2004.09.23.thu.
ななんぼの曖昧な記憶で構成された長文レポなので、曲順やMC内容などは「こんな感じなだったんだ」程度に読んで頂けると有り難いです。また、曲名も間違いや勘違いがあると思いますので、その辺も読み流して下さい〜。 |
TBS系ラジオ『高見沢俊彦のロックばん』から誕生した、「私立高見沢高校」。第4弾を迎えるイベントは何と高見沢さんの半生を綴った「ドキュメント映画」を上映するという「雷舞映画祭」!しかも、王子初となる一人アコースティックLIVEを敢行するという、今までの「ロックばん」とは随分と雰囲気が違うものになるんだと感じました。 今回は中野サンプラザで開催ということで、座席指定だしのんびりとした感じで会場入りしました。GOODSは相変わらず種類が多く、初のスウィーツは前売りの時点で完売してしまったとか。私はパンフとTシャツが好みだったので思わず買ってしまった。 客席内に入るとステージには白い幕が降ろされていて、これがそもままスクリーンになりました。BGMは「映画祭」にちなんで映画のサントラが流れていましたが、『ゴジラのテーマ』が流れた時は思わず笑ってしまった。ゴジラの独特の鳴き声が会場内に鳴り響いた時は、「うーん、間違いなく高見沢さんセレクトだよなぁ」と確信。しかもその後に『STAR WARS』のテーマだもんなぁ(笑)。 そして、今回は開演前のアナウンスが面白かった。女性の方が開演中の注意事項をアナウンスするんですが、「第4回TBSラジ『高見沢俊彦のロックばん』Sprecial『私立高見沢高校雷舞映画祭〜神髄〜、Back To The Basic』…毎回長過ぎるタイトルで申し訳ありません」と、いきなり飛ばした内容で客席爆笑。しかも、「では、みんなでタイトルを叫んでみましょう…!」なんてとんでもないこと振っておいて、すぐに「開演中は…」とすぐに説明を続ける不意打ちが2回はありました(笑)。そして、注意事項の一つに「開演中は携帯電話、PHSの電源はお切り下さい。でも、くれぐれも親子の縁はお切りにならないように」なんてブラックジョークも飛び出すし、さすがTBSラジオなだけに『ロックばん』の放送作家さんが担当したのかな? でもこのやり方、ちょっと前まで古館伊知郎さんが毎年公演していた『TALKING BLUES』で昔やっていた方法と同じやり方だったりする。言っていることは違うけど、始まる前の場内アナウンスで「古館伊知郎は自分が喋っている最中に携帯電話が鳴るとムッとします。あと、いまどきポケットベルをお持ちの方も切り忘れないように…」みたいなことを言っていたのだ。内容はかなりブラックなんだけど(笑)。何気にこのやり方、流行るかも?。ま、アルコンでは在り得ないかな〜。 |
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そして開演時間を5分ほど押して客席内が暗くなり、白いスクリーンに「高見沢俊彦-Back
To The Basic-」というタイトル文字と共に高見沢さんのナレーションが流れて映画がスタート。内容は高見沢さんが半生を振り返りながら、過去の『私立高見沢高校』のLIVE映像やら音源やら、高見沢俊彦を知る人による高見沢像のコメント、今年の春TOURの高見沢さんに密着した映像など貴重なものばかりでした。トータルで1時間くらいあったかな?意外に長かったしドキュメント作品として完成度は高かったと思います。 学生時代の話の中で登場した、高見沢さんの中学校時代(蕨市南第一中学校)の担任の先生はと〜っても上品な喋り方でした。そんな先生から「やはりご両親が教育者だけあって、何かをやったら最後まで諦めない…というのをちゃんと教えていたようで、ちゃんと最後までやる子でした」って言っていたのが、なんか妙に印象に残ったな。あと、「勉強も出来て、スポーツも出来て、とても女生徒にモテていましたが、本人はそういうことに全く関心がなかったようです」て言っていたのがなんか不思議だった。でも、中学生時代の写真が出たけど、当然髪は短いし凄い真面目青年って顔をしていました。高見沢さんは、中3のバスケ部最後の試合で不本意な負けをしたのが、最初の挫折と語っていました。 そして、高校時代になると「一生の友となる2人に出会う」という高見沢さんのナレーションの後に、桜井さんと幸ちゃんのコメントが流れましたが、桜井さんは「クラスは違ったけど顔見知りだったし、知らないうちに帰り道に歩幅が合って一緒に帰るようになった。そこで『フォークは楽だよね〜』なんて言いながら帰って、ふと隣を見たら高見沢の片方の眉が無かった(笑)。『お前、眉無いじゃん』って言ったら、『うん、剃っちゃった』って(笑)」と、ちゃんとオチを付けました。幸ちゃんは、「桜井と既に知り合いで、桜井にくっついて明学の高校に行った時に、たまたま廊下に桜井と居たら向かいから高見沢がやって来て、桜井が『おう!高見沢』て声を掛けたのが初対面。優しそうな顔していて、おかっぱ頭でスダレのような髪型していましたが(笑)。その後、明学の大学に上がった時に知り合うことになったんですが、最初は本当に大人しそうな印象があった」って言っていましたね。あとこの場面ではなかったかもしれないけど、「今でもアイスクリーム好き。こう大きなカップを買って一人で全部食べちゃう。あとお米も好き。よく僕の家で米を炊いてあげたんですが、納豆だけで全部食べちゃって米を炊き直したことがあります。えーと、2合くらいだったかな?」なんてエピソードを暴露していた。 ちなみに高見沢さんは、幸ちゃんと出会ったことでアルフィーに入ったと力説していました。「桜井だったら、アイツは俺の性格を知っているからバンドに誘わなかったと思う。坂崎だから俺を誘ったんだと思うし、俺も自分にない知識をいっぱい持っている坂崎にどこかに惹かれた。俺も桜井も坂崎によって、音楽でプロになろうって思うようになったんじゃないかな…」て言っていたのが印象的でしたね。 そして、アイドルグループでデビューするようになりますが、オリジナル曲が無いということで「挫折」を経験することになる。そこで元GAROの大野真澄さんのコメントが登場したんですが、風貌が髭にサングラスにキャップ帽で桜井さんのようになっていてビックリ。桜井さんより貫禄ありましたが(笑)。「GAROもオリジナルのヒット曲がないバンドだったから、とにかく高見沢さんにはオリジナル曲を作れ!」と言っていたとコメントしていました。あと、当時、高見沢さんが住んでいた原宿のボロアパートを懐かしく思うコメントもあって、何だかんだ言って随分と気に掛けていたんだな〜って感じましたね。 また、事務所から「オリジナル曲を作ってこい」て言われた時に、桜井さんは「俺は一小節書くのがやっとだったのに、高見沢は10曲以上は作ってきていた」と言っていて、幸ちゃんだったかな?「とにかく負けず嫌いな奴」と力説していました。 その他にも、高見沢さんが「唯一、学友のような間が空いてもそれを感じさせない友達」だと言う古館さんのコメントもあり、「昔は六本木の交差点を一晩で7往復したくらい飲んだけど、今ではお互い忙しくなってなかなか会えなくなったけど、最近は会っても昔話。でも、一緒に飲んでいると男女カップルと間違われた(笑)」などオチを付けるのも忘れない。しかし、古館さんてば『報道ステーション』を受け持ったから非常にお忙しいはずなのに、よくコメントして下さったよなぁ。 あと、東芝EMIのディレクターの方が「レコーディングで、『えっ?まだやるんですか?みんな死にそうなのに』って思うくらい拘るけど、そこに魅力を感じます」と言われ、ALFEE'S CREWの田島さんからは「とにかく妥協をしない。厳しい分、自分に対しても厳しい」と言われていたし、ESPのギター担当の方からも「ギター少年がそのまま大人になった感じ。暇さえあればギターの練習をしている」と言われていたし(このコメント、もしかしたら田島さんだったかも/汗)、名古屋のイベンターの方には「年下の僕が言うのもなんですが、永遠の少年のような心を持った方」と言われていました。 上のような知人・友人・仕事仲間・恩師のコメントと交互に高見沢さんのコメント映像も流れたんですが、最初の方のコメントで、「夢よ急げ!とか夢を掴め!てよく詞を書くけど、最近の若者はその『夢』自体ないというか、『何をしたらいいのかすら判らない』らしいけど、俺も若い頃そうだったからね。バイトとか長続きしなかったし、長続きしたのは…肉体労働系かな?」て言っていたのが印象に残っています。「夢を掴め」て歌っているのに夢すら持たない若者に対して悪く言わないところが凄いというか、「自分も若い頃そうだったから焦るなよ」みたいに言っているようで、同世代の大人とは違うな〜ってしみじみ感じましたね。 それから、過去の『私立高見沢高校』のLIVE映像は美味しかったです。横浜アリーナでのTBSラジオのイベント映像では何気に長谷ぼん映ってお得感倍増(笑)。LIVE映像は前回の『和魂洋才』のが多かったけど、『Endless Dream 2004』や『移民の歌』、『麗人』の映像は迫力ありましたね。それに去年の『春期講習』のLIVE映像もOP曲だったから、緊張のあまり指輪を嵌め忘れていたと当時のMCで言っていた通り指輪をしていない手元がアップになって、「ああ、やっぱりゴツイ指輪ないや」と確認してしまった。あと、高見沢さんがツェッペリンの『移民の歌』にどれだけ衝撃を受け影響を与えられたのかも、高見沢さんのコメントの表情から伺えました。 その他にも、春TOURでの車移動のシーンやら楽屋のシーンやらリハーサルのシーンやら、貴重映像満載で面白かったです。古館さんだったかな?誰がコメントしたか忘れてしまったけど、「音楽でプロの道を歩んだことで、私生活も音楽優先にプロデュースしている」みたいなことを言っている人がいて、「生活感を出さない」というのは高見沢さんの美学のようで、車移動のシーンとかでも「アーティスト」な高見沢さんでした。そういえば、車移動のシーンで「よく『俺は忙しくて疲れているけどこれだけやっているんだぜ!』て言うような奴がいるけど、そういう奴は最低だと思う。俺は人前で『疲れた』なんて言いたくないし、『疲れた』て言葉に疲れちゃうと思うんだよね。人から『あの人は忙しいのに凄いね〜』て言われるのはいいけど、自分から言うような奴にはなりたくない」って言っていたのは、高見沢さんのプロとしてのプライドなんだろうな〜って思いました。そういえば、楽屋でのシーンだったかな?「よく、『天然ですね〜』て言われるんだけど、全然天然じゃないから!」て力説していて、逆に可笑しかった。 最近の仕事の内容になった時、10年前の自分では考えつかなかった、テレビ番組のレギュラーを持ったり、ラジオのパーソナリティをやったりCMに出たりしているけど、それは今になって「THE ALFEEの高見沢俊彦というのが大前提だし、俺がそういうのに出ていることで、ALFEEは健在だというアピールになると思ったから」と言っていたのを聞いて、いかに高見沢さんがALFEEというグループを愛しているか痛感しましたね〜。また、このラジオの『ロックばん』については、「自分で自分を遊んでいる場所」と評していました。 とにかく、周囲の人々が「音楽人間の高見沢」を語り、高見沢さん自身が「音楽に対する情熱、ALFEEに対する情熱」を語り、非常に見応えのある作品になっていました。高見沢さんの昔を知る人も、今を知る人も、高見沢さんに対して言っていることがだいたい同じだし、高見沢さんが言っていることは昔から一貫しているし、本当に一途な人なんだ〜という印象を受けました。 |
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そして、映画上映終了後にスタッフがステージ中央前にマイクスタンド設置し、スクリーンが上がって奥のステージが出てくると、そこには左サイドにキーボード1台と山石さんだけ!という超シンプルスタイル! 山石さんの演奏で『Fiance』が演奏されると、ステージ中央の下から高見沢さんがせり上がって来て登場。服装は黒地に錦糸で波模様の柄が入っているスーツに白フリルシャツというシンプルスタイル。髪はカールしていて(だいぶ伸びていたな〜)、サングラスを掛けていました。 しかし、キーボード演奏のみの『Fiance』は新鮮でした。妙に緊張感があって、何故かこっちまでドキドキしながら聴いてしまいました。 歌い終わると、スタッフが用意した椅子に座り、ミネラルウォータが置かれた台にサングラスを外して置くと、最初のMCに入りました。 「は〜…。緊張するなぁ」が第一声(笑)。「ようこそ雷舞映画祭へ。タイトルが凄い、『神髄』だよ、『神髄』!これから初の試みのアコースティックLIVEになりますが、短い時間ですけど楽しんでいって下さい。映画どうだった?良かった?ああいったものは初めてだったんだけど…」と、映画についてしばし語っていました。幼少時代は、高見沢母曰く「腕白な子」だったとか、小学校4年生でクラス委員、小学校5年生で歯の良い子代表、小学校6年生で生徒会長という輝かしい芸歴(?)を披露しましたが、それなのに通信簿には「ネジが2本外れている」と書かれたことを少し根に持っているらしいです。1本ではなく2本というのが納得いかないらしいけど、桜井さんと幸ちゃんに話したら「非常に的を射た表現」と言われたとか。あの映画は本当はもっと長い作品らしく、井上氏が中野ver.ということで短く編集したそうです。 初の一人だけのアコースティックLIVEにとても緊張しているらしく、「いつもは、こ〜んなギターでガーン!と大音響で誤魔化して歌っているのに(笑)、いや勢いでやっているのに、今回はそうはいかない」みたいなことを言い、手を何度もタオルで拭く仕草もありました。 そして、今歌った『Fiance』が収録されているソロアルバム『主義-ism-』に触れ、ここでのコメントだったか曖昧でしすが、「'91年にロンドンへ単身赴任して作ったアルバム」と言って笑ってしまいました。1枚しか出していないけど、「また続きをやりたい」と意欲をみせていましたね。 そして2曲目に歌われたのも『ism』から『2時間だけのHoneymoon』。アコギとキーボード(ピアノ)だけのアレンジはスッゴクカッコ良かったです。何気に山石さんのコーラスが色っぽいというか、2人のコーラスにゾクゾクしました。アルバムで聴くのとは、また違った雰囲気を醸し出していて非常に印象に残った曲です。 2回目のMCでキーボードの山石さんを紹介。「後にいるのは、みんなも御馴染みの山石敬之です!何故、山石だったかというと、彼は非常に中野サンプラザのご近所に住んでいます。たぶん、中野サンプラザの一番近くに住んでいるミュージシャンじゃないだろうかと。今日は徒歩で楽屋入りしました(笑)。家から徒歩5分くらい?」と山石さんに振ると、山石さんてば「う〜ん…にゃっ!もうちょい掛かります」と独特の否定の仕方をしてウケてしまいました。どちらにせよ、中野サンプラザ近くということは間違いないようです。「山石もかなり緊張しているという空気が背中の方にヒシヒシと伝わってきます(笑)。今回はこの2人でステージをやっていきたいと思います」と、お互いに緊張しまくっていることを客席にアピールしていたなぁ。 続いて、小学生の頃に聴いた洋楽で特に好きだった曲ということで、ザ・モンキーズの『I Wanna Be Free(自由になりたい)』を披露。この曲、何かのCMソングになっていましたよね?非常に聴き馴染みやすい曲だな〜という感じでした。あと、高見沢さんのソフトな歌声が良かった♪ 3回目のMCでは、小学生から中学生にかけてザ・モンキーズのような洋楽が流行り出したのと同時にGS(グループサンズ)が出てきて衝撃的だったと語っていました。ファッションからして今までの邦楽と違ったし、「身近に城なんて無いし、森と湖を抜けて…ブルーシャトウだなんて、想像が全然出来なかった」と言っていて、非常に高見沢さんらしいなぁって思いましたね。 そんなGSからの曲ということで、ザ・タイガースのヒット曲『花の首飾り』が歌われたんですが、最近だと井上陽水さんがカバーしたのが印象に残っていたので、まるで違ったアレンジの歌い方が凄く新鮮でした。なんか、高見沢さんがGSの歌を歌うってピンとこなかったけど、妙にハマッていました。 しかも、この歌を歌い終わった後のMCで、「『花の首飾り』を聴くと俺は『鶴の恩返し』を思い出す」という実に高見沢さんらしい発言が。『花の首飾り』の歌詞に「私を見つめないで」みたいなのがあるんですが、どうもその部分が鶴の化身の女性が「絶対に覗かないで下さい」というシーンと被るらしい(笑)。ここでちょっと小芝居が入って、鶴の気持ちになった高見沢さんが「絶対に覗かないで下さいっ」と乙女声で演じていてかなり笑えました。しかも、鶴の恩返しの話をした時に、「絶対に開けないで下さいって言われた襖を開けたらおばあさんが…じゃない、鶴だ!おばあさんが機織していても珍しくなよなぁ」と物語の核心を言い間違えたのであった(笑)。 続いて自分に多大なる影響を与えてくれたお兄さんの聴いていた音楽について語り、8歳上だったのでお兄さんというより「大人」って感じだったそうです。父親が2人いるような感じ。「いや、父親にもちゃんと育てて頂きましたでございます」なんて言っていたけど(笑)、とにかくお兄さんの影響大の高見沢少年だったらしい。ビートルズの映画に連れて行って貰ったり、ロックフェスティバルに連れて行ってもらったり、当時の年齢では経験できないようなことをお兄さんのお陰で経験できたとか。エレキギターに触れたのもお兄さんのギターが最初だったらしく、「『いいか!俊彦!コレには絶対に触るなよ』って言われたんだけど、『触るな』て言われる程触りたくなる。さっきの『鶴の恩返し』と同じ。『絶対に覗かないで下さいっ(乙女声)』てのと(笑)。…でも、コッソリ触っただけなのに何故かバレてしまう。何でバレたのか?ギターのボディにチョコレートがベタベタ付いていたから(笑)。でも、そんなに怒られませんでした」という、高見沢兄弟のエピソードは微笑ましかったです。8歳も離れていたとなると、そんな本気で怒れないだろうね。ウチは2歳しか離れてないから問答無用に怒るけど、ウチは弟が優し過ぎるので私の下僕と化しているが(笑)。 そして、そんなお兄さんの部屋から流れた曲を次にやろう…となったとき、ギターをポロンポロンと試し弾きしていた高見沢さんが唐突に、「このギター音出てないんだけど、このままでいいんですか?」て袖の奥に居るスタッフに聞いて、スタッフがダッシュでギターを持って来たんだけど、そこでスタッフが「ギター、チェンジです」て耳打ちしたらしく、「あ、チェンジだったんだ。どうりで変だと思った」と焦る高見沢さんであっ。本当ならMC前にギターを替えておくはずが、替えずにMC入っちゃったらしい。しかも、替えたギターのストラップの位置がしっくりこなかったらしく、直そうと肩をずらしたら自慢のロンゲを挟んでしまったようで、「イテテテテ…」と一人で悪戦苦闘していた高見沢さんであった(笑)。 で、「みんな知っているかな〜?」と高見沢さんが客席に振って演奏した曲は、ヴァニラ・ファッジの『You Keep Me Lucky Hanging'on』でした。私はこの曲知らなかったけど、聴き易いメロディだったので、ビートルズの曲かと勘違いしておりました。演奏前に高見沢さんが言っていましたが、とてもアコギでやるような曲ではないらしいです。 続いてのMCに入る前に、「手が…」て感じにタオルで手を拭き拭きする高見沢さん。「俺のギターの弾き方は、アコースティックギターを壊す弾き方らしいです。こう叩いちゃうから。いずれ、新しい奏法として完成させようと思います…て、本気にするなよ。そんな奏法ないから!」なんて言っていたな。あと、アコギが嫌いだった理由の一つにボディが厚過ぎるというのもあったらしい。 そして、映画でコメントしてくれた大野真澄さんの話になり、「どんなコメントするだろうってビクビクしていたら、意外にまともでビックリした。なんせ、当時は俺嫌われていたからなぁ。嫌われていたっていうか、凄い俺がツッパッて生意気に見えたらしい。今でも会うと『あの頃のお前は本当にツッパッていたよなぁ』って言われます。でも、よくビールをご馳走になったりしました。なんかビールの飲み方も生意気だったらしいけどね。注がれたらすぐ飲んじゃうから。俺はそういうもんだと思っていたし。2人して凄いビール飲んだ記憶があります。覚えているだけで2人でビール30本だったかな。その後の記憶はありません。どうやって家に帰ったかも覚えてない(笑)」と、伝説になりそうな酒豪エピソードを披露してくれました。しかし、2人でビール30本て凄いよなぁ。何リットル飲んだんだろう? そして、他にコメントしてくれた人のことなどに触れ、「出会いというものを大切にしたい」みたいなことを言っていました。桜井さんや幸ちゃんについても、桜井さんは昔から印象が全然変わってないらしく、高校時代に廊下を凄い高い声で「アーーッ!」て叫びながら走っていたとか(笑)、非常にインパクトのある人物だったらしい。幸ちゃんはあの包み込むオーラに惹かれたというか、イソギンチャクのような奴だそうです。「こうヒラヒラと誘っておいてパクッ!と食べちゃう…オホン、オホン。人には色々あります」とやや危険なトークになりかけましたが(笑)。とくにかく、幸ちゃんみたいな人は周囲に居なかったので出会った時は衝撃的だったそうです。逆に、学校には桜井さんみたいな人はいっぱいいたとか。…一体どういう学校だったんだ?明治学院高校。この時だったか、2人から終身リーダーに任命されたことに文句言っていたなぁ。「誰がリーダーやっても変わらないのに!」って(笑)。 出会いについて、「こうして出会ったのは偶然かもしれないけど、後から考えるとその出会いは必然だった」て表現したのは凄く高見沢さんらしいなって思いましたね。その話から「運命の赤い糸」の話になり、小さい時にその話を聞いた時は凄い怖かったそうです。「何で小指に赤い糸が結ばれているの?僕の小指には無いから大丈夫♪」と、幼子声で当時の自分を振り返った高見沢さん可愛かった。小指立てて「大丈夫♪」て嬉しそうに手を振るんだもん。しかし、『花の首飾り』の話といい、妙に想像力のあるお子様だったんだなぁ〜、高見沢少年って。 この時だったか、理想の女性像の話になって「儚げで幸薄い感じ…でも、そんなことを言ったら、桃井かおりさんに『バカじゃないのっ!』て言われた(笑)。『そんな女いないわよっ』って、ショックでしたが、まぁ…そいうなんですか…」と、以前、NHKの『夢・音楽館』だっけ?(タイトル違うかも)、司会の桃井さんに一刀両断されたエピソードが飛び出しました。相当ショックだったのね。でも、多くの女性が桃井かおり意見を支持すると思う(笑)。 でもって、その話にちなんで、『ism』から『赤い糸』が歌われたんですが、歌う前に「俺がカウントだよね?」と山石さんに確認したり緊張感いっぱい。そして、演奏が始まったはいいんですが、高見沢さんのギター演奏に山石さんが上手く被せられず珍しく山石さんがストップを要求。高見沢さんも「大丈夫!大丈夫だよ」と、まるで自分に言い聞かせるように優しく返していました。しかし、ここで山石さんが確認というよりも、しきりに「カポ、カポ」と高見沢さんに連呼。「…カポ?ああ、カポが違うのか!やっぱり俺か〜!」と、自分のミスに気付く高見沢さんであった。 爆笑状態になったしまった客席の空気を切り換えるべく、「そういえば、パ・リーグはどうなるんだろうね?気になって夜も眠れないよ」と、唐突に話出す高見沢さんであった。しかし、ここで意外な事実が。「古田選手は男を上げたよね。実は何度か飲んだことあるんだけど…(客席ビックリ)ホントだよ、3回くらい(笑)。頑張って欲しいです」と、古田選手と面識があるということが発覚。高見沢さんは貴明さん繋がりで野茂選手と交友があるから(THE ALFEEE HISTORYにコメント寄せてくれたし)、その関係で知り合ったのかな?高見沢さんて、何気に交友関係幅広いよね。 そして、演奏し直しの『赤い糸』は、2人が緊張するのも無理ないと思うくらい複雑なアレンジ!どっちか半テンポずれてしまったらグチャグチャになっちゃう!と思うような、複雑にお互いの旋律が絡み合う演奏で圧倒されました。ジャンッ!と演奏が終わった時に、高見沢さんがガッツポーズのように右手を挙げたんだけど、山石さんに向って「OK!」てやっておりました。 次に、あるグループの歌をやってみようかな…という話になり、「もう復活は在り得ない」と高見沢さんが断言したことで、どのグループのことか判った客席はしきりに復活を希望。すると、「一人は片足の膝にお湯が溜まっているし、もう一人はちょっと転んだだけで足の小指を骨折しちゃうし、もう一人は絶対に振りを覚えられるわけがない!当時だって覚えてなかったんだから、絶対に無理!」と、断固拒否の姿勢を示す高見沢さん。でも、客席も負けずに復活希望のブーイング。「別にいいですよ、復活しても。その代わりALFEEがあと1年で終わってもいいんならね。もうALFEEが続かなくても良いって言うなら、両足にお湯が溜まろうと、骨がボロボロになろうとやりましょう。そんなの嫌でしょ?」と、脅迫まがいの意見を言ってのけた高見沢さん。つ、強い(笑)。でもさ〜、踊らないアレンジで復活してくれないかな?あ、でも、あのグループて「踊る」ことが前提のグループだったっけ?「楽器が演奏できない」じゃなかったっけ?(笑)。どちらにせよ高見沢さんとしては、みんなの心の中に居てくれれば十分らしい。「俺はあのグループと比べものにならないくらいALFEEを愛してるよ!」と高見沢さんが言ってのけた時は、可笑しいような嬉しいような、妙に微笑ましく感じてしまいました。 そういえば、この時だったかな?話ながら水分補給をした高見沢さんだったんだけど、「ちょっと待って」て言って飲めばいいのに、喋りながら無理に飲もうとするから妙な間が空いてしまっていた(笑)。レギュラー番組を持つようになってトークが上手くなったって思うことが増えたけど、間の取りの悪さは相変わらずでちょっと嬉しかった。(エッ?) そして、1989年のコンサート以来、封印された曲(笑)『霧に消えたロゼレア』を披露。何だかんだ言って、BEAT BOYSの楽曲て粒揃いだと思うな。このまま無くてしまうには、あまりにも惜しすぎる。高見沢さん的には、ちょっと恥ずかしい曲らしいですが。 でも、続いてのMCで、「こうして歌ってみるとイイ曲だよな」って自画自賛して、「その通り!」て感じに客席が拍手したら、「今の拍手、なんか嬉しかった♪」なんて言うだもん。この、正直者っ! この時だったか、またアルバム『ism』について触れ、本当は全部で3枚出す予定だったらしいですけど、その前にVirjn Japanが潰れてしまったから(苦笑)、一説には高見沢さんが使い込んだからというのもあるらしい(笑)。「でも、今思えば1枚だけで良かったかもしれない。この1枚を大切にして、こうしていろんな形で表現できるし…」と、相変わらず前向きな人です。でも、『ism』て、よくあの短期間で作ったよな〜って思うくらいイイ楽曲の宝庫な気がします。だから、この先もいろんな形で歌い続けていって欲しいなぁ。 「自分は人生の中で反省はしないんだけど、もし戻れるというのならこの年齢に戻りたい。一番、いろんな出会いがあった」とコメントして次に歌われたのは『17の時に逢いたかった』。ギターを持たず、山石さんのピアノ演奏のみで歌いましたが、演奏がシンプルな分、すごく丁寧に歌い上げていた姿にジーンときてしまいました。それに『ism』のアルバムの中で一番好きな曲でもあるので、こうして生で聴けて本当に嬉しかったです。 そして、歌い終わった直後、再びギターを持った高見沢さんの横で、両手を物凄い勢いでブンブン振っていた山石さんがとても印象に残っています(笑)。ピアノだけの演奏て凄い緊張するんだろうなぁ。それから高見沢さんも、「ちょっとグッときちゃった」て言いながらサングラスをしちゃって、妙に印象に残ったシーンでした。 そういえばこの時だったかな?山石さんの位置よりも更に奥(照明の届かない位置)まで行って、客席に背を向けて仁王立ちで水分補給していた高見沢さんがどっかに居た(笑)。 MCでは、「堂本くん達にも『高見沢さんて、自由ですよね〜』てよく言われるんだけど、そんな自由でもないと思うんだけどね。あ、でも、『堂本兄弟』では、眠くなったら後で寝ちゃっているし、確かに自由かも…」なんて言っていました。で、この時だったかな?客席前方で凄いクシャミをした人がいて、高見沢さんも思わず「大丈夫ですか?」て聞いていた。「凄いクシャミだったね。ウッウェックションっ!て。我慢していたんでしょう?判ります。我慢して堪えきれなくなるほど凄いことになります。僕は『堂本〜』でよくクシャミもしてますけど(笑)」と、ファンを気遣う優しい高見沢さん(?)であった。 あと、唐突に「2階席、元気か〜?」なんて振っていたな。私も2階席の一人だったんですが、あまりに唐突だったので一瞬反応が遅れてしまった。 それに、一番印象に残ったMCでもあるんだけど、「今回は映画祭だったけど、俺は映画とかで批判ていうか悪く評価されている作品ほど観たくなる。…ま、実際に観てその通りだったというのもあるけど(笑)、何も観ない前から批判とかは絶対にしたくない。今インターネットが普及して批判的な言葉が凄い暴力的になってしまうけど、俺は人を批判したり悪く言うようなことはしないように心掛けている。まぁ、坂崎や桜井の悪口は言うけど(笑)、自分も批判されたくないし、そういうことを人にしたくない」と言っていた高見沢さんて、本当に凄いよね。特に高見沢さんのいる世界て批判(評価)の嵐のはずなのに、自分はそうはなりたくない!て強い意志を持ち続けられることって凄い。 私も映画好きだしHPに感想とか書くけど、期待以下だったりするとついつい辛辣なコメント書いちゃうんだよね。できるだけそういう表現を控えるように心掛けてはいるんだけど。ある個人の映画感想サイトの日記に「私はどんなに自分が良い印象を持たなかった映画を観たとしても絶対に悪く書く気はない。公開されたということは、この作品を愛している人が必ず居るのだから、そういう人たちの気持ちまで悪く言う気はないから」て書いていて、目から鱗が落ちる思いがしたけど、高見沢さんの考えもこの人に通じるものがあるよね。私だって人の悪口は言うのは嫌だし言われたって嫌だし、本人の前以外では絶対に悪口を言わないと心掛けているけど(本人の前じゃなきゃ陰口になっちゃう)、作品を批判しちゃうってことはたまにあるんだよね。これって、自分の器の狭さを物語っているよな〜。高見沢さんのMCを聞いて、自分はまだまだだな〜って恥ずかしくなってしまいました。 そして同時に、こういうことを心掛けている人がグループにいれば、そのグループは解散してしまったりすることはないだろうなって思って、色んな意味で切なくなってしまいました。 その話の後に、「『私立高見沢高校』で披露してALFEEのアルバムに入った曲がありますが、この曲が一番、今の自分の気持ちを表現していると思います」と言って、歌われたのは『Going My Way』。アコギとピアノだけの演奏でしたが、どんどんヒートアップしていく高見沢さんに釣られるように客席は途中からスタンディングで手拍子。オールスタンディング状態になった客席に煽られたのか、高見沢さんてばアコギだっていうのに前に出て来て飛び跳ねたりして凄いのなんの。なんかこの時だけ「ロックンローラ-・高見沢俊彦」になっていました。「秋からのTOURも盛り上がろうな♪」て言ってくれて嬉しかったなぁ。 最後は「どうもありがとーっ!」と叫んで終了。山石さんとにこやかに顔を合わせ、客席にブンブン手を振りながらステージを去って行きました。 アンコールの拍手の中、上のジャケットを脱いで来た高見沢さんが一人で再登場。拍手で迎えられそれぞれの方向(何故か後にも)お辞儀。 たった一人でステージにポツンと立っている状態だったので、「なんかステージ広いな。こんなに広かったんだ」とボソッと言って可笑しかった。 そのままMCに入り、10月に初の自叙伝を出すことを報告。「この本の発売に当たって決まっているイベントは、えーと、10月に遂にTBSの『はままる』に出ます」と教えてくれたので、もう客席は大喜び。幸ちゃん、桜井さんに続いて、遂にリーダーの高見沢さんが朝の生番組にっ!「自分が出るだなんて思ってもいなかった。だって、入りの時間を見たら『絶対に無理』て言ったもん。寝てるから。それで、VTRでどうかとか言ったんだけどダメで、『じゃ、遅れてもいいか?』て聞いたら、『お待ちしてます』て言われちゃったし…」と、早くも時間通りに登場できるか自信がないよなことを言ってのける高見沢さんであった。いや〜、でもムチャクチャ楽しみだわ♪ 本を書いた経緯についても、今年でデビュー30周年で自分も50という節目の年を迎えたから、また新たに出発するという意味で書いてみるのもいいかな…と思ったそうです。今更ながら、自分の年齢というか生きてきた年数の重みを実感しているみたいでした。ドキュメント映画についても、まだ長くなるそうなので何処かで公開できれば良いようなことも言っていました。ちなみに、最初のタイトル文字「高見沢俊彦」は自分で書いたと言ったら、客席が「ええ〜っ?」とビックリ(意外に綺麗な字だったもので/笑)、そんな客席の反応を見て「何?気付かなかった?なんだ、もっと早く言っておけば良かった。本当は坂崎に頼もうと思ったんだけど、『それじゃ意味ありません』言われて頑張って書きました」と、やや自信を持った高見沢さんであった。 そういえば、年齢の話になった時に、なでも近いうちに小学校の同窓会があるので、「行くぞ〜。どれだけ変わり果てているか楽しみだ」と、同級生の変わりっぷりを期待しているらしい(笑)。でも、高見沢さんて小学生の頃は優等生で健康優良児だったけど、先生曰く「ネジが2本外れている」子だったんだから、同級生の人達は「想像通りの大人になった」とか思うんじゃないだろうか?(笑) ここでだったか記憶が曖昧なんだけど、ソロアルバム『ism』について語った時に、発売は1991年だったと言ってから「13年前か…干支が一周してもう一つ経っているのかぁ」と、実に日本人らしい数え方をしてツボでした。『ism』の楽曲を懐メロにしない為にも、こういう機会がある毎に歌い続けていって欲しいよね。 そして、今日集まってくれた客席に対して感謝の言葉を述て(ここまで来たからには、私達は高見沢さん…アルフィーに一生を懸けないといけないらしい)、この場所を準備してくれたTBSラジオのスタッフにも感謝の言葉を述べ、今夜集まってくれた人達へ送る最後の歌ということで、アコースティックヴァージョンの『Song for you』が歌われました。演奏と同時に、バックに星空のような照明が浮き上がって終わりに相応しい演出でした。 歌い終わり後、『17のときに逢いたかった』のSEが流れる中、大歓声の客席に向ってお辞儀をしたり手を振っていた高見沢さんでしたが、最後に客席に向って投げキッス♪最後の最後まで、王子は客席のハートを鷲掴みでした。 そして終演のアナウンスも開演のアナウンス同様に面白かったです。「携帯電話やPHSの電源をお入れ下さい。くれぐれも電気剃刀の電源は入れないように」とか言ったり、「帰りの出口は混雑しますので、押し合わないように隣の人とじゃんけんして順番にお帰り下さい」と言ったり(本当にジャンケンしていた律儀なファンもいました)、「ロビーでGOODSも販売していますが…ぶっちゃけ買って下さい」とか言うし、最後まで笑いを忘れない『ロックばん』です。 構成自体は凄くシンプルでしたが、内容はと〜っても濃かったです。記憶が飛びまくってMCの半分以上は抜けてしまっているけど、どのMCも高見沢さんの人柄が滲み出ていて面白かったですし、MCも歌も聴き応えがありました。 そして、「高見沢俊彦」をクローズアップしていたけれど、高見沢さんの音楽に対する情熱はもちろん、ALFEEに対する愛情を凄く感じることができた公演でした。本当に参加できてラッキーでした。 しかし、帰宅してから、アルバム『ism』を聴いてしまったのは、私だけじゃないだろうなぁ! |
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