Berlin Calling
ロックばん in 渋谷公会堂
2005.02.28.mon.


 ななんぼの曖昧な記憶で構成された長文レポなので、曲やMC内容などは「こんな感じなだったんだ」程度に読んで頂けると有り難いです。特にMCはもちろん曲順とかムチャクチャだと思います。また、曲名も間違いや勘違いがあると思いますので、その辺も読み流して下さい〜。



 TBS系ラジオ『高見沢俊彦のロックばん』から誕生したライブイベントも今回で5回目。『Berlin Calling』とタイトルの付いた今回、舞台は渋谷公会堂が選ばれました。
 そして、十数年ぶりに辿り着いた渋谷公会堂!アルコンではこの会場に参加したことがなかったので(隣のNHKホールは何度もあるが…)、「おお、ここが『歌のトップテン』会場か〜!『8時だよ!全員集合』もやっていたよなぁ」と全然関係ないことを思ってしまいました。

 開演ギリギリに席に着いたので客席内で流れていたSEは覚えていないんですが、ステージには白い幕が降ろされていてどういうセットか判らないようになっていました。
 あと、開始前の場内アナウンスが前回の『雷舞映画祭』同様にお笑いに走っていて 面白かったです。「高見沢は今起きたところで、寝癖をドライヤー15台を使って必死に直している最中です」とか、「今、楽屋のブレイカーが落ちてしまいました」 とか色々と笑わせてくれました。お決まりの注意事項も、「携帯電話・PHSなどの音の鳴るものは電源をお切りください……切りなさい!(命令形)」だもん (笑)。


  定刻を約10分ほど押してスタート。客席が暗転し、バンド演奏と共にステージの白い幕が上がり、なんとステージの中央に高見沢さんが居たんですが、衣装が…!衣装が…!なんかセットを背負っている感じ…そうっ!『紅○』の(去年は地味だったけど)ド派手な小林○子さんのようっ!雪の結晶と花の形を足して2で割ったような形状の巨大な電飾付きのモニュメント(放射状に針金が出ている感じ?<たぶん違う)を背負い、真っ白な羽を首と袖と足首に付けた白&銀のキンキラ王子様衣装に身を包んだ高見沢さんが登場〜!もちろん髪は縦ロール〜!というか巻き巻きです♪なんか白い雪の代わりに白い羽が上から降ってきているし(笑)。モニュメントのような衣装(?)はブルーや白に点滅して綺麗だったんですが、みんな一斉の「おおっ!」とどめいた直後に笑いが起きたような…いや、私はホントに大笑いしたけど(笑)。とにかく凄かった!なんか天気図の台風の中心に高見沢さんが居る!て感じにも見えなくもなかったけど、絶対にTHE ALFEEじゃ在り得ないOP。あの衣装でアルコンのステージに出て来たら、間違いなく幸ちゃんまで隠れちゃってたもん。渋公のステージ3分の1以上は幅を取る巨大なセット衣装でしたからね。正に、度肝を抜くOPとはこういうことを言うだと痛感しました。やってくれますよ〜、王子は〜!
※翌日にTBSの芸能ニュースでコンサートの模様がチラッと流れて、このド派手なOP衣装も紹介されたそうですが、なんと100万円もするセット…もとい衣装だったらしい。後日、雑誌等でこの衣装の写真が掲載されるのが非常に楽しみです♪でもさ、一瞬「衣装に100万…!」とか思ったけど、エンジェルギターシリーズはその倍以上のが多いんだよね(笑)。

 そんな姿で歌ったのは『Lonely Heart』。バックバンドShibuko'sを従えていたんですが、ドラムとキーボードの人は衣装のせいで、この時点では見えませんでした。ドラム、キーボード、ベース、エレキギターという編成で完全なオリジナルメンバーでしたが、全体的に若い感じの人達だったな。全員お揃いのロックばんTシャツ(ボーダー柄)と黒ジャケットを着用していてカッコ良かったです。本音言うと、ドラムが長谷ぼんじゃなくてちょっと残念だったけどね(笑)。
 で、モニュメント衣装から脱皮して(腰辺りで固定していた感じだったんだもん/笑)、『麗人』、『ENDLESS DREAM』と立て続けにハンドマイクで熱唱。この2曲は初めて生で聴けたので嬉しかった♪ハンドマイク持って歌ってステージ左右動き回っていたけど、ソロコンサートなのに上手側に多く行きがちになってしまうのは長年の癖なんでしょうね。


 最初のMCで「オープニングに命を賭けた!」と言ってのけ、客席から盛大な拍手を貰っていました。いや、ホントに気合に入りぶりというか、物凄い意気込みを感じました。「もう君たちも最高だよ!やっぱ渋公いいなぁ」と感激し、「渋谷公会堂、せっかく椅子があるんだから…着席」ということで、ここからは少しの間座っての鑑賞。ここでだったか、「ロックばんのSPイベントも5回目なので、ロックばんの集大成のようなものをみせたい」みたいなのを言っていたんだっけかな?
 それから、(1曲目が『Lonely Heart』だったから)ソロアルバム『ism』のことにも触れ、「もう14年も経っているのにまだ歌い続けている。だって、この1枚しか出してないし」と、微妙に自虐風味になっちゃっていて可笑しかった。

 続いて「バンド演奏でやるのは14年ぶり」と言って『17のときに逢いたかった』を歌ったんですが、間奏のあとのサビを見事に歌詞忘れ…キーボードソロになっちゃいました(苦笑)。好きな曲なけに残念だったわ〜。その後、まるで何事も無かったかのように歌い出した高見沢さんはいつものことだったけどね(笑)。ていうか、冷静に引き続けたキーボードの方の方が凄かったかもしれない。

 直後のMCで「(歌詞が)抜けたの気付いた?」と白々しいことを聞いていたけど、客席は全員気付いていたぞ(笑)。でも、相当悔しがっていましたけどね。そして、「もう一つ抜けているのがあるんだけど、気付いた人?」と言ってきたんですが、それには誰も判らず「何のことだろう?」と思っていたら、「俺はまだ、この時点でギターを持っていない!」と明かし、「今日のステージが王子の今年初めての音出しになる。俺だって、さっきからギター弾きたいのをずっと我慢してんだ!(笑)ギターの弾き初めがどこで出るか注目していて欲しい。だから、ギターを持った際には判ってるよな…?盛大にいってくれっ。だって、俺がステージでギター持って盛り上がる夢を見たんだもん!」と可愛いことを言っていましたが、果たしてどこで持つのやら…と、妙に客席を期待させました。冷静に考えると、かなり強引な前振りだよね(笑)。

 それから、「人は生まれて来た時点で出会う人の数が決まっているらしい…」という話をして、運命的な出会いについて語りまして、ここでだったから、「俺も長いこと生きてきているけど…」としみじみ言ったもんだから客席が思わず笑ってしまったら、「ここ、笑うところじゃないから」と釘刺してきて可笑しかった。いや、だって、人生50年…長いこと生きてきていると言ってもいいよね?そして、「偶然は必然、だから俺とみんなが出会って、こうして今ここに居るっていうのは運命なんだよ」と、お得意のロマンチックたっぷりの語りを披露してくれました。こういう時の高見沢さんて、ホントに王子らしい。


 そのMCに続いて『赤い糸』が歌われまして、照明も赤が中心に彩られて綺麗でした。そういえば、ステージの上に5つくらいあったピンスポのような上下稼動自由な照明は、去年のALFEEの秋TOURで使っていたのと同じだったな。そして、この曲の後奏でなんと高見沢さんがギターを…!と思いきや、スタッフが持って来たのはシャベル!(笑)。思わずステージを掘ろうする高見沢さんですが、「違うだろ」とシャベルを投げ捨てると、続いてスタッフが持って来たのがホウキ(なんてベタな/笑)。先ほど降っていた白い羽がステージに散っていたので思わず掃きはじめる高見沢さんですが、再び「違うだろ!」とホウキを投げ捨てると、次にスタッフが持って来たのはベルリンギター(ベルリン市のマーク)。久々に見たギターだったのでちょいと感動してしまった。でも、「おおっ!」と歓声を上げたけど、やっぱりパッと見はにシャベルのようで可笑しくて(笑)。高見沢さんも一瞬弾こうとストラップを肩に掛けようとするけど、やはりシャベルのようだと却下。そして、やっとこさスタッフがグリーン色のギターを持って来て、 高見沢さんのギター初弾き開始!満を持してのギターソロだけあり、高見沢さんはムチャクチャ気持ち良さそうに弾いていたし、なんか妙にカッコ良いギターソロだったなぁ。あそこまで引っ張っただけあります。もう「弾き初め!」というだけあって、かなり長〜いギターソロになりましたけど(笑)。

 その後、『Cherie』や、ALFEEの曲だけど 『Stand up,Baby-愛こそすべて』がShibuko'sアレンジで歌われて、気がつけば客席も立ってノリノリ状態でした。『Stand up,Baby〜』はロック色が強くなっていて、雰囲気がアルコンと全然違っていて新鮮でした。ガンガンにうるさい『Stand up,Baby〜』でしたね。でも替え歌は健在で、「こ〜んな〜に素敵〜な♪渋谷公会堂の夜は〜♪他に〜、な〜い♪(作詞:高見沢俊彦)」と歌っていました。


 また、MCで「ギターの話」があり、「初めてギターを持ったのは小学生の時」と話し、お兄ちゃんに「俊彦、絶対にコレに触るなよっ!」と念を押されたにも関わらず兄貴の大事なギターに触ってしまったというエピソードを披露。ここでも、「『触るな!』と言われれば言われるほど触りたくなるもんだよ!」と独自の理論を強調し、「女性に『触らないでっv』て言われると、つい……て、そういう話をしているんじゃないんだけど!」と、妙な寸劇に行きかけて面白かった。他にも「女の子にモテたいからギターを持ったわけじゃない」と言って客席からブーイングされたら、「別にギター持ってなくてもモテました!バスケ部のキャプテンだったんだぞ!ホントだよ!」と妙にムキになっていて面白かった。

 他にもMCでは色んなことを話してくれまして…
 「ラジオで髪の短い女性は嫌いみたいなことを言ったけど、別に嫌ってわけじゃなくて、その人に似合っていればいいから。なんていうか、女性のね、後姿だよね!あのフワッとしたシルエットに男は憧れ るんだよ」と髪の毛の話になり、そのフワッとした後ろ髪(シャンプーのCMとかでやるやつ)を、自分の髪でもやってくれて面白かったし、高校生の時は隣のキャンパスにいた大学生のお姉様がたの長い髪に見惚れていて、よく口笛を吹いたりしたなんてエピソードまで話してくれましたが、「結局、長い髪の女性がいいんじゃんかよ!」的なオチになっていたような(笑)。しかも、理想の髪の長さが自分の髪の長さのような雰囲になってしまったので、「俺も髪は長いけどこのままで行く!『50過ぎてこんなに長い髪の人は居ない』て言われたからし(笑)。切ろうかとも思ったんだけど、そのうち、メンバーに分けてあげなくちゃいけないから!」と問題発言にまで発展(笑)。「特にあっち(左端)に輸出しないといけないから伸ばしておかないと…」なんて言った後に、『長い髪の少女』を歌うだなんて言うから、客席は嫌でも笑っちゃうよ。高見沢さん自身も、「そんな思いを込めて……て、どんな思いだよ!」とセルフツッコミしていたし、曲紹介しようとする度に客席は笑っちゃうし、相変わらず「髪の毛ネタ」が好きなアーティストとファンだわ(笑)。
 でもでも、その後に歌われたザ・ゴールデン・カップスの『髪の長い少女』はしっとりした雰囲気で良かったです。

 それから、『Fire』を歌った後というか後奏で一旦高見沢さんがステージから下がってバンド演奏になり(ドラムソロ、ベースソロ、キーボードソ ロ、ギターソロ…と続いた)、その間に高見沢さんは着替えて再登場。今度はピンクのラメスーツに青のフリルブラウス姿で再登場。ちょっとグラムロック系。サングラスも掛けていたと思う(記憶曖昧)。そのままバックバンドShibuko'sの紹介をしまして、名前がよく聞き取れなかったんだけど、ドラムの人が「タロウ」で、ギターの人が「ジロー」という名前だったから、「このギターとドラムでタロウとジロウ…『南極物語』だ」と、しょーもないジョークを飛ばしていた王子は覚えている(笑)。若い子は知らないんじゃないかな?<『南極物語』
 このバンドに関して、「Shibuko'sです。渋公でやるからShibuko's。もしNHKホールでやるんだったら何だろう?…ホールズ?なんか弱そうだなぁ。新宿厚生年金でやるとしたら…ネンキンズとかね(笑)。カッコ悪〜っ。まぁ、Shibuko'sの良いところはコーラスが入るところです」なんて説明していましたが、凄いよね、公演する会場によってバンド名が変わるって(笑)。しかも、ホールズて思いっきり飴関係の製品で同名なのが出ているよね?その上、「NHKホール」で「ホールズ」だったら、「ホール」と付く会場は全部「ホールズ」になるよな気がしないでもない。でも、皆様さすが王子が集めただけあってロッカー!って感じでしたね。特にギターのジロウさんは、ギターソロではスタンドマイクを倒しちゃうくらいのエキサイトぶりを披露してくれました。それに、「(それぞれの)ソロ演奏良かったよ。上手く決まったね。みんな集まった当初は『や、どうも』て余所余所しい感じだったんだけど、やはり音楽という共通のもので繋がっていると、初対面であっても経験の差があっても余所余所しさも無くなっていくもんだね。けど、まぁ、俺の存在がデカ過ぎるってもんもあるんだけどね!(笑)」と、先輩風どころか妙にタカビーになっていて最高だったわ。

 あと、4月から始まるドラマ『アタックNo.1』のテーマソングのプロデュースを依頼されてビックリしたというエピソード話が面白かったです。「自分に『アタックNo.1』の依頼が来ること自体にもビックリしたから、『俺でいいんですか?どうなるか判っているんですか?』て念を押したら、『好きにして下さい』て言われたので引き受けた(笑)。俺は『好きにして下さい』て言葉が大好き!いろんな制約とか気にしないで良いなんて最高だよね。女性の『好きにして…v』て言うのも良いし…って、そういう意味じゃなくて」と、自滅の道を再び歩んでいましたが(笑)、依頼した人も凄いよね。だから、ガン ガンにうるさい『アタックNo.1』になったそうです。その挿入歌やエンディング曲(上戸彩ちゃんの歌)も担当することにもなったと報告してくれまして、そのせいでずーっとレコーディングの日々だとも愚痴っていた。しかも、レコーディングしている割にはなかなかALFEEの曲まで辿り着かないとも言っていたな〜。それは、かなり残念な報告だぞ〜!

 それから、レッド・ツェッペリンを武道館で初めて見た時に凄い衝撃を受けた話を披露。「生ツェッペリンは凄かった!」て言い方がツボにきました。とにかく、ツェッペリンの中でもギターのジミー・ページは別格の存在で、過去に今までゴジラや鉄人28号とかに夢中になって好きだったけど、それを取り除いて神格化した存在になっている…みたいに話してくれました。面白かったのは、「お店とかに入った時に、BGMに『移民の歌』が流れたりするとハッと反応しちゃう」とか、滅多にお風呂に入らない高見沢さんが(「シャワーはちゃんと浴びるぞ!浸かるのが苦手なんだよ」と強調していましたが)、お風呂に入る時に思わず鼻歌を口ずさんでしまうのが歌ではなくギターソロ(ギターのフレーズ)で、「ジャンジャカジャジャン♪ジャンジャカジャジャン♪」と『移民の歌』のギターソロを口ずさみながらジャケットを脱ぐ実演まで見せてくれて、なんか衣装のせいかストリップショーを見ているようでした(笑)。だって、ラメのジャケットをノリノリで脱ぎながら口ずさんでいる姿って、加藤茶さんの「ちょっとだけよん♪」のロックヴァージョンのようにしか見えないんんですがっ!第一、「お風呂に入る時に口ずさむ」と言っていたのに、服脱いでいる時に口ずさんでいるし!(笑)。やっぱ、王子の天然ぶりには最高にして最強です。

 その後、何故か唐突に「せっかくだからリクエストに応えちゃおうかな?何かリクエストある?」と客席に振り、同時にあっちこっちで曲名が挙げられたんですが、すかざす「そこの君!今、良いこと言ったね?何て言った?『2時間だけのHoneymoon』!…いいね〜。言ったの早かったよね〜。せっかくだから握手しようか」と、最前列にいた男性の所に行って握手する高見沢さん。その男性は名古屋からいらしたそうです。「いや〜、良かったよ。『きみがすきだよ』とか言われたらどうしようかと思ってた」と、本音をポロリとこぼした高見沢さんも良かったわ。
 そんな訳で、名古屋から来た男性ファンのリクエスト(?)に応えて『2時間だけのHoneymon』が歌われたんですが、何度聞いてもゾクゾクするくらい色っぽい曲だな〜と改めて感じました。照明もバラを象ったシルエットがステージに写ったりして綺麗だったな。

 そういえば、どこのMCだったか忘れちゃったけど、ハート・エンジェルギター(別名:マサル子)を出して来たときがありました。エンジェルギターにちなんだ話もしていたと思うんですが、忘却の彼方に記憶が飛んで行ってしまっています。確か、あの頃のギター少年も、今では数百本も持つようになっちゃって、「一体、どこまでいくんだろう」と他人事のように言っていたような気がします。

 その後、高見沢さんが「神様!」と尊敬するジミー・ペイジがギターを担当するツェッペリンの曲をいくつか披露し、『移民の歌』、 『COMMUNICATION BREAKDWON』とか凄いノリノリで歌っていてカッコ良かったんですが、そのツェッペリンメドレーの間に『アタックNo.1 2005』を入れた高見沢さん…さするが『ロックばん』(笑)。フルコーラス歌って台詞もしっかり入りまして、「だけど涙が出ちゃう…だって王子だもん♪(作詞:高見沢俊彦)」と言ってのけたり、「もう怖いものなんてない…だって50だもん♪(作詞:高見沢俊彦)」とまで言ってのけてしまうだなんて、さすが王子だよ。お腹抱えて笑いました。でも、その後に『COMMUNICATION BREAKDWON』を続けたりするんだから…っ!こんなコンサート、『ロックばん』じゃないと見られないわ〜!

 その後のMCでも「ツエッペリンの中に『アタックNo.1』を入れるのはShibuko'sだけです!」と断言していたくらいですからね。でも、『アタックNo.1 2005』のデモテープを作った時はさすがに台詞部分はカットしたそうです(笑)。確かに、フツーに高見沢さんの声であの台詞が入っていたら怖いかもしれない。こういうステージでは「勢い」があるから楽しいけど♪個人的には、王子作詞による台詞が最高にツボ入っちゃったから、オリジナルを聞いても何とも思わなくなっちゃうだろうなぁ。


 本編最後のMCでは新しいギターも紹介。黒のフライングVで、ボディに今回の『Berlin Calling』のロゴの一つである髑髏マークがプリントされているギターで(ストラップにも同じ髑髏ロゴがプリントされていて何気に派手だった)「これが今一番新しいギターですが、凄い髑髏好き!という感じになっています。さっきエンジェルギターを出したけど、あれの2005年版も只今製作中でして楽しみにしていて下さい。なんか凄いことになっているみたいです。ただ、そのギター本体よりもキーホルダーの方が何故か先に出来てしまっているという(笑)。ま、これはこれでいいのかな…」と、新しいエンジェルギターが製作中であると同時にキーホルダーが先に出来ちゃっているよ!という報告もありました(笑)。なんか、ALFEEらしいよね。変型ギター本体よりGOODSのキーホルダーの方が先に出来ちゃうだなんて。妙にGOODSが楽しみになってきたなぁ。<単純

 それから、『アタックNo.1』のことと、マンガ『NANA』のトリビュートアルバムに参加するという告知もありました。『NANA』に関しては、「あれ読んでみると凄い面白いのな〜!ハマッちゃってさ〜!」と熱く語っていたので、相当ハマッている模様。私は連載当初に読んだきりなので、今の内容全然知らないんだよなぁ。親近感を覚えるタイトルだし(笑)、読んでみようかなぁ。

 その後はちょっと真面目モードになり、「いつも言っているけど、人は『疲れた』という言葉に疲れてしまう。だから、『疲れた』だなんて言わないような、前向きな気持ちでこれからもやっていきたい。特にこの『ロックばん』のイベントはね、自分の好きなことをやっちゃっているけど、これからも王子はGoing My Wayで行きたいと思います!もちろん、この後はね、春からALFEEのTOURも始まるし、そちらの方も楽しみに待っていて欲しいと思っています。みんなもね、もうここまで来たからには、俺たちの生き様をしっかり見届けろよ!」と、「王子、Going My Way宣言!」が出ちゃいましたが、妙にカッコ良かったです!開き直ったというより、50を迎えての決意って感じでしたね。なんか「もう何でも来い!」て感じ。男らしいかったです。
 この時だったか、番組内容のことに触れて「ダジャレにハマッちゃっているんだよ。ウチの川原が意外にダジャレが面白くてさ〜。普段は遅刻はするわ、物忘れはするわで使えないんだけど…道を間違えたな」と、番組同様のトークが繰り広げられちゃいましたよ。

 あと、一番印象に残ったMCで「ある本に『人は必ず使命を持って生まれてきている』て書かれているのを読みました。どんな人にも必ずその人だけに与えられた使命があるんだと、だから無駄な人生なんて決してないし、その使命を見つけるまで諦めてはいけないってことなんだよね。みんなの中にもね、自分の使命が見つからなくて色々と迷っている人もいるかもしれないけど、諦めないで前向きに生きていって欲しいなって思います。俺の使命はね…やっぱ曲を作ることかな?ギターを持った頃なんて自分で曲を作るなんて考えもしなかったけどね。でも、音楽を続けるうちに作る必要性を迫られね。一番最初に作った曲は『君の部屋』て言うだけど、テーブルがあって、カーペットがあって、ベットがあって、駅から25分で…て非常に具体的な状況説明の歌でしたけど(笑)、そういうのを作って来て今の俺がこのステージに立っていると!やはり、俺の使命はこのステージに立ち続けていることかな!」と力説してくれたこと。「ステージに立ち続ける」ということはアルコンでも言い続けてくれているけど、それは自分の使命であって、みんなにも俺と同じような使命が必ずあるんだよ…って言ってくれたことに、なんかジーンときちゃった。紆余曲折を歩みながらもちゃんと使命を果たしている人が言うと説得力あるよね。

、その後に歌われた『Going My Way』は本当にカッコ良かったです。正に「俺の生き様を見ろ〜!」って感じにシャウトしたり暴れまわったり…凄い迫力でした。しかも、そんな高見沢さんに触発されたのか、ギターのジロウさんも超ハイテンションになって暴れ回りながらギターを掻き鳴らしてカッコ良かったぁ。
 そして本編ラストはステージ全体もガラリを雰囲気が変わり、キーボードソロで始まる『SONG FOR YOU』でしっとりとした感じで終わりました。

 終わってからステージ前方に出て来たバンドメンバーと一列に並んでお辞儀した時に、メインである高見沢さんが一番右端に並んでいたのは長年の癖なのかな〜なんて思っちゃいました。真ん中に行かないのが高見沢さんらしいよね。



 アンコールに応えて一人出て来た高見沢さんの格好は、先ほどラメスーツのジャケットを脱いで、パンツだけ黒パンツに替えた衣装でした。確か、サングラスを掛けていたような(椅子に座ってから掛けたんだっけかな?)。
 スタッフがエレアコを持って来て、そのまま準備された椅子に座るとMCになり、「アンコールありがとう。本当にね、このイベントの為に集まってくれてありがとう。だって、今日は月末だよ。しかも週頭!最悪の日程ですが、そんな条件の中でこんなに来てくれて本当に嬉しいです。今回で5回目を迎えますが、この『ロックばん』のイベントの集大成を良い感じで出せたと思います」と、悪条件が重なった日程でも集まってくれたファンに感謝の言葉を述べてくれたのが嬉しかったです。本当にかなり無理して参加したもんなぁ。あと、この時、急にマイクから顔を背けてたので「どうしたんだ?」と思ったら、「くしゃみが出そうだったんだけど出なかった」て言ってズルッとしてしまった。いや、王子も人間だから、くしゃみくらいしますね。
 
 それから自分がイメージキャラを務めることになった「ベルリン至宝展」の告知と、それにちなんだ楽曲を収録したミニアルバムを5/25に『Berlin Calling』として出すという告知をしました。ソロアルバムでは『ism』以来14年ぶり!
 そのままベルリンの話になり、「イベントタイトルが『Berlin Calling』になっているのに、どこがベルリンなんだよ?って感じですが(笑)、今年は『日本におけるドイツ年』であって、俺がその『ベルリン至宝展』のイメージキャラクターに任命されたってこともあるんでね。もう、ベルリンとは縁があります。『ドイツにおける日本年』で、僕らは1999年にブランデングルグ門の前でコンサートをさせて頂いたんですが、その前にも兄貴がドイツに住んでいたこともあって何度かベルリンに行ったことがありました。まだ当時は東と西に分かれていて、なんでこんな壁一つでこんなにも分かれてしまうのか、違ってしまうのか…と感じました。当時の東は西と壁一枚しか変わらないのに空の色や空気も重く見えたのが印象に残っているんですが、今ではね壁も崩壊して一つの国として急激な発展を遂げて素晴らしいなと思っています。だけどね、日本は平和で平和ぼけをしているくらいだけど、世界のあちこちにはまた争いが耐えなくて、今でも戦争によって引き裂かれてしまっている家族だっています。そんな世界に一日でも早く平和が訪れるように心から祈っているし、俺は歌い続けたいと思っています。では、そんな気持ちを込めて、『Berlin Calling』の最後にこの曲を歌いたいと思います。『壁の向こうのFreedom』

 という曲紹介で歌われた『壁の向こうのFreedom』。この曲を生で聴くのは1999年のベルリン公演以来(あの時は英語ヴァージョンだったけど)、しかも高見沢さんの弾き語りだったので凄く新鮮に感じました。しかも演奏に合わせて、バックスクリーンにベルリンの光景をモノクロで写し出されてちょっとグッときてしまいました。ちょっとギターのチューニングが合っていないんじゃないか?と思えるような箇所もあったんですが、それをカバーするくらいの高見沢さんの感情の入った歌声は素敵でした。
 個人的にはバンド演奏の方が好みなんですが(というかベルリン公演で聴いた時の3人の姿が印象的だったので)、再びこういう形でこの歌を世に出してくれたという言い方も大袈裟ですけど、解禁してくれたことは凄く嬉しいです。

 歌い終わると、再びステージ前に出てきて軽くお辞儀をした高見沢さん。サングラスを掛けていたんだけど、去り際に外してくれて王子スマイルを見せてくれました♪

 

 かなりジーンときたラストだったんですが、終演アナウンスもお笑いに走っていて、「このコンサートが次回もあるかどうかは、グッツの売上次第。どうぞ、 グッツを大人買いして下さい」とか、「ベルリンの至宝展に行ってください。そして、『Berlin Calling』を買って下さい」としっかり告知していました。でも、「帰りの夜道にお気を付け下さい」というアナウンスは妙にツボに入ったなぁ。終演アナウンスの最後の言葉が「ダンケシェ〜ン!」でしたからね!
 あと、終演後のSEは「ベルリン至宝展」のイメージソングとなる『Berlin Calling』でした。インストの割には、かなりテンポの速い曲でカッコ良かったです♪ミニアルバムも楽しみにだな。


 とにかく、最後の最後まで「ロックばん」らしいコンサートでした。この『ロックばん』のイベントに参加したのは3回目ですが、「集大成」と高見沢さんが言った意味がとてもよくわかる内容でした。今までの中で「コンサート」として一番完成度が高かったと思うし、何より「Going My Wayな王子」が堪能できました。まずOPで度肝を抜かれ、ギター弾き初めでカッコ良さに魅了され、『アタックNo.1』で笑わせてもらい、ラストがグッとこさせるんですからね〜。
 それに、今年初の「弾き初め」を終えてエンジンが掛かった高見沢さんがALFEEの春TOURでどんなステージを見せるのかも楽しみになりましたっ。去年「デビュー30周年」という大台を乗り切った分、今年は今まで以上にマイペースに飛ばしてくれそうだなぁ!ああ、アルコンが恋しくなっちゃった。

 それより、このイベントの「Vol.2」はあるのかな?GOODSの売上はなかなか良かったと思うんだけど〜…(パンフとか完売してたし)。是非ていうより、絶対にやって欲しいよねっ!


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