ら行 *リプリー (2000.Augst)
*ライフ・イズ・ビューティフル (1999.Jun)
*ライヴ・フレッシュ (1998.September)
*リーサル・ウェポン4 (1998.August)
*レインメーカー (1998.July)
*恋愛小説家 (1998.May)

*ラヂオの時間 (1997.December)
*リック (1997.November)
*ロスト・ワールド (1997.July)
*ライアー・ライアー (1997.May)




リプリー

/1999/アメリカ/監督・脚本:アンソニー・ミンゲラ/製作:W・ホルバーグ
/主演:マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ・・・他


豪華キャストの割には話は短調で勿体無い・・・


 アラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』のリメイクになる作品で、主演がマット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ、ケイト・ブランジェットとアカデミー若手俳優ばかりという豪華さだっただけに、公開前からかなりの話題を呼んだ。そんな私もジュード・ロウ目当てだったりするんだけど・・・。

 舞台は1958年のイタリア。大富豪の依頼主から放蕩息子のデッキー(ジュード・ロウ)を連れ戻すように頼まれたリプリー(マッド・デイモン)は、彼の居るナポリへと行く。しかし、デッキーは想像以上に魅力的な存在で恋にも近い憧れを抱いたリプリーは、デッキーと共に行動するようになるが、ある日デッキーに冷たく拒まれた言葉にリプリーは思わぬ行動を起こしてしまうのだった。

 という話で、デッキーを殺害し、彼になりきったリプリーがどこまでその犯罪を隠し通せるかという感じ。でもね、絶対に無理があるんだよ。マット・デイモンとジュード・ロウじゃ全然雰囲気違うし、わざと冴えない男を演じていたデイモンには無理あり過ぎ。冴えない男を強調する余り、デッキーに対する恋愛感情が唐突過ぎるっていうか、もっと繊細な雰囲気を出してくれないと、見ている方も「この展開は唐突過ぎないかぁ?」て気になってくる。あと、謎の令嬢を演じていたケイト・ブランジェットは魅力的で、欲を言えばもっと出番が欲しかった。グウィネス・パルトロウは『ダイヤルM』とかと演技が同じっていうか、まぁいつものパルトロウって感じで新鮮味がなかった。ジュード・ロウは凄く良かったんだけどね。だから、彼が居なくなってしまってからの話がつまんなくて(苦笑)。
 だって、リプリーがデッキーになりますましていることが解らないほど、イタリア警察もバカじゃないだろうとツッコミを入れたくなることもしばしば。しかも、自分の秘密がバレそうになると、殺人を繰り返すし・・・。リプリーはデッキーに成りきりたかったのか、デッキーに愛を認められなくて悲しいのか、ただエゴで行動しているだけなのか、その辺がサッパリわからなかったんだよね。だから、あのラストの終わり方にも「エエッ?これで終わり?」て感じで納得いかん。

 まぁ「自分自身」というものを持っていないリプリーだから犯してしまった罪、とも言えなくはないんだけどね。もうちょっとあの豪華キャストを活かして欲しかったと思うのさ。

 「音楽は良かったんだけどね〜・・・」で星2つ(笑) 




ライフ・イズ・ビューティフル

/1998/イタリア/監督・脚本:ロベルト・ベニーニ/
/主演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブランスキ・・・他


残酷さよりも人間のピュアな心を強調した哀しいコメディ。

やっとこさ観に行くことができました。今年のアカデミー賞授賞式での主演のロベルト・ベニーニのパフォーマンスは最高でしたもんね。あれが、イタリア作品でなければ、作品賞も受賞していたかもしれませんね。

ユダヤ系イタリア人のクイド(ロベルト・ベニーニ)は本屋を街にオープンさせようと頑張る陽気な男。叔父の計らいで、ホテルのレストランの給士をして資金を稼いでいた。そして、突然出会った女性ドーラと恋に落ちる。ロミオとジュリエットさながらに許されぬ愛を育み、いつしか家庭を持つようになり可愛い息子にも恵まれる。しかし、社会情勢は悪化の一途を辿り、ナチスによって親子共々強制収容所に入れられてしまう。何もわかっていない息子を絶望させたくなかったクイドは、「これはゲームなんだ。ゲームに勝てば本物の戦車が貰えるぞ」と嘘を付き、彼の前ではいかにもゲームであるかのように振る舞い、息子はこの強制収容所がゲーム場であると信じるのだった。しかし、ナチスによる過酷な試練は激しさを増していき・・・という話。

書くと凄く哀しい話なんだけど、終始に渡ってコメディを貫いているので号泣系ではないのだ。強制収容所での残酷な行為のリアリティは表現されていないし、残酷なシーンもない。飽くまで、息子に見せたい視点で表現しているのだ。その分、逆に切なさと物悲しさが強調されて、見終わった後にジーンとくる感じ。欲を言えば、クイドが最初からやかまし過ぎてちょっと呆気に取られてしまう感じもあったんだけど、陽気過ぎるクイドや純粋な息子の視点が何とも言えない雰囲気を醸し出しているのだ。

物語の途中で幾つかなぞなぞが出てくるんだけど、最後のなぞなぞだけ答えがないのだ。でも、その答えは観ている者には理解できるという感じになっていて、逆にその答えが「重い」んだよね。クイドは答えを言わなかったんだけど、判っていたんじゃないかな・・・。そう考えると、なお重い感じがするのだ。

「シンドラーのリスト」とか「アンネの日記」や「ベント」等を想像していう人は、強制収容所等の描写に物足りなさを感じるかもしれないけど、別にこの作品は強制収容所の話を語りたかったわけじゃない、要は息子(子供)に映画のタイトルのようなことを理解させたかったんじゃないかな。泣くというより、心が洗われる作品なような気がする。ま、ちょっと捉え方が甘いかもしれないけどね。

 「最後のアメリカ兵がカッコ良い人だったなぁ」で星3つと半分 ★★★




ライヴ・フレッシュ

/1998/スペイン(配給フランス)/監督・脚本:ペドロ・アルモドバル/
主演:ハビエル・パルデム、フランチェスカ・リネ・・・他


誤解と軽率さから生まれた純愛物語。


まだスペインが混乱と不安の社会であった時代に、クリスマスの日にバスの中で生まれた主人公ビクトル(ハビエル・パルデム)は、その目出度い話の為に一生バスにタダで乗れるパスを貰うが、成人になって荒んだ生活をしていて、好きになった女性エレナ(フランチェスカ・リネ)と揉めている所に刑事が2人押し入り、はずみで一人の刑事の腰を打ってしまい刑務所に送られる。そして、刑務所のテレビで見たものは、打たれて半身不随になった刑事が車椅子でバスケット選手となりパラリンピックでエース級の活躍をしていて、それを見守るかつて騒動の原因となったエレナの妻としての姿だった。あまりの絶望感に出所後にビクトルは復讐を誓うが・・・。という話。

もっとサスペンスモノになるかと想像していたんですが、まぁ、なんと極めて純粋なラヴストリーでした。濡れ衣の着せられたビクトルが、幸せな生活を送っている一目惚れの相手を見ることで復讐心を募らせていくのだけど、もとがすっごく純粋だったから、彼女を想う気持ちの方が強かったし、なんせ優しいのだ。その「優しさ」が他の大人にもあらぬ誤解を持たれて、ややこしい恋愛関係に発展させてしまうのだけど、ラテン独特の妙なギャグが所々に散りばめてあって笑えるし、その大胆な愛情表現もさすがとしか言うしかないし、『アパッショナート』もそうだったけど、(ラテンのノリて)どんなに重くてもハッピーエンドなラヴストリーが好きなのね・・・と思ってしまいました。登場人物が少なくて、性格設定もしっかりしているから話の展開が早くてもついていけるし、なんといってもそのテンポの良さが最大の魅力だった。意外に好きなんですよね、こういう作品。かつてアントニオ・バンデラスを発掘した監督が「第二のバンデラスだ!」と唸らせた逸材の持ち主のハビエル・バルデムて、役柄のせいかバンデラス程のフェロモンの「濃さ」を感じませんでしたね。

 「意外に引き込まれてしまう不思議なノリのある作品。」で星4つ ★★★★



リーサル・ウェポン4

/1998/アメリカ/監督:リチャード・ドナー/製作:ジョエル・シルバー/
主演:メル・ギブソン、ダニー・グローバー・・・他


50過ぎたって、まだまだヤルぜ!メル・ギブソン。


メル・ギブソンの大ヒットシリーズの最新作であるこの作品は、警官である凸凹コンビ(メル・ギブソン&ダニー・グローバー)が香港マフィアの黒幕を追いつめていくアクション映画である。ストーリーは至って単純である。中国の不法入国者(捕虜)の団体を偶然にも発見した二人はこれが大きな組織絡みの犯行であると知り、その中のある一家をかくまったことからその黒幕に狙われてしまうハメになるのだが、家族まで危険な目にさらされて二人が黙っているわけがない・・・!という話で、「勧善懲悪」がハッキリしている為、何も考えないで観られる娯楽作品である。ただ、「いかにも!」という感じの香港マフィアのステレオタイプ的な悪役はどうにかならんかいなぁ〜。あと、個人的にはギャグや派手なアクションシーンを強調しすぎたあまり、ストーリーそのものには何の新鮮味もないというか、単純だったのが物足りない点かな・・・。しかし、メル・ギブソンは凄いぞ!50歳を過ぎているというのに、あそまでのアクションをこなしてしまうとは!ストーリー中に「もう自分は若くない・・・。」と“老い”を感じて落ち込むシーンがあるけど、あそこまで暴れられたら香港マフィアも真 っ青よ。単純明快なストーリーではあるけれど、とにかく何も考えずに楽しめるという点では娯楽映画を極めているし、とにかく今年の夏に観た中では一番派手さがあり夏休みに打って付けの作品だったと思う。

ま、重箱の隅をつつくようなことを言わせてもらえば、妊娠中の女性があそこまで暴れて(しかもストレス溜めまくって)良いのかぁ〜?と思ってしまうし、ベンツに何度も体当たりしても壊れない自動車て何モンなんだ?と疑問を抱いてしまう。中途半端にしぶといという点では、主演の二人に共通していて良いんだけどね。それと、この映画で唯一活躍していた香港スターのジェット・リーは、無敵のカンフーアクションをこなしていて、とにかく一番作品の中で栄えていた。そんな彼に、歳を感じている中年男二人組が束になっても本来なら勝てるわけないのでは?と意地悪な私は思ってしまう。まぁ、この痛快なノリでシリーズ「5」も確実かな?

 「笑えるアクションと魅せるアクションの両立は難しいかも・・・」で星2つと半分 ★★



レインメーカー

1997/アメリカ/監督・脚本・指揮:フランシス・フォード・コッポラ
/主演:マッド・ディモン、クレア・デインズ・・・他


成り立ての若手弁護士が裁判を通して現実を思いしる法廷劇


『グット・ウィル・ハンティング』て一躍注目を集めたマッド・ディモンが、野心溢れる弁護士目指して本物の裁判に関わることで、弁護士とは正義とは何か・・・と思い知らされていくヒューマン・ドラマである。法廷劇にしては、弱冠「ん?」と思ってしまう部分もあるけど、とにかく役者の演技が良かった。久しぶりに観たミッキー・ロークも随分変わり果てたけど、修羅場をくぐり抜けた経験からか、悪徳弁護士役が板についていたというか、妙な貫禄があって良かった。

話の中心は、悪徳保険会社とその被害者の裁判の真相なのだが、その間にクレア扮する、暴力夫に怯える若妻の話も組み込まれているのだ。最初、私はクレアの話の方が中心になっているのかと思ったら、なんかこっちの方は付け足し・・・というような感じで設定に疑問を持った。それに「ただ弱いだけの女、負け犬」という表現の仕方は同性として不満が残る。それに、毎日のように暴力を振ら「死」の恐怖に怯えていた妻がその夫を殺しても何のおとがめなし、というかあっけなく正当防衛になるという展開は、この作品の緊迫感をゆるめてしまっている気もする。ラストの展開は、いかにも現実にありうる展開で見応えがあったけど、治せる病気だったのに死んでしまった青年の命と、正当防衛により妻に殺された暴力夫の命は全然違うのさ、と強調されたようで、なんかちょっと不完全燃焼でしたね。

 「最近の法廷劇モノの中では異色だった気がする」で星2つと半分 ★★




恋愛小説家 

1997/アメリカ/監督・製作・脚本ジェームズ・L・ブルックス/脚本マーク・アンドランス/
出演ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント・・・他


皮肉癖でアクの強いオヤジがキュートに見えてしまう。


今年のゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞と主演男優賞&主演女優賞を獲得した作品だけに、とにかく出演者の演技が光り非常に魅力的なキャラクターになっている。売れっ子小説家のメルビン・ユドール(ジャック・ニコルソン)は極度のばい菌恐怖症で、とにかく一度使った石鹸はすぐに捨ててしまうは、レストランにプラスチックのナイフやフォークを持参する。しかも、地面の裂け目(柄になっているような地面)は線と線の間を歩く(またぐ)、鍵はちゃんと掛かったか3回は試しに確認しないと気がすまない、レストランで自分のお気に入りの席に座れなくては気がすまない、人付き合いが嫌い相手に対して傷付く皮肉を平気で言う等々・・・超変人で、実際にいたら迷惑でしょうがない最低人間なのである。そんなメイビンは行きつけのレストランのウェイトレスのキャロル(ヘレン・ハント)がお気に入りで、いつも彼女から支給されないと気が済まない。しかし、彼女には息子がいてひどい喘息発作の持病を持っている為に病状が悪化する度に病院へ駆け込むという生活を強いられており、レストランのウェイトレスもやっていられなくなってきた。レストランで彼女に会うことができな くなると思ったメイビンは、自分のツテで名医を彼女に紹介し息子が快復するようにし向ける。そして、いつしか彼女自身に惚れてしまっているのだと気が付き、何とか気を引こうとするが、いつもの皮肉癖が出て上手くいかない。こうして不器用な中年男の初恋生活がスタートするのだった・・・。というオヤジの恋愛物語なのですが(笑)何だか良くわからないけどそのオヤジがキュートに見えてしまうのだった。本当はこういうことを伝えたいのに、伝える間についつい皮肉を言ってしまい彼女を怒らせてしまうという、なんとも不器用なヤツなのだ。小説家だから言うセリフは最高に素敵なのだが、そこまで話すのに非常に時間が掛かる(笑)そのもどかしさが愛嬌になってしまうから不思議である。最初は変人扱いしていたキャロルも次第に彼に惹かれて行くように、観ている側も知らないうちにメイビンのキャラクターの虜になってしまうのだった。とにかく、すごく感情表現が下手な人間同士の恋愛で普通の恋愛映画よりも現実的でそれでいてメルヘンチックなのである。その性格が災いして人々から「あなたは最低の人間だ!」と言われ続けた男が、一人の女性の愛を得るために必死に普通な人間 になろうと努力する姿は微笑ましいし、最高の愛情表現だと感じた。

メイビルのアパートの隣人でゲイであることを罵倒されメイビンとは犬猿の仲である画家のサイモン(グレッグ・キニア)とのコミカルな掛け合いも面白い。サイモンとキャロルが意気投合してしまう姿を見て子供のように嫉妬して焦りまくったり、何だかんだ言ってサイモンに恋愛相談(愚痴)をするメイビンが微笑ましい。そして何よりも第四の主役とまで言われているサイモンの愛犬バーテルがすんごいキュートなのだ!潔癖性のメイビンは犬のバーデンも大嫌いだったが、サイモンが不良達に暴行され入院している間だけ嫌々預かるというメに合い、変な同棲生活をするのだが、そのバーデンと自分は地面の線をまたいで歩くという共通点を見つけてからは意気投合するようになるというのが笑える。また、ストーリー上はそんな関係ないんだけど、サイモンが絵のモデルとして選んだゲイの不良青年ビンセント(スキート・ウールリッチ)が「オレはブラット・ピット級だぜ」と、彼のファンであることをアピールしているシーンがビラピ・ファンとしては笑えてしまう。注意して良く見ると、腰にハート型に切ったブラピの写真を付けているのだ(笑)しかも、それはちゃんとサイモンの絵にも描か れているという凝りように私は感動したのだった(笑)

 「とにかく可愛いジャック・ニコルソン!」で星4つ ★★★★



ラヂオの時間 

1997/日本/監督・脚本 三谷幸喜/主演 唐沢寿明、鈴木京香・・・他

 

さすが三谷監督、面白い!けどスケールが狭い。


「振り返ればヤツがいる」、「古畑任三郎」、「王様のレストラン」・・・などなど、数々のテレビドラマのヒットメーカーとして知られる三谷幸喜が映画界に乗り込んで来た。一般公募したシナリオで深夜生のSE(ラジオ)ドラマをやろとするが、我が儘女優やいい加減な上司の存在によりなかな上手くことが運ばず、しかし生放送の時間は迫りついにあやふやなままラジオはスタートする・・・。といういかにも彼らしいストーリーだけど、劇団出身だけあってセットが限られているせいか「わざわざ映画にした理由は?」と感じる部分もある。馬鹿馬鹿しくて面白いのだけれども、別にテレビドラマでも良かったのでは?と思ってしまうのは、そのスケールの狭さだからだろうか・・・。テレビドラマを大画面で観た印象を受けてしまいました。

 「面白いけど映画作品としては・・・」で星2つと半分 ★★



リック 

1988/アメリカ/監督ボジダール・ニコリック/製作アンジェロ・アランジェロヴィッチ
主演ガイ・ポイド、ブラット・ピット・・・他

 

ブラピの幻の初主演作だからって無理に公開したのは間違いだ。


太陽の光にあたると肌が火傷を負って3日間しかもたないという奇病を持った青年リックは、生まれてからずーっと全身ラバー・スーツを着て生活しているが、いっこうに直る治療は得られていない。しかし、街に旅きた女性に恋をしたリックは本当の恋をしたい!普通に太陽にあたりたい!と思い父親の反対を押し切りたった3日間の本当の人生を謳歌する。・・・とストーリーを書いている分には悲劇的な感動作品と思いやすいが、それは間違い!タダ(試写会)観たくせに書かせてもらうが、ちっとも魅力ない作品なのです。90分の上映時間がとても長く感じました。ブラピが良くなかったとか、そういうことじゃない。この作品は10年前にボスニアで撮影さて、その直後に内紛が起きフィルムが紛失してしまっていたのだけど、プロデューサーが意地でフィルムを回収して公開にこぎつけたといういわく付き。しかし、フィルムを回収したとは言っても明らかに全ては回収しきっていないと思う。何故ならあまりにも無意味なシーンが多く、観ている側に「まだ次の展開はないのか?」とイライラさせるし、かと思えば「アレッ?」と思ってしまうくらい展開がブツ切れで進んでいってしまっているし 脚本がムチャクチャなのです。音楽もどのシーンでも「G線上のアリア」が使われたりしていているところももうウンザリという感じ・・・。いくらブラピの人気が凄いからって、それに便乗して無理に公開しなくても良かったのでは?と思いたくなる。

本国アメリカでも公開される予定だったが、ブラピが差し押さえたというのも納得できます。

 「試写会で良かった・・・」の星1つ  



ロストワールド 

1996/アメリカ/監督・製作スティーブン・スピルバーグ
/主演ジェフ・ゴールドブラム、ジュリアン・ムーア・・・他

 
恐竜多数登場!人間関係も複雑だけど伏線がまるで活かされていない


いくらスピルバーグといえど大ヒット作の続編てダメなんでしょうか?所詮、二番煎じという感じです。恐竜の種類や数も増えたし、登場人物も多くて複雑な人間関係があったりと見所はあるのに、それらがストーリー上でまるで活かされていないのです。あまりにも中途半端ばキャストの扱いに「ところで、あの人はどうなったの?」と言いたくなってしまいます。T-REXの登場も前作のインパクトに及ばず、特にアメリカ本土に上陸したT-REXなんて、「ゴジラ」を見慣れていたせいかヤケに貧相に見えてしまって迫力不足。親子愛と恐竜パニックを一緒に楽しむにはあまりに無理あり過ぎた。欲張りし過ぎて、かえって作品をダメにしてしまった印象を受けてしまう。やはり、どんなに予告の時点で煽られていたからって期待続編モノに期待するのはよろしくないですね。

 「所詮『ジェラシック・パーク2」・・・」で星1つ 



ライアーライアー 

1996/アメリカ/監督トム・ジャドヤック
                    /主演ジム・キャリー、モーラ・タイニー・・・他
 
ジム・キャリーは人間だった!


とにかく笑えます!そして『マスク』でもCGを駆使した全身ラバー男と化したジム・キャリーではなく、ちゃんと一人の息子の父親としての人間ジム・キャリーを観ることができます。ただ驚異の顔面パフォーマンスで笑いで押し切ろうとするのではなく、嘘つき弁護士である父親がせめて一日でも嘘を付かないで欲しい・・・という子供の健気な想いが通じてしまうというシッカリした話になっていて、家族とは、父親とはなんぞや?とさりげなく語っているところも良いです。けど、展開はあくまでコメディーなのでドラマ性を望めないのがちょっと残念かもしれない。もちろん、ジム・キャリーのパフォーマンスぶりは相変わらずです。本来なら緊迫した裁判シーンでも彼になると笑いを堪えるのが大変だったりして・・・。ラストのクレジットの時に作品のNGシーンを流すなど、やや凝った仕上がりになっています。しかし、彼の場合何がNGなんだか良くわからないと思うのは私だけ?NGをもネタにする彼は怖いモンないかもしれない。
  
 「とにかく笑えた!」の星3つと半分 ★★★