や行 *ユー・ガット・メール (1999.Febraury)

*誘拐 (1997.July)

*八日目 (1997.May)




ユー・ガット・メール

/1998/アメリカ/制作:ローレン・シュラー・ドラー/監督:ノーラ・エフロン/
/主演:トム・ハンクス、メグ・ライアン・・・他


Eメールが生んだ非現実的だけどキュートなラヴストーリー。


『めぐり逢えたら』の監督&共演者で送るキュートなラヴストーリー。『桃色の恋人』のリメイクでもあります。原題作品の方は手紙による文通で知り合ったのですが、この『ユー・ガット・メール』はその名の通り電子メール(Eメール)で偶然知り合い親しくなっていくというもの。ま、現実的にはこんなEメールでここまで上手いかないだろう・・・ということは想像できるけど、なんせメグ・ライアンが可愛いのだ。もう彼女のための映画て感じ。彼女扮するキャスリーンは母の代から譲り受けた小さな絵本のお店を経営しているが、すぐ近くに大型のブックストアがオープンしてしまった。そこは大手書店のチェーン店で他のライバル書店を次々に倒産に追い込んでいた。また、そこの会社の御曹司のジョー(トム・ハンクス)とは犬猿の仲。このままでは自分の店が潰れてしまうと、悩みをメールフレンドの相手に相談するが、彼こそがあのジョーであるとは知るよしもなかった・・・。

いい大人がここまでメルヘンチックな恋愛をしないだろう・・・と思いがちだけど、二人とも仕事に一生懸命でむしろ恋愛には不器用という面もあり、その辺は観ていて微笑ましい。特に、最初に「会おう」と約束しておいて、彼女の顔を確認するのが怖くなったジョーが親友に先に見て来てもらう・・・なんてシーンが好きだな。あと、大手書店の介入のせいでキャスリーンの経営するお店はピンチになっていくが、その過程が現実帯びているというか・・・。個人的に他人事には見えなくてなんか切なく感じてしまいました。ジョーのお店に立ち寄って、そこの店員よりもお客さんに聞かれたことを詳しく答えてあげられる姿なんて印象的だったな。あまり好みのストーリーではないけど、印象に残るシーンも多いです。

関係ないけど、ジョーのお父さん役の人て、私の大好きな映画『天国に行けないパパ』の人であった。思わず「まぁ、久しぶり!」なんて思ってしまったわん♪

 「ラストがあまりにもありがちだったのが残念かな。」・・・で星2つ半 ★★




誘拐 

/1997/日本/監督 大河原孝夫/主演 渡哲也、永瀬正敏・・・他


『失楽園』なんかメじゃない!邦画の傑作!!


邦画を(お金を払って)映画館で観たのは久しぶりでしたが、とにかく最高傑作でした!「邦画も捨てたもんじゃない!」と本気で思いましたね。

とある一流企業の社長が何者かに誘拐され、犯人から身代金3億円を要求された上に、その身代金を(犯人の)要求通りに運ぶ姿をマスコミを通して生中継しろ!という条件が付けられた。この展開は洋画の『身代金』を彷彿させるものがありますが、ハッキリ言わせて頂きますが『身代金』なんかと比べものにならないくらい、こちらの方がストーリー的にもキャラクター的にも魅力的だし、あのラストの大ドンデン返しは誰にも予想がつかなかったはず!もう、主演2人のクライマックスのやりとりは涙なしには観られませんでした。(私はどうもこういう(疑似)父子モノに弱いらしいですが・・・。)とにかく、現実に起きても不思議ではない設定だけに、誘拐犯の犯行に涙すると同時に、現代社会が抱えた問題を叩き付けられ非常に考えさせられる作品です。マジに『失楽園』なんかより『誘拐』を観てくれ!と叫びたくなる程の傑作です。

 「1997年度の邦画ベスト1作品」で星4つと半分 ★★★



八日目 

/1996/フランス/監督・脚本ジャコ・ヴァン・ドルマル
                /主演ダニエル・オートュイユ、パスカル・デュケンヌ・・・他
1997年のベスト1作品!!


フランス映画てどちらかと言うと苦手だったが、この作品によってフランス映画にも興味を持つようになりました。それだけの影響力がこの作品にはありました。

ダウン症の青年と仕事バカの孤独な中年男との奇妙な友情のやりとりに、ある時は笑い、ある時は泣き、ある時は考えさせられるそんな作品である。所々に青年の夢の使者として奇妙な男が登場して歌をうたいはじめ、まるでミュージカル映画のような展開にもなるが、そこが大して違和感がないところがフランス映画の成せる技なのだろうか・・・。主人公の青年が決して落ち込まずに前向きに行動する姿に涙。そして、そんな青年の姿に自分の今の姿を見直す中年男の姿に観客側が自分を見ていたりと、とにかく引き込まれる作品である。ラストはハッピーエンドとは言えないかもしれないが、観ていて心から幸せになれる数少ない作品の一つであると思う。神様は一週間かけて地球を創造して、そして八日目に青年を創った。彼との出会いは忘れることはないだろう。
  
 「とにかく最高!」の星5つ ★★★★★

劇場裏話・・・
この映画を観ている時、ストーリーの中盤から客席の後方でひたすら号泣する人の声というか嗚咽が響き渡っていた。気持ちはわかるが静かな映画だけに、全員映画に集中するのが大変であったのだった。