質問要旨(H13−12)
1 本市の高度情報化施策について
(1) IT講習の実績について
(2) 小田原市教育ネットワークについて
2 財務会計システム・行政評価システム導入の進捗状況について
(1) 対象となる事業について
(2) 評価票の設計の進捗状況について
3 順礼街道の渋滞対策について
(1) 総合娯楽施設建設に伴う早期の渋滞対策について
(2) 穴部国府津線の早期完成について
○5番【武松 忠君】
質問通告に基づきまして質問させていただきます。
本市を取り巻く環境は、国と地方の財政硬直化、中央省庁再編、公務員制度改革、規制緩和など依然厳しさを増す中、ますます効率的な経営を求められております。そうした中でも、国や県、本市においてもIT関連の施策が目立ってまいりました。平成13年度施政方針の中で市長は、ITを6回、ネットワークを6回、情報については15回も使用されておりました。今年度は、多様化する情報化社会を迎え、市民同士や市民と行政が相互に情報交換する地域総合情報交流ネットワークシステムを構築することになっております。また、6月より始まりましたIT講習や、すべての市立小・中学校が高速回線で接続された小田原市教育ネットワークが10月より運用開始となるなど、基盤整備には目を見張るものがございます。急速に基盤整備が進んでおりますが、IT講習や教育ネットワークは、基盤整備だけでなく、ソフト面やバックアップ体制が非常に重要になってまいります。こうした観点から何点か質問いたします。
質問1.本市の高度情報化施策について伺います。
(1)IT講習の実績についてまず伺います。
IT講習は、本年6月から市内各所で実施されておりますが、この講習の参加者の傾向を、男女比、年齢構成、職種、会場やコースについて、集計のできている時点までの結果についてまず伺います。
また、ある会場を希望した方が何度も抽選を外れたという話も聞いております。これまで講習や募集を行ってきた中で、抽選方法やコース編成についてどのような要望があったのか、そして、これらの要望から会場やコース編成などにどのような対策を行ってきたのか、また、これからの対応について伺います。
引き続きまして、(2)小田原市教育ネットワークについて伺います。
小田原市教育ネットワークシステムは、10月1日から運用開始され、2ヵ月半が経過いたしましたが、授業等で実際にどのように活用されているか、その具体例を伺います。
次に、こうした教育ネットワークを活用した授業や講習を行う際、大画面の液晶プロジェクター等を用いて説明や他校との交流を行うことが学習効果を上げる上で非常に大切だと考えます。液晶プロジェクターがないIT関連の授業というのは、黒板のない教室で授業を行うようなもので、とても学習効果が期待できるものではありません。市立小・中学校における液晶プロジェクター等の附帯設備について、その整備状況を伺います。
最後に、こうしたハード面の整備とともに、教員や学校に対する行政側のバックアップ体制が大変重要になります。私が所属しております総務民生常任委員会では、北海道の岩見沢市を視察してまいりました。岩見沢市では、教員への講習を行うために、自治体ネットワークセンター内に、各学校に設置してあるパソコンと全くの同一機種が10台ほど設置してありました。学校と全く同じ環境でまとめて教員に講習できるような設備となっておりました。当面は、教員への講習なども全市的に実施しなければならないものも多いと考えられます。また、設備へのふぐあいの対応や、最近急増しているコンピュータウイルスにも対応しなければなりません。計画的に実施する講習や緊急対応のものなど組織的に取り組まなくてはならないものばかりだと考えております。これらについて、教育委員会や行政はどのようにバックアップするのか、そのバックアップ体制や設備の整備状況について伺います。
引き続きまして、質問2.財務会計システム・行政評価システム導入の進捗状況について何点か伺います。
現在、行政改革の推進とともに、行政評価や事業評価が注目され始めております。行政評価システムは、日本に紹介されて三、四年ほどしかたっておりませんが、省庁や全国の自治体に急速に普及しつつあります。行政評価は、民間企業における目標管理手法と同様のもので、�@行政の仕事ぶりを評価する、�A行政の目標を数値であらわす、�B行政の戦略を積極的に住民にマーケティングする、言いかえれば、行政の組織で資金と人員がどこにどれだけ配分され、どれだけの効率で回っているかという実態を業績測定します。そして、その分析結果を踏まえて次の目標を決め、その実現に向けて組織全体で改善活動を進める手法です。民間企業の場合は、こうした改善によって業績が収益となってあらわれますが、行政の場合は明確な評価がございません。そのため、従来はやりっ放しといいますか、それぞれの事業を立ち上げただけで、結果について積極的に評価してまいりませんでした。そのため行政評価システムでは、評価結果を情報公開することによって公の評価を受けることがシステム上必要不可欠となります。住民に評価を公開することによって努力が白日のもとにさらされることになります。成果が実れば称賛を浴び報われ、サボっていればまたそれも明らかになります。このシステムは、我々議員にとっても行政施策の正確な判断材料となり、非常に力強い武器となりますし、個人的にも非常に期待をしているものです。
(1)この行政評価システムの対象となる事業について伺います。
まず、本市では、財務会計システムと行政評価システムを連係させようとしていますが、財務会計システムはいわゆるお金の計算で、行政評価システムは目標管理手法です。こうした性格の異なるものの連係は非常に困難であると考えますが、この二つをどこまで連係させようとしているのか、また、その目的は何か伺います。
また、今回のシステムの導入をどの事業レベルまで対象としようとするのか、例えば予算書ベースの全事業に対応させようとするのか、総合計画「ビジョン21おだわら」の実施計画ベースにするのか、想定している事業範囲を伺います。
引き続きまして、(2)評価票の設計の進捗状況について伺います。
行政評価システムでは、一般には対象となった事業それぞれに評価票を作成し評価します。これも、総務民生常任委員会で視察しました札幌市の事業評価システムの評価票を例にとって説明いたしますと、評価票ということですので、単票型式になっております。まずはじめに事業名、次に具体的な内容の問い合わせ先である担当課、そして事業の概要をまず記載しております。次の欄では、市民1人当たりコストとして、その事業が市民1人当たり幾らかかっているかを記載しています。事業の分析では、長期総合計画及びその実行計画に当てはめて、各事業がどういうことを目指しているのかを説明しています。そして、事業の対象、何を、その手段、どのような手段で、目指す成果、どのような状態にするかを具体的に記載しています。投入量の項目では、委託料、事務費、人員、職員費、需用費合計が3年間分記載されており、各事業が具体的にどういう費用がかかっているかを明らかにしており、事業を行う人件費も費用に加えています。活動量、事業成果の項目では、事業の活動量、例えばシンポジウムの開催回数、それと成果、シンポジウムの開催回数に対する成果としましては、例えば出席者数、こうした指標を用いて説明するようにしております。事業の評価の項目では、まず事業の必要性を明確にしています。導入当時、なぜ事業が必要だったか、また、時間が経過した現在において状況は変化していないかをさまざまな観点から検討しています。事業の改善の項目では、事業が必要な場合でも、より成果を向上させたり、コスト改善を図る余地がないかどうかについて、これまでの検討経過と今後の検討すべき内容について記載しております。最後に、部署内優先度として、優先度をA、B、Cの3段階であらわしております。また、補助金についても、こうした評価票に基づいて評価しておりまして、この評価票のほかに、補助される側の補助対象団体や、その必要性を明確にするための附属説明書を添付しています。
本市では、今年度、行政評価システムの導入期と位置づけ、目的確認と仕組みの設計が目標に掲げられておりました。設計項目としては、指標の設定、事業単位の総コストの把握、評価票の設計となっておりますが、先ほど説明しましたような評価票の設計をどのような手順で行うのか伺います。
次に、事業単位の総コストの算定ですが、事業単位で予算書の事業費だけでなく、それにかかわる人件費を含めるのがこの趣旨だと思います。実際に各課においてそれぞれの事業に職員が重複して関係しておりますから、どのように人件費を算定しようとしているのか伺います。
最後に、こうした事業の評価票について、市民に情報公開するつもりがあるのか、あるとすればどのように公開するのか伺います。
引き続きまして、質問3.順礼街道の渋滞対策について何点か伺います。
本市の税収も横ばいからマイナスへと依然厳しい状態にあります。特に商業に関しましては、来年3月に小田原駅前のシンボル的なデパートであった丸井の撤退が決定する一方、川東地区へ大型娯楽施設や低価格衣料品専門店が進出するなど、中心市街地が集客力を失い、川東地区へ集客力が集中する構図になっております。その一方、中心市街地における13階建てマンションの建設が進むなど、中心市街地は小田原駅のターミナル機能を生かし、東京・横浜への電車通勤に便利な居住区域へと変わりつつあります。中心市街地に住んでいる方もわざわざ車で週末に川東地区に買い物に来るありさまで、特に飯泉橋付近の国道255号と順礼街道は週末の慢性的な渋滞が続いております。
そうした中、平成14年秋にも総合娯楽施設(仮称)小田原コロナワールドが西湘貨物駅跡地に完成予定となっております。その施設概要は、住民説明会資料によりますと、開発区域面積約4万7000平方メートル、建設敷地面積約3万3000平方メートル、建築面積約1万5000平方メートルとなっております。延べ床面積が建物約1万6400平方メートル、駐車場が1万7700平方メートル、駐車台数が1500台となっております。中に入る施設としましては、映画館10館、ボウリング場30レーン、パチンコ台720台、スーパー銭湯、飲食店につきましてはファミリーレストラン、ファーストフード、和食、回転寿司等が挙がっております。また、カラオケ15部屋、ゲームセンターなども予定されております。来客予測数は平日1万人、休日2万人前後を想定しており、来客者の滞在時間は4時間〜6時間程度を想定しているそうです。
こうした施設の進出により、ますます順礼街道の渋滞が予想されます。順礼街道の渋滞は、打越跨線橋入り口と青果市場入り口の距離が短いために、順礼街道側では十分な右折レーンの長さを確保できません。また、跨線橋側から国府津側へ右折しようとしても、右折レーンと右折信号があるにもかかわらず、右折先の青果市場入り口信号が赤のために、渋滞時は1〜2台しか右折することができません。しかも、青果市場入り口を過ぎると車の流れがかなりスムーズになります。近隣住民の方より、早急に青果市場入り口信号の対策をとの要望も参っております。
(1)総合娯楽施設建設に伴う早期の渋滞対策について伺います。
平成14年秋にも総合娯楽施設の完成が予定されている中で、早期の渋滞対策として、順礼街道の打越跨線橋入り口信号と青果市場入り口信号間にある国府津方面からの右折専用レーンが非常に短いために、右折車両が直進車両をふさいでおります。この右折専用レーンを延長すべきではないかと思いますが、この可能性について伺います。
また、この付近の信号は180メートルの間に、先ほどの二つの信号と貨物駅入り口の三つがございます。昨年、自治会等より、青果市場入り口信号の撤去について警察へ要望が出されました。その要望の現況について伺います。
引き続きまして、(2)穴部国府津線の早期完成について伺います。
順礼街道の渋滞の根本的な原因は、車の量が道路の許容台数を超えているということです。そのため、順礼街道の渋滞だけにとどまらず、周辺道路の週末や平日の夕方の渋滞が深刻です。例えば県道沼田国府津線では、ダイナシティ北側付近を先頭に、小田原厚木道路の高架下循環器病院付近まで約1.4キロメートルの断続的な渋滞です。週末の午後は、箱根・伊豆方面からの行楽帰りの車と川東地区からの買い物帰りの車で、国道1号の西湘バイパスの橘インター付近を先頭に小八幡二丁目信号や、ひどいときには印刷局入り口付近まで約4キロメートルも渋滞しております。順礼街道や国道1号の渋滞を避けるために、中里地区や小八幡地区では狭あいな生活道路が抜け道となって、高齢者や子供たちが安心して通行できなくなっています。順礼街道の根本的な渋滞対策には、穴部国府津線が国道255号へ早期に接続されることが望まれますが、用地取得状況と、市としてどのような対応をしているのか伺います。
以上をもちまして、登壇しての質問を終わります。(拍手)
○議長【川口真男君】
この際、暫時休憩いたします。 午前11時56分
休憩 午後 1時15分 開議
○議長【川口真男君】
休憩前に引き続き再開いたします。
市長、登壇願います。
〔市長(小澤良明君)登壇〕
○市長【小澤良明君】
5番武松議員の御質問に順次お答えをいたします。
はじめに、IT講習の実績についてのお尋ねがございました。
本市のIT講習は、平成13年6月から14年2月まで、328講座、定員6560人で市民に身近な公共施設を中心として市内30会場で行われております。既に平成13年11月末現在で270講座を終了いたしまして、定員5400人に対しまして応募者総数は6954人、平均抽選倍率は1.3倍となっております。受講者の傾向でございますけれども、男女比が女性68%、男性32%、年齢別でございますが、50歳代が30%で最も多くなっております。次いで60歳代が26%、40歳代が22%となっておりまして、50歳以上が全体の65%を占めております。職種別でございますけれども、専業主婦・無職が全体の67%を占めておりまして、その他では会社員が13%、パートタイマーが10%となっております。会場ごとの申し込み状況はばらつきがございますけれども、マロニエ、アリーナほか八つの公共施設会場が好評でございまして、定員を超える申し込みがある場所でございます。抽選方式やコース編成に対する要望でございますけれども、IT講習開始当初の6月、7月には多数の応募がございまして、抽選に連続して外れた方から、申し込み方法の改善等につきまして御要望が寄せられました。また、「託児つきコース」や「レベル別コース」の開設希望もございました。こうした要望への対応としては、まず抽選から外れた方に配慮いたしまして、8月の募集から希望講座を第3希望まで受け付けることといたしたために、1回の応募で希望のいずれかの講座を受講していただけるようになったわけであります。また、子育て中の主婦の皆さんのお声にもこたえまして、9月、10月、11月に小田原アリーナ及びマロニエにおきまして「託児コース」を開設させていただきました。さらに、「レベル別コース」開設の要望にこたえまして、基本操作に重点を置いた「ゆったりコース」とインターネットに重点を置いた「サクサクコース」を11月から開設させていただきました。今年度の残り講座につきましては、市民がパソコンやインターネットに親しむことができるきっかけづくりを基本にしながら、一人でも多くの市民が受講できるように、引き続き「レベル別コース」など参加しやすいコースを開設するとともに、さまざまな広報媒体を活用して積極的にPRをしてまいりたいと考えております。
次に、本市の高度情報化施策のうち、教育ネットワークの御質問につきましては、教育長からの答弁とさせていただきたいと思います。
次に、大きな項目の2番目、財務会計システムと行政評価システムをどのようにリンクさせようとしているのか、その目的は何かという御質問がまずございました。はじめに、進捗状況についてでございますが、これまでの予算の執行方法を見直し効率的な予算の執行を行うために、本年度から庁内LANを活用した予算編成・執行・決算を管理する財務会計システムを導入いたしました。あわせて、行政の執行過程に評価の視点を加えまして、市民満足度の高い行政サービスを提供するとともに、市民への説明責任を果たす手法として行政評価システムの導入に向けて取り組んでいるところであります。お尋ねのように、財務会計システムは歳入歳出を管理するシステムでありまして、行政評価システムは目標管理のための手法でありますが、当面は予算・決算の数値が行政評価に生かせるように考えていきたいと思っております。
次に、評価の対象とする事業の範囲でございますけれども、行政評価システムを継続的に機能させるためには、行政評価の結果を予算や計画に反映させることが考えられます。評価の対象とする事業のレベルは、予算書に書かれた事業を単位とするか、総合計画の実施計画を単位とするかではなくて、双方の関連を整理した上で、評価すべき事業の対象を決めてまいりたいと考えております。
次に、実際に行政評価を行う書式である評価票の設計についてのお尋ねがございました。
評価票の内容は、実施しております自治体ごとに大きく異なっておりますが、一般的には事業内容や事業の実績・現状を示すデータ、事業の総括的な評価が盛り込まれるものと理解をいたしております。庁内に関係各課の職員による検討チームを設置いたしまして、総務省(旧自治省)行政評価研究会が示した評価票のほか、先進自治体の評価票を加工したものなど複数のタイプを参考に研究、検討をいたしております。できるだけ早く幾つかの事業の評価を試行的に実施し、その結果を踏まえ、より効果的で本市にふさわしい評価票を設計してまいりたいと考えているところであります。
次に、評価に当たっての人件費の扱いでありますが、事業にかかる総コストの算定に当たっては、予算・決算にあらわれる直接事業費に加え、人件費の算定が重要な要素であります。現時点では、事業にかかる職員の人数や事務量に応じて、年間の平均人件費を割り振ることを検討いたしております。評価の結果につきましては、できるだけ公表してまいりたいと考えております。その際は、「広報 おだわら」やホームページなどを通じて市民にわかりやすい方法で公表していくことになろうと思います。
次に、大きな三つ目の順礼街道の渋滞対策でございますが、打越跨線橋入り口と青果市場間にあります右折専用レーンの延長についてのお尋ねがございました。この右折レーンは道路構造令に従い設置されておりまして、信号間の距離が短いために、このような右折レーンとなっております。青果市場入り口の信号が廃止できれば、右折レーンの延長が可能となるわけでありますが、関係機関の考え方もありますので、今後、相談をしてまいりたいと思っております。
次に、青果市場入り口信号機撤去の要望に対するお尋ねがございました。
今年の2月に地元自治会などから警察署に要望書が提出されております。この要望とは別に、今年の3月に県警本部が、青果市場入り口交差点から貨物駅入り口交差点までの区間を、「交通事故が発生または多発する危険性があるため、事故防止対策が必要な区間」として交通事故多発区間対策箇所に指定をいたしました。6月には県公安委員会や道路管理者などが現地診断を行いまして、それぞれの立場から対策区間の信号機の移設を視野に入れた渋滞対策を検討いたしました。現地診断の結果でございますけれども、西湘貨物駅構内に計画されております総合娯楽施設の建設に伴います交通環境の変化を考慮して、引き続き検討することになりまして、現状を保留するということになっております。
次に、穴部国府津線の用地取得の状況と、市としてどのような対応をしているかとのお尋ねでございますが、国府津から酒匂曽我線の水道局高田浄水場北側までを、平成15年度末の供用開始を目標に整備を進めております。酒匂曽我線から国道255号までは約60%が用地買収されました。国費獲得のために、道路整備促進期成同盟会神奈川県協議会の会長の私と県知事とで、事業費の拡大を要望する路線として国へも要請をしているところであります。一方、市は地元と事業者のパイプ役として、事業説明会の開催や道水路の取りつけなど地元要望に対応しているところであります。また、用地買収や移転などの相談にも積極的に取り組んでおります。今後も早期完成に向けて引き続き事業促進を図っていきます。私ども市といたしましても、そういうことで関係方面に積極的に強力に促進方を要請し続けてまいりたいと思っているところであります。
以上をもちまして、5番武松議員の御質問に対しましての私の方からの答弁とさせていただきます。
○教育長【江島 紘君】
5番武松議員の小田原教育ネットワークの御質問につきましては、私の方からお答えいたします。
まず、ネットワーク整備後の授業等で実際にどのように活用されているか、その具体例を伺いたいとの御質問がございました。
ネットワーク整備後、各学校におきまして、さまざまな教科や総合的な学習の時間などで数多くのコンピュータを活用した授業実践などが行われております。例えば小学校では、低学年の児童が図工の時間に基本的な操作を学び、お絵かきを楽しんだり、高学年の児童が総合的な学習の時間にユニセフの活動や環境などの自分たちの課題を取り上げ、インターネットを活用して調べ、その内容をまとめて発表し合ったりしております。また、クラブ活動の時間に、地域の方々と一緒にメッセージカードをつくり、ふれあいを深めている学校もあります。中学校でも、総合的な学習の時間にインターネットを活用して、それぞれの課題を追求したり、技術家庭科の時間に、情報のモラルと著作権について調べ、インターネットの正しい活用方法を学んだりしている例もございます。また、学級会活動の時間に、自分のつきたい職業に関してホームページを検索して調べ、将来の進路についての学習をしたりしております。さらに、休み時間や放課後に、他校の様子や地域の自然、行事の紹介などをホームページで検索して情報交換をするなど、児童・生徒が新たな知識を獲得したり、自分たちの学校や地域を再認識したり、交流を深めたりしております。
次に、液晶プロジェクターなどの附帯設備の整備について御質問がございました。各学校では、教師の一方的な学習指導でなく、子供たち自身がみずから課題を見つけ、その課題を多様な活動を通して解決していく学習が積極的に取り入れられております。こうした課題解決学習において、コンピュータやネットワークなどを有効に活用し、情報の収集、整理、まとめ、発表などの学習が進められており、その際、発表用の液晶プロジェクター等の附帯設備の整備は必要であると考えております。現在、液晶プロジェクターについては、市あるいは寄付などによりまして整備している学校は小・中学校で18校でございます。今回の補正で、学校教育課に、小学校へ貸し出す予定で液晶プロジェクター1台を購入する予定です。今後、コンピュータやネットワークの整備とともに、液晶プロジェクター等の附帯設備についても検討していきたいと考えております。
次に、バックアップ体制や研修設備の整備状況についての御質問がございました。子供たちにわかる授業、楽しい授業を実践するためには、教員の教育及び支援体制の充実は大変重要です。そこで、ネットワークの整備に伴い、小学校の全教員を対象に、設置したコンピュータ等の機器説明と授業での活用方法等につきまして、各学校で3回研修会を実施しているところでございます。また、教育委員会では、以前より実施している情報教育に関する研修会に加えまして、今年度は、文部科学省の教員情報リテラシー向上プロジェクト事業による研修会を学校施設を利用して開催するなど、研修会の充実を図り、教員の技術及び指導の向上を図っております。さらに、国の緊急地域雇用特別交付金を活用しまして、各学校へ情報教育アドバイザーを派遣し、授業の補助、教材の作成、教員研修の講師、クラブ活動の補助、教員への指導などを行っております。今後も、より一層教員の技術及び指導の向上やITに関連するモラル等にも対応するため、各小・中学校の設備を有効に活用して研修などを実施していきたいと考えております。また、機器やシステムの不調やトラブルには素早く対応できるよう体制を整えてまいります。
以上で5番武松議員からの御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
○5番【武松 忠君】
大変丁寧な御答弁ありがとうございました。
高度情報化施策につきましては、特にIT講習の方の実績もさることながら、申し込み者の要望に素早く対応していただきまして、「託児コース」とか、さまざまなコース編成が新たに工夫されて実行されたということは、非常に高く評価したいと思います。また、この講習を受けている方も50歳以上の方が60%ということで、実際にそういったものに触れたことのない方が非常に多いと予想されます。このIT講習というのは、ITのアレルギーといいますか、そのアレルギーを取り去る、間口を広げるという意味で非常に大切な部分になっておりまして、これから市の行政がいろんな情報公開をするにしても、こうした底辺のレベルアップがないとなかなか実を伴わないものですので、またこうした機会を通じましてレベルアップを図っていただきたいと思います。また、2月までありますけれども、いろいろな工夫をして同様に対策をお願いいたします。
教育ネットワークの方につきましては、先ほど、液晶プロジェクターが小・中学校で18校整備してあるということですけれども、こうした設備は、最終的には発表の段階でしか必要はないということなのかもしれませんが、わざわざ学校の方から市役所に借りに来るということでは、やはり能率が非常に悪いということは否めません。この液晶プロジェクターについては、早期にすべての小・中学校に整備されるよう要望いたします。
この教育ネットワークを利用したIT教育については、先ほど言いましたように、学校や教員の取り組む意欲によって指導や授業にかなりの温度差が予想されます。まず、教育委員会としてこの温度差についてどのような認識をされているのか、そして、今後どのような施策でその温度差を少なくするよう考えているのか伺います。
もう一つ、順礼街道の渋滞対策の方につきましては、この渋滞の問題、先ほど市長の方から答弁ございましたように、打越跨線橋入り口信号と青果市場入り口信号の距離が地図上で見ますと60メートルしか離れていないということが最大の問題ですけれども、右折の部分を確保しようとすると、結局、右折車線を延ばすことができないという結論だと思いますが、この青果市場入り口信号は、市として、順礼街道渋滞のボトルネックであるという認識をしているのかどうか、まず最初に伺います。
先ほど市長の方から大分説明がございましたけれども、平成14年秋の(仮称)小田原コロナワールド完成までに、市として、この青果市場入り口交差点信号の撤去や移設や点滅信号化などについてどのように対応するのか、もう一つ詳しく伺いたいと思います。
以上で2回目の質問を終わります。
○助役【青木正次君】
順礼街道の渋滞及び青果市場入り口の信号機の撤去等につきましての再質問につきまして、私の方から答弁させていただきます。
この都市計画道路飯泉国府津線でございますけれども、この渋滞につきましては、単に青果市場入り口に信号機があることがボトルネックの主な原因ではありませんで、近年の自動車の急速な普及や、あるいは中里周辺の相次ぐ郊外大型店舗の進出によります交通量の増加、加えて住宅建設など都市化の進展も大きな要因であろうというふうに考えているところでございます。
御質問の青果市場入り口の信号機につきましては、このような状況の上で、連続して信号機があることによりまして渋滞の一因となっているわけでございます。いずれにいたしましても、先ほど市長の方から答弁させていただきましたように、青果市場入り口の信号機の撤去や点滅化につきましては、JR貨物駅跡地の開発によります交通環境の変化を考慮いたしまして検討保留ということになっておりますので、事業の推移を見ながら、引き続き小田原警察署の方へ検討をお願いしていくことになろうかと、このように考えております。
以上でございます。
○教育長【江島 紘君】
学校・教員のIT教育の取り組み状況の温度差についての認識と、温度差を少なくする施策についての再質問を私の方からお答えをいたします。
学校・教員の取り組み状況につきましては、各学校の活用時間数などを見ますと、多少の温度差があるということにつきましては感じております。ただ具体的には、まだ十分な把握ができていないのが現状でございまして、今後調査などを行い、その結果をもとに、今まで以上に教員の技術及び指導力の向上を目指しまして、研修の充実を図るとともに、情報教育アドバイザーの派遣による教員への支援でございますとか、また、各学校・教員のそれぞれの努力などによりまして取り組みの充実を図ってまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○5番【武松 忠君】
答弁ありがとうございました。
引き続きまして、行政評価システムの方に関連しまして何点か伺います。
行政評価システムが実際に運用されたといたしますと、通常の運用経費、最初にシステムを導入するだけの経費ではなくて、実際に運営していった場合の経費のことですけれども、財務会計システムと併用した場合と、行政評価システム単体で行った場合では、実際どのくらいの差が予測されているのか、金額がわかれば金額を、金額がわからなければ割合で回答願います。
それから評価票の設計の中で、まだ先進市の例を見ながらこれから検討するという段階なのかもしれませんが、この評価の方法としまして、担当所管だけが評価するものなのか、あるいは別の機関が2次評価を行うものなのかについて伺います。
そして最後に、この行政評価システムを成功させるためには、市長の熱意とリーダーシップが不可欠だと思います。総務省のホームページに掲載されました、最近の行革に関する新聞報道というのがございまして、これは各紙の新聞報道の行革に関するものが表になって掲載されているものですが、この2年間で小田原市は1件だけでございます。内容は、行革市民会議の設置がされたということが神静民報に掲載されたというものです。この際、この財務会計システムと行政評価システムを連係させた小田原市独自の画期的なシステムをこれから設計し運用していくという姿勢を、外部や市民に積極的にアピールする必要があるのではないかと思いますが、市長の見解を伺います。
○市長【小澤良明君】
5番武松議員の再々質問でございますけれども、行政評価の作業を財務会計と同時期に行う場合とそうでない場合とでは評価にかかるコストにどのような差が予測されるのかという御趣旨だと思います。具体的に金額や作業従事時間で表わすことは困難でありますが、他の自治体が事業コストの計算などに大変な手間暇をかけていることや、この大変さを理由に行政評価システムの導入をためらっている自治体が現状でも非常に多いということがございます。小田原市では、効率的な行政運営を図っていくために、財務会計のデータを行政評価システムの中に反映させていくことを考えております。
次に、評価に際しては2次評価を行うべきではないかとの御質問でありますが、本市では、事務・事業レベルの評価から始める予定でありますことから、当面は、担当課の自己点検の手法として確立させた上で、行政評価の結果をより客観的なものとするため、将来的には行政内部の評価組織による2次評価につなげたいと考えております。
次に、こうした先進的なシステムを導入する場合の対応についての御質問がございましたけれども、行政評価システムは全国の自治体に急速に理解され始めているわけでありますが、財務会計システムを活用した行政評価システムを導入している自治体は、御指摘のとおりあまり例を見ないわけであります。行政におけるコスト意識の高まりとともに、こうしたシステムを導入する自治体が今後次第にふえてくるものと思います。いずれにいたしましても、行政評価システムや財務会計システムにおきましては、行政内部の大変膨大な管理データもございますので、市民の皆様にわかりやすく示すようにするなど、その活用方法においても、今後庁内におきましてよく検討を加えてまいりたいと思っております。
以上、5番武松議員の再々質問に対しましてのお答えとさせていただきます。
○5番【武松 忠君】
答弁ありがとうございました。
全体的な要望ですけれども、順礼街道の渋滞対策というのは、市民に直接見える、実際に多くの市民が迷惑をこうむっているといいましょうか、非常に問題だというふうに考えている部分でありますので、特に最終的な解決には、穴部国府津線の国道255号までの完成なくしては根本的な解決は望めませんけれども、国・県への積極的な働きかけを引き続きよろしくお願いいたします。
また、行政評価システムの件では、まだ設計段階の初めというところでしょうけれども、やはり市長が実際にこうしたことを実行するんだということを前面に熱意を持って示していただかないと、やはり行政内部にも広まりませんし、また市民の間にも理解されないものだと思いますので、その点を強く要望いたしまして質問を終わります。
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