2006年11月15日(水)府中の森芸術劇場


 この感想は、『みんなでアルコン・れぽ』に書き込んだミニれぽをそのまま転載しております。




■演奏曲目■

Opening 18:32

1.誓いの明日
2.Boy
3.戦場のギタリスト
MC 坂崎
4.愛こそ力-Power For Loev-
5.Funky Punky
6.悲劇受胎
MC 坂崎+桜井+高見沢
7.雨
8.孤独の影
9.UNCROWNED KINGDOM
MC 高見沢
10.One
11.One Love
12.LIBERTY BELL
13.明日の鐘
14.春の嵐
15.Innocent Love

アンコール1
〜BEAT BOYS登場
 *大好きな柿ピーの宣伝
 *アルフィーへの文句(笑)
16.HEARD FUNKY NIGHT
17.BAD MORNING
18. 星空のディスタンス
〜メンバー紹介
19.トラベリング・バンド
20.Stand Up,Baby-愛こそすべて-

アンコール2
MC 高見沢
21. FLOWER REVOLUTION 2006
22.至上の愛

Ending 21:35くらい

※曲順はかなり曖昧です(^_^;;;


 ほぼ定刻で開演。
ステージセットは照明のみで至ってシンプル。しかし、バックがLEDが電飾を使った壁になっていて、曲によって映像を流したりしていた。ちなみに、OPにはステージ後方に満月の映像が流れる。

 3人の衣装は、高見沢さんが右肩にごついガードが付いたド派手な真っ赤のロングコート(金刺繍入り)姿で目立ちまくり。髪はちょいカールしていたような…。幸ちゃんは、シルバーのスーツ姿。桜井さんは濃紺のスーツに黒ぽいネクタイだったような…。

 1曲目は『誓いの明日』でしたが、ステージセットが超シンプルな分、照明が効果的に使われていて綺麗でした。あと、ラストのギターソロはカッコいい。そうそう、バックバンドの3人が、下手からそうる透さん・山石さん・TAROさんという並びになっていて、そうるさんとTAROさんのポジションが今までと逆になっていました。あと、そうるさんの髪が伸びてきていて(髭もなかったような?)修行僧ではなくなっていた(笑)。

 『Funky Punky』では、CDだと冒頭で高見沢さんのシャウトが目立ちますが、このステージでは桜井さんが超ハリのある声でシャウトしていました♪その次が『悲劇受胎』だったんですが、ハードが曲のせいか幸ちゃんはこの時点でジャケットを脱いでいました。

 2回目のMCは客席がお座りタイム。ここで幸ちゃんは、「丁度この府中で秋TOURの折り返し地点になります」と言っていました。この会場は他の公演でもステージに立っているので、幸ちゃん的には(ALFEEでは1年ぶりとはいえ)馴染みのある会場なんだとか。あと、「今日は七五三なんですね〜。みんなもやったでしょ。ウチの実家にもありますよ。神社の前で撮った写真が。まぁ、たまに今でも七五三のような衣装着てステージに立つこともありますが(笑)」なんて言っていたのにはウケました。

 それから、ALFEEは世襲制になった(笑)という前振りがあってから、「初代のアルフィーを紹介しましょう…いや、先代かな?盛大な拍手でお迎え下さい!桜井さ〜んっ」て桜井さんが紹介されたんですが、桜井さんがスタンドマイクの前に立ったと同時に何故が上手から豹柄のラメスーツに着替えてきた高見沢さんが飛び出してきて、幸ちゃんの斜め後ろ辺りに立ってバンザイした客席を煽りまくり。2人が高見沢さんの存在に気付くなり、高見沢さんはダッシュでステージを去ってしまい、客席はどう反応していいやらザワザワ。2人も「何なんでしょう?」と、高見沢さんの行動に付いていけず。
 桜井さん曰く、「昨日からおかしいんです。昨日、『ミュージックフェア』の収録があったんですが、2時間押したにも関わらずあんな調子でした。でも、スタジオ着いた途端に『すいません、2時間押します』て言われると、2時間損した気分になりますね〜」なんだとか。

 そして、府中の会場ということで、幸ちゃんが桜井さんい「府中」にまつわるエピソードを求めると、当然の如く発売中止になった幻のシングル『府中捕物控』の話題になったんですが、はじめの方こそは「桜井さんが3億円の犯人だったんでしょ?」、「…それだったら、もっと裕福な生活してますよ」なんて言っていましたが、「発売前日までステージで歌っていたのに、ステージ終わって楽屋に戻って来たら、関口さんがいきなり『お前ら、もう明日から歌わなくていから』って言われて、『えっ?明日発売ですよ?』なんてビックリして、もう何がなんだか判らなくなったし、あの時は本当に悔しかったけど、あれがあったからこそ、今の自分達がいるだと思える」みたいな、かなり真面目な話をしまして、ちょっと聞き入ってしまいました。別にタイトルに『府中』て付いているだけで、この会場とは何にも関係ないんだけど(発売中止の知らせは長崎のステージで聞いたらしい)、『府中』と聞くと必然的にあの時のエピソードが蘇るみたいです。

 そんな真面目な話の後、高見沢さんが紹介されたんですが、呼んでもなかなか出てこないと思ったら、なんと下手側から登場!さっきは上手側から飛び出して来たのに!もしかしてステージ裏を半周してきた?(笑)なんか、今日の高見沢さん神出鬼没!しかも、自分の定位置に行くまえでに、桜井さんを殴ったり(笑)幸ちゃんの耳に息吹きかけたり、全ての行動が意味不明。さすがに桜井さんが、「俺達(桜井と坂崎)が暴走したらリーダー(高見沢)が止めるけど、リーダーが暴走したら誰が止めるんですか?」と愚痴っていたのが可笑しかった。それで、「そうか!俺達5人(バックバンドの3人も合わせて)民衆の力で抑えよう!」なんて言ったんだけど、「5人で民衆?」と逆にツッコミ入れられていました(笑)。
 そうそう、高見沢さんは先ほどまでの2人のMCを褒めて、「裏でスタッフが今日の2人のMCは良いって評判だったよ」と報告(?)。すると幸ちゃんが「えっ?いつも良いですよ?それとも何ですか?いつもはもっと不毛な会話なんでしょうか?」言ったもんだから、「不毛?毛が無い?いや、今日の会話は有毛(ゆうもう)だったよ」と、有る意味お約束的なネタへ…。

 それからどんな流れでそうなったか忘れてしまいましたが、桜井さんが「ステージで気を抜いている」と取れるようなニュアンスの失言をしまして、そこを高見沢さんが責めまくり、「俺は1本1本誠心誠意を込めてやっているぞ!演奏も歌詞も間違えることなくっ!」なんて言ったもんだから、客席が「エエーッ!」と一斉にブーイング(笑)。さすがに高見沢さん、「失礼しました」とステージ去る振りしてギターを取りに行き、そんな客席の行動に「みんな良くやった!」と桜井さんが褒め称え(笑)、「これが民衆の力だ!」と幸ちゃんが関心していました。

 そして、再デビューアルバム『TIME AND TIDE』の1曲目に収録されている曲という紹介で、『雨』が歌われました。続いて『孤独の影』が演奏されたんですが、この時の照明がすごく綺麗だったという印象が残っています。そして、変拍子の嵐である『UNCROWNED KINGDOM』は固唾を呑むような感じで演奏に聞き入って(魅入って?)しまいました。

 その後の高見沢さんのMCはあんまり覚えていないんですが、「今まではTOURをいつまで続けてられるか?」と考えていたけど、今はTOURをいつまでもやろう!と思うようになった」みたいなことを言っていました。
 あと、今年はTOUR中にシングルとアルバムが出るという話題になって、桜井さんに「アルバムのジャケットに写っている女性がどんなポーズをしていたかやってみなさい。まだ見てないとは言わせないぞ」とプレッシャーをかけ(笑)、突然振られた桜井さんは何度も間違えながらも最終的に「シェー」のポーズに落ち着いていました(笑)。

 後半はそのニューアルバムの中から『One』、『One Love』、『春の嵐』が演奏されましたが、ラジオで先にちょこっと聴いていましたが、ラジオで聴いた印象とは全く違いました。特に『春の嵐』カッコいい〜!ちょっと和テイスト入った曲と歌詞ですが、あの歌詞を桜井さんが歌うところがツボですっ♪
 あと、個人的には『LIBERTY BELL』〜『明日の鐘』の流れが超好みでした。ただ照明が、重厚のサウンドの割りにはアッサリしていて合ってないというか、ステージの演出面で物足りなさを感じましたが、まぁこれは個人差でしょうね。


 1回目のアンコールでは、バックバンドの3人がいきなりBEAT BOYSのテーマを演奏しまして、3人が左腕に抱きつきエンジェルベアを付けながら登場して来たんですよ。しかも、大きなエンジェルベアのぬいぐるみを持ってきて、3人で投げ合って遊びはじめちゃうしっ!なんて可愛いんだぁ!夏イベでちらっと登場したことで味をしめたのか(笑)、今年の秋TOURはアルフィーのコンサートにくっついて回っているらしいです。

 ちなみに3人の衣装は、高見沢さんがシルバーラメのスーツにグラサン(インカムの付けていた)、幸ちゃんがノースリーブの白ぽいベストにパンツの色は忘れちゃった…、桜井さんは赤いチェック柄ぽいシャツにブルーグレーぽいパンツ姿だったような。

 BEAT BOYSなのでアルフィーの3人の悪口言いまくりですが(桜井は本当にバカだとか、坂崎は鼻がデカクてケチだとか、高見沢は末端に神経が言ってないけど酢橘は綺麗に剥けるとか/笑)、ちゃっかりアルフィーのGOODSである「柿ピーまこと」を「俺たちのお気に入り♪」とちゃっかり宣伝していました。
 あと、「アルフィーの曲は変拍子があって踊れない!」と文句言っていたのにはウケました。幸ちゃんは何故かオカマさん風に「踊れな〜い♪」とか言って、桜井さんから「それ、春TOURのキャラだろ」なんてツッコミ入れられていまいしたが、『幻夜祭』や『UNCROWNED KINGDOM』を歌ったりしていて、かなり壊れておりました。その壊れっぷりに高見沢さんも爆笑。

 そして、2曲BEAT BOYSの曲が歌われましたが、桜井さんはベース、幸ちゃんはパーカッション、高見沢さんはエレキギターで演奏していて、『BAD MORNING』の間奏では足だけダンスを披露したりしてBEAT BOYSになりきっていましたよ!しかも、幸ちゃんてば足を振り上げるタイミングをスティック回しながら数えていて、その姿が妙にカッコよかった!

 その後、山石さんのキーボードソロから『星空のディスタンス』が演奏されて、一気にアルフィーに戻りました(笑)。『トラベリング・バンド』では、「辿り着いたぜ!府中っ♪」と歌われていましたね。あと、『Stand up,baby』では、高見沢さんがギターを掻き鳴らすパンクヴァージョンで、『ロックばん雷舞』を彷彿させました。


 2回目のアンコールでは(衣装は高見沢さんが黒のシースルーなフリルシャツを着ていたことくらいしか覚えてない…)、高見沢さんが「みんなのアンコールで(燃え尽きて)灰になっていたのが復活しました」みたいなことを言って、「坂崎なんて風前の灯です」とまで言って、ふ〜っ!て吹く真似したら、幸ちゃんヨロめく演技をみせて可愛かった。
 あと何故か、またもやヘアーの話題になり、高見沢さんが「俺が(2人の頭に)刺激を与える為に上から叩いてあげる」という表現が更に悪化し、「(傷口に塩を塗るどころか)そこを上から叩いて刺激を与えてあげる」とまで言ってのけました。しかも、最近の高見沢さんは刺激が足りないらしく、いきなり客席に向かって「俺に刺激をくれっ!」なんて訴えるし、客席どう反応していいか困るし、幸ちゃん「それがステージ最後のコメントかよ?」なんてツッコムし(笑)<正論

 そのあと、ニューアルバムの話題なりまして、LP版と同じサイズのデカジャケを作ったことに触れ、「デカジャケはこれが最後だと思うけど、我侭で作りました。やはりジャケットというとLP版の大きなサイズが自分にはしっくりきます。今はCDになって小さくなって、CDどころかダウンロード出来てジャケットすらいらなくなってきているけど、僕らアーティストとしては、ジャケットも合わせて一つの作品だと思っています」というコメントには、大きく頷いてしまいましたよっ!そうだよっ!それで一つの作品なんだよっ!ダウンロードなんて商品と呼ぶにはあまりにも一過性ぽくて、私も抵抗あるさぁ!それに形になってこその作品だと思うんだよね…。シクシク。(ちょい、プライベートな愚痴入り/笑)

 そして、「今の時代だからこそ、この歌で語っていることが大切なんだと思う」ということで、『FLOWER REVOLUTION』のアコースティックヴァージョンが歌われたんですが、すっごく良かった!前日に収録した『ミュージックフェア』でも演奏したそうですが、本当に人と人とのコミュニケーションについて考えさせられる昨今、この歌詞の重さを痛感しますね。


 ニューアルバム発売前ということで、ニューアルバムの曲中心という構成じゃなかったのが意外に新鮮でした。でも、初めて生で聴いた曲は思った以上に良かったし、他の曲もすっごく楽しみになりました。高見沢さんが「どこから聴いても『あ、アルフィーだ!』と判るサウンドですから、みんなも安心して聴いて下さい」て言っていたので、安心して(笑)発売を待ちたいと思います。