小田原の現状 (広域交流拠点整備構想策定調査報告書 平成11年3月 より抜粋)
【現況のまとめと課題】
�@社会経済概況
距離圏域
・小田原周辺地区の広域的な距離圏域は東京都心70KM、横浜都心・新富士50KM、大月40KM、沼津30KM、熱海20KM、箱根10KM圏に位置する。
・富士箱根伊豆交流圏は、60KM圏のエリアでとらえられ、小田原駅周辺地区はその東端に位置する。
・酒匂連携軸は小田原駅周辺地区を含む、南北に概ね10KM圏の範囲としてとらえられる。
歴史
・15世紀末に北条早雲が居城以来、その城下町として発展し、江戸時代には宿場町として栄え、歴史的、文化的遺産を数多く有する。
・小田原城大外郭(総構)は中世において我が国最大規模を誇っていた。
・江戸時代の小田原宿は、本陣、脇本陣の数が、東海道53次の中で最大であった。
人口
・小田原市の人口は200,103人で富士箱根伊豆交流圏の中では、富士市(229,187人)、沼津市(211,732人)に次いで3番目の人口規模である。(平成7年国勢調査集計値)
・小田原市の人口は過去20年間で15%増加している。
・都心部で人口は減少、特に小田原駅東地区ではこの12年間に16%減少した。
商業
・小田原市内に47の大型店舖が立地し、そのうち小田原駅周辺半径300M以内に18店舖が立地している。
・大型店舗は1990年代以降、市東部、北部の郊外へ出店している。
業務系従業者
・小田原市の人口千人当たり従業者数は神奈川県平均と同程度である。
・小田原駅周辺地区に業務系事業所が集積しているが、事業所数、従業者数ともその伸びは停滞傾向である。
・厚木市、平塚市と比較して情報サービス業の集積が低く、映画業が高い。
工業系従業者
・県西地域の工業従業者は約40万人で、そのうち小田原市の工業従業者が半数の約20万人を占めている。
・小田原市の人口千人当り従業者数は神奈川県平均より多く工業集積が高い。また、従業者1人当たりの出荷額も高く生産効率もよい。
観光
・年間の観光入込み客数は県西地域で約3320万人、小田原市で440万人である、どちらも近年滅少傾向である。
・小田原市内には四季を通じたイベントや、歴史的、文化的観光資源が多く分布している。
・小田原市の観光入込み客数は、平成7年で年間436万人、県西地域において3番目の規模である。
・1人当たり観光消費額は1500円と、箱根町の4割程度である。
宿泊施設
・小田原市にはピジネスホテルが13件、旅館、ホテル等が20件営業している。
・小田原駅周辺に集中、いずれも収容人員が100名以下と規模は小さい。
交流施設
・県西地域内には、1000人規模の文化ホールが、小田原市、南足柄市、松田町にある。
・小田原市には大ホ一ル、会議室等を持つ市民会館があるが老朽化している。
・結婚披露宴等の大きなパーティ一は、市外の施設を利用する傾向にある。
・小田原アリーナ〈メインアリーナ3400M2)が平成8年に落成し、スポーツ大会等が開催されている。
�A土地利用等
土地利用、建物立地
・小田原駅周辺:駅東口に商業施設が偏在している。
駅西口は住居系土地利用が主である。
駅前型商業と幹線道路型商業の混合商業地である。
文化文教施設が多い。
・郊 外 :駅周辺の施設を取り囲む形で、住宅が分布している。
酒匂川周辺は工業施設が集積している。
都市施設整備
・小田原駅前広場は面積の狭さ、道路容量不足などにより円滑な交通処理ができていない。
・幹線道路綱の整備水準は低い 。
�B交通
地区アクセス
・JR東海道新幹線、JR東海道線、小田急練、箱根登山鉄道、大雄山線の5つの鉄道路線が集まる圏域の一大ターミナルである。
・小田原駅の1日の乗降客数は約22万人である。
・バス発着は駅東ロに集中しており、県西地域のバス路線の拠点となっている。
・小田原駅は、箱根方面への定期観光バスの拠点になっている。
・広域アクセス道路として国道1号、西湘バイハス、国道255号、国道135号、小田原厚木道路が機能しているが、北側断面の道路混雑が顕著である。
地区内のモビリティ
・道路網密度の低さ、道路整備水準の低さ、バス交通量の多さなどの理由により、小田原駅周辺地区はモビリティが悪い。
・駐車場・駐輪場整備も十分でないため、車アクセス、自転車移動の条件は悪い。
・駅東西を連絡する自由通路が整備されていないため、駅東西地区をわたる歩行者移動の遮断性も強い。
�C上位計画・関連計画
・「かながわ新総合計画21」において小田原駅周辺地区は広域交流拠点に位置づけられている。
・「神奈川県地域防災計画」において小田原駅周辺地区は防災拠点に位置づけられている。
・「第四次県西地域広域市町村圏計画後期基本計画」において広域中核病院として小田原市立病院と県立足柄上病院が位置づけられている。
・小田原市総合計画において、小田原駅周辺地区は県西地域の中核都市及び県境を越えた広域交流拠点として位置づけられている。
・小田原市都市計画マスタープランにおいて、小田原駅周辺地区は県西及び県際の広域交流拠点として位置づけられている。
�D交流圏
通勤流動
・小田原市は県西地域のほとんどの市町からの流出先第1位であり、県西地域の就業・学業の拠点となっている。
・小田原市からは東京、平塚市、横浜市等ヘの流出が多い。特に東京通勤者は増加傾向が強い。
買物流動
・県西地域の商品別買い物先動向を見ると、小田原駅周辺地区への買い物は約60%である。
・県西地域内の購買需要は小田原駅周辺での買物は減少、購買が郊外、湘南、横浜、東京、通信販売ヘシフトする傾向にある。
観光
・箱根、湯河原、熱海という温泉保養観光地が控えているため、小田原の観光は伊豆箱根観光経路上における立ち寄り的な観光形態である・日帰り観光客が95%を占めるなど、鉄道、道路利用によるアクセスのよさから、首都圏の日帰り観光地として機能している。


阪急伊丹駅の取り組みから
平成7年1月17日未明に兵庫県南東部を襲った「阪神大震災」により、全壊した伊丹駅が約3年10ヶ月ぶりに『人に優しい駅』として11月20日にタミータウンを含むテナントが、翌21日には駅部分についても供用が開始されました。新生・伊丹駅は、点字タイルはもちろん、音声案内装置や広幅自動改札機、身障者対応の御手洗が完備されている他、改札からホームへの通路についても階段を設けないスロープ方式で直結する形となっているなど、バリアフリー化が進められています。
ここでは、22日の様子を駅設備の案内を交えてお伝えすることにいたします。
●ホームと直結している改札
ホームは駅ビルの3階部分に位置しています。高架駅の3階部分ながら、改札口とホームの間はスロープで結ばれ、エレベーターやエスカレーターを利用することなく、水平移動のみで行き来することが出来る構造となっています。
● 初導入の広幅改札機
車椅子が通過出来る幅を確保した広幅改札機です。改札窓口寄りの1号通路に設置されています。
点字ブロックについても、この通路を通るように導かれています。
● 改札
改札口は1箇所で、広幅改札機を含む9台の改札機が設置されているほか、券売機については4台設置されています。
東西自由連絡通路
別紙資料参照
ユニバーサルデザイン
1.公平な利用
・年齢、性別、国籍、身体障害者など区別することなく誰にでも使い易いこと。
2.融通性
・個人的な能力の差を許容すること。例えば、左利き右利きや歩く速度等、健常者であっても個人差のあ
るものを考慮すること。
3.単純で直感的に理解できること。
・利用者の経験、知識、言語力、あるいはそのときの集中力に影響されることなく、使い方が理解されや
すいこと。
4.知覚可能な情報伝達。
・周囲の条件や利用者の感覚的能力と関わり無く、利用者に対して必要な情報が効果的に伝わること。
5.間違いに対し寛容なこと。
・危険を予知していない場合や不意な動作のもたらす不利な結果を最小限にすること。
6.労力が少ないこと。
・効率が高く、心地よく、しかも疲れの少ない状態で利用できること。
7.大きさやスペースが適正なこと。
・利用者の体の大きさや姿勢、あるいは移動能力とに関わり無く、操作のために適切な大きさと空間が十
に整えられていること。