単弁は単独ブレーキのことで、機関車のみにブレーキをかける仕組みです。
自動ブレーキと異なり、ブレーキ管の圧力をあげることによりブレーキがかかる
直通ブレーキとなっています。
操作方法は自動ブレーキより単純ですが、どのくらいの圧力をどのくらいの時間
ブレーキ管に流したかでブレーキ力が決まるという原理は同じです。
単弁は、弛め・運転・重なり・ブレーキ(常用・非常)のそれぞれの位置があります。
所定の圧力になるまでブレーキ位置でブレーキハンドルを保持し、
重なり位置に保持することによって、同じ力でブレーキをかけ続けることが出来るのは
自動ブレーキと同じですが、ブレーキを弛めるには、弛め位置へ移動してブレーキ管の
圧力を下げます。
自動ブレーキよりは操作が単純ですが、それでもなかなか思うような位置に機関車を
停車させるのは、慣れるまでは難しいです。