託事業がいっぱいふえてしまったということではまたいけないと思うのです。そのあたりはどこまで市がやるべきかというのをしっかりわきまえていただいて、また議会のほうでもチェックしながら見ていきたいと思いますので、これをもちまして、質問を終わらせていただきます。
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