体験運転可能な中国蒸気機関車運転路線

実際に私が訪れたことのある、中国蒸機機関車運転路線を紹介します。
山河屯林業局では1998年〜2000年と3年連続で、
鉄法炭坑では2000年に初めて体験運転をさせていただきました。
ただし、いずれも直接各機関に申し入れても体験運転はもとより
撮影についても便宜を計ってもらうことは難しいと思われます。

私が毎年お世話になっている長春市海外旅游公司の車作寛副社長は
関係各方面に顔が広く日本語も堪能なので、中国蒸気機関車に興味を持たれた方は、
車副社長に相談してみるのがよいでしょう。
お忙しい方ですが、会社宛にFAXを入れておけば、日程・費用等について懇切に相談に
乗ってもらえます。
氏自身も鉄道が大好きなので、同好の士の案内をするのはとても楽しいそうです。

吉林省中国青年旅行社

副社長 車 作寛

TEL +86+431-8517898.8516898.8512898 FAX +86+431-8515898
黒竜江省山河屯林業局鉄道
瀋陽鉄路局大安北機務段
遼寧省鉄法炭坑鉄道
黒竜江省山河屯林業局鉄道

黒竜江省山河屯林業局鉄道は、ハルビンと吉林を結ぶ国鉄線のほぼ中間にある山河屯という小さな町を基点とし、
東南方にある各林場まで総延長約500キロメートル(1998年当時)以上もある軌間762ミリメートルの
軽便鉄道です。
旅客輸送にはレールバスが使われていますが、木材運搬列車は全て蒸気機関車の牽引で、約10輌の小型機関車が
今も現役で活躍しています。
機関車は原型がポーランド製で、それを中国国内で生産(コピー)したと思われる物などとりまぜ、全機がほぼ同じ
シルエットを持つ0-8-0のテンダ機関車です。
路線は山河屯から約50キロメートルの距離にある沙河子という駅までがほぼ平坦線で、見渡す限りの水田や
防風林の中をトコトコと走る姿は、往事の頸城鉄道を彷彿とさせます。
また、沙河子から先は山岳路線となり、重い運材列車を牽いた機関車が奮闘する姿が眺められます。
この山河屯林業局では、山河屯駅から約20キロメートル先の向陽駅まで、何と本線上を使用しての
蒸気機関車体験運転を楽しむことが出来ます。
路線はほぼ平坦ですが、向陽駅の近くでは小さな山越えもあり、片道約1時間をかけての運転はきっと
やみつきになることでしょう。
ほぼ平行して走る道路を利用して、体験運転中の列車を撮影することもできるので、アレンジ次第で
色々な楽しみ方ができると思います。
また、路線廃止や無煙化が進む中国東北地方の林業鉄道のなかにあって、この山河屯林業局は廃止になった
他の林業鉄道から蒸気機関車を購入するなど、まだまだ路線運営&蒸機運転に積極的な姿勢を見せている
数少ない鉄道です。

瀋陽鉄路局大安北機務段

吉林省大安という町の郊外にある大安北機務段は、1966年に設立され通譲線と長白ー白阿線の約580キロメートルを
担当しています。
この機務段(機関区)には今なお約30輌の前進型と数輌の建設型があり、列車輸送に活躍しています。
大安北機務段の特色は、何と言ってもその宿泊施設の立地条件です。
機務段招待所(簡易宿泊施設)は機関庫と仕業線の間に挟まれ、汽笛の音で目を覚ます、窓の外を眺めるとそこには
見渡す限りの前進型など、蒸気機関車ファンにはこたえられないシチュエーションになっています。
また、約4キロメートルの専用線を使用しての前進型の体験運転も可能です。
ただ残念なことに、この機務段も無煙化が進んでおり、2001年中には全てディーゼルに置き換わるということで、
見渡す限りの前進型という垂涎の環境が楽しめるのもあとわずかになってしまいました。

遼寧省鉄法炭坑鉄道

遼寧省瀋陽北約80キロメートルの鉄法という町に炭坑があり、
その鉄法炭坑運輸部が運営する標準軌(線路幅が1435ミリ)の石炭運搬用の路線ですが、
十字形をした全路線のほぼ真ん中にある調兵山という駅を中心として、旅客輸送も行われています。
1958年に路線長約10キロメートルの炭坑鉄道としてスタートし、
当初は日本製蒸気機関車1輌で運用されていたそうですが、
今では総延長200キロメートル以上に拡大されており、しかも今なお機関車は全て蒸気機関車で、
上游という形式の機関車が21輌と建設型が1輌あり、貨物輸送のほか旅客輸送も
すべて蒸気機関車が牽引していて、平原の中を10輌ほどの中国国鉄型客車を牽いて走る姿はとても絵になります。
また、専用線のうち約2キロメートルを利用しての体験運転も可能ですので、旧日本国鉄中型機なみの
機関車を自分で運転することが出来ます。
炭坑運輸部の方々も非常に好意的なので、アレンジ次第で運転・撮影いずれも楽しむことが出来るでしょう。
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