東海林先生と蒲郡ホテル


蒲郡ホテル（現・蒲郡プリンスホテル）全景
画像提供：ちーこさん 7/11 '04

青銅の屋根の立派な建物。すべて過ぎ去った私の青春の幻影です。
みなさんのおかげでいまは第二の青春まっただなか。
一度しかない人生、幸運のすべては、
ひとえに皆さんの応援と支持です。ありがとう。
（東海林　修先生）

東海林修先生の音楽活動の原点は
皇室もお泊まりになる格調高いホテル
愛知県の蒲郡ホテルでした。
（現・蒲郡プリンスホテル）

東海林　修先生のお話 当時は15才か16才だとおもいます。 ホテル１階の大広間で 自作のハワイアンギターで 演奏してましたが ワンステージ300円　 時価に換算すると9000円です。 45分演奏して１５分休み。 ３回ですから学費には ことかきませんでした。 白い靴に白ズボン。 アロハにレイといういでたち。 頭は柳屋のポマードで固めて、 とんぼの目玉のようにぴかぴか。 青い目のご夫人からハワイで流行ってるからと 歌を口伝で採譜し その日のうちに歌って演奏し、 日本男子の意気が上がりました。 いまでも鮮明です。 いまでいう「かわいいフラの手」 Lovely hula hands graceful like the waves in the ocean........... kou lima nanie .

追記：2004.03.06 東海林修先生が演奏なさっていた大広間は 現在の蒲郡プリンスホテルの一階大広間「桜の間」ではなく、 ロビーであることが判明。 奥のマントルピースの前で演奏なさっていたのだそうです。 画像提供：ちーこさん

まえの砂浜に出、引き潮を見計らって少量の塩を小さな穴に注ぎ込むと
貝が出てくるのですかさず掴むと貝殻ごとゲット。あっというまに篭いっぱい。

まだ、きれいな砂浜かな？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（東海林　修先生）

「蒲郡プリンスホテル」は、昭和９年に「蒲郡ホテル」として開業。
当時、政府が指定する国際観光旅館（つまりホテルの事）の第１号に指定された
由緒あるホテルです。

箱根の「富士屋ホテル」、京都の「都ホテル」と並び評された程で、
日本にやってきた外国人観光客はこぞって泊まりにやってきました。
ナイフとフォークなど使った事が無い日本人が多かった中で、
完全な西洋風のホテルとして全国のお金持ち達にも知られていました。

もともとは、海岸ぞいにあった「常磐館」という旅館が別館として建てたもので、
特に作家達に愛され、主な常連客に、三島由紀夫、菊池寛、志賀直哉、山本有三ら、
昭和１１年には、日米野球で来日した「大リーガー」たちも宿泊しました。
ですからべ−ブ・ルースやルー・ゲ−リッグも「蒲郡ホテル」に泊ったことなるんです。

2001年4月28日放送　これは絶品！（中京放送）

当時の蒲郡という土地柄自体が、泣く子も黙る超高級保養地だったことを忘れてはなりません。
まだ「ホテル」が裕福な外国人観光客のものだったころ、
若き、というより幼き　修少年が、どんなすばらしい演奏をしていたか、ということは、
そのような超高級保養地の超高級ホテルに採用されたということが何よりも雄弁に語ってくれます。

参考サイト　駅紀行 蒲郡駅


なお、東海林修先生アレンジの「かわいいフラの手」は、
BLUE HAWAII に収録されています。　

♪ご協力くださいました東海林修先生、ちーこさん、ありがとうございました♪