2006年12月22日(金)日本武道館(初日) |
この感想は、『みんなでアルコン・れぽ』に書き込んだミニれぽをそのまま転載しております。 |
客席に入ってビックリしたのが、メインステージの中央からアリーナ席の真ん中まで花道が出来ていました。今年の夏イベの花道の短いヴァージョンだと思われます。 開演は時報通りじゃないか?と思うくらい定刻にスタート。 なんと1曲目に『Masquerade Love』がきたので、その意外っぷりに客席大歓声でした。 ステージのセットは花道以外はホールTOURの時と変わっていませんが、後方の電飾が大きくなった分照明の迫力が数段増してました。今回の秋TOURは少し照明に(個人的にですが)不満を感じる部分があったんですが、アリーナTOURのヴァージョンは不満を言うのが難しいかも…。それくらい迫力があったし綺麗だったなぁ。 3人の衣装は桜井さんは変わらずダークグレーのスーツでしたが、幸ちゃんがゴールドアクセサリーを付けた真っ赤なスーツ姿でインナーがマリンリン・モンローぽい女性の顔がプリントされたTシャツを着ていました。高見沢さんはメインが紺地と白地がベースの金刺繍&ラインストーン付きの貴族風ロングコートを着ていましたが、肩周辺がエライことになっていましたね。パンツは真紅ぽかったかな?髪はサイドだけ巻き巻き。ま、いわゆる王子衣装です(笑) 1曲目が凄かったので、もう武道館は初っ端から凄いことになりましたよ。幸ちゃんの声が心配でしたが、『戦場のギタリスト』では普通に歌っていたし、その後のMCも幸ちゃんが担当していて、普通の声で各階を煽っていたので大丈夫のようでした。でも、セットリストを改めてみると、幸ちゃんの声を考慮していたと思われます。 幸ちゃんのMCの後は『Blue Age Revolution』が演奏されて、ななんぼ大興奮でしたっ♪しかも、桜井さんが中央の花道の所まで出て来てくれたので急に近くに感じました。幸ちゃんは下手、高見沢さんは上手の花道に出てましたね。 『AFEECTION』では高見沢さんがクルクル回ったり、『悲劇受胎』ではシャウトしまくったりノリノリでした。歌い終わってステージが暗転しても、フライングVを高々と掲げて煽っていました。 2回目のMCでは、幸ちゃんがストレッチしながらMCしていました(笑)。「もう武道館で公演するようになって20年くらいになる。ずーっとやり続けていていつまで続くが判りませんが、この3日間は死守します!」なんて言っていました。なんでも、この間エリック・クラプトンが武道館公演をして公演回数が総合3位になったとかで、それまではALFEEが3位だったらしい。来年も3daysやれば抜けるけど、クラプトンとは一切面識が無いのにこんなとこで競り合っている(笑)なんて話もあり。 今日は武道館初日だけど、今日でTOURファイナルを迎える人もそこそこいらっしゃいまして、「何で明日明後日来ない?だって土日じゃん。もしかして姑に止められてるとか?今日が良い!って感じたら、是非明日もいらして下さい」なんて言ってました。 桜井さんが登場すると、「今年はいつもの12月に比べて武道館の廊下が寒くない」みたいな話になって、「温暖化の波は武道館まできているのか?」なんて言っていましたが、ここで桜井さんがステージ前にボールペンが落ちていることを指摘。幸ちゃんがいそいそと取りに行きまして、「ボールペンということは舞台スタッフが落として行っちゃったのかな?」なんて言っていましたが、桜井さんは(『Blue Age Revolution』で)前に出た時に気付いていたそうですが、「まさか戻る時に拾うのも変だと思って放置したけど気になっていた」そうです。「でも、ボールペンならまだいいですよ。たまに五寸釘が落ちている時があるから気を付けなくちゃ。パンクしちゃいます」て言ったら、幸ちゃんが「桜井さんのお尻は空気で出来ているんです。たまに抜けるときがあるよね」なんて言って、トークが妙な方向に行きました(笑)。 桜井さんは幸ちゃんから「武道館というと何か?」とか、「武道館の印象は?」みたいなことを聞かれたんですが、「別に私が武道館を作った訳じゃないし…」とか言って噛みあわず(笑)。 でも、初めて武道館に来たのはレッド・ツェッペリンのコンサートの時で、とにかく口ポカーンとしていたとか。「それじゃ、初めて東京タワー見た時と同じじゃん」なんて言われていましたが、「だって武道館て屋根の上に玉ねぎが乗っているんですよ」と、またもや噛み合っているのか微妙な話題に。 しかし、この時の幸ちゃんのテンションが可笑しくて、桜井さんに「どうなの?どうなの?」と責めてたてていたので、桜井さんから「坂崎さんはどうなの?武道館の思い出は?」とかと切り返したら、「そりゃ思い出は色々とありますよ。でも話が長くなるので言いません」とキッパリ(笑)。 そんな幸ちゃんのテンションにやられたか影響されたかは知りませんが、幸ちゃんから「武道館の意気込みを!」と振られて、「そんなの私の今の姿を見てくれれば!」とカッコよく言ったまではいいけど、何故かヒップの話に流れちゃって、いきなり客席に向かって「いきごみ」と尻文字書き始めちゃう桜井さん(笑)。さすがに幸ちゃんから「ここで芸者遊びは止めなさい!」て注意されていましたが、その直後に「では(ALFEEの)芸者を紹介しましょう」と高見沢さんを呼び出した幸ちゃん最高でした☆ 衣装変えをしてきた高見沢さんは、薄い黒地の布に金刺繍が施されている和とアラビアンが合体したような王子衣装でしたが、腰の部分のデザインが鱗ぽく見えて、ずーっと見ていたら鯉のぼりに見えてきてしまいました(笑)。 本当は高見沢さんにも武道館への意気込みやらを振りたかった幸ちゃんでしたが、高見沢さんは次の曲で頭がいっぱいいっぱいになっていたらしく、「後で話してもらいましょう(笑)」と早々に次の曲へいきました。 『木枯らしに抱かれて』は久しぶりだったのかな?アルバムと同じ演奏で新鮮でした。『孤独の影』は高見沢さんも幸ちゃんパートを歌っていて、微妙にアレンジが違っていました。『UNCROWNED KINGDOM』は相変わらずの迫力で、その上に高見沢さんはPrince-Tギターで演奏していましたからね。でも、妙にその姿が様になっていました。やっぱ、あのギターて武道館サイズですな(笑)。 その後の高見沢さんのMCで、「『UNCROWNED KINGDOM』はただでさえ面倒くさい演奏なのに、面倒くさいギターで弾いて、さらに面倒くさい衣装を着ている。自分で自分を苦しい所に追い込んでいます。もしかして、俺てMかも?」なんて言っていて可笑しかった。 あと、MCへ入る前に客席から色んな歓声が上がったけど、男性から「高見沢〜っ!」て声が掛かって、「おうっ♪」て調子良く返していたけど、「ここでは良いけど、街で会った時は『さん』付けろよ」と念を押していたのがツボでした。体育会系の高見沢さんとしては、アメリカンスタイルの上司にでも「Hi,Tom!」と気安く声を掛けるのがダメらしい。だけど、西武の松坂選手が入団した時に、レッドソックスの人が「マツザカ…サン」って言っていたのは違和感を感じたそーな(笑)。 武道館ということで、「帰って来た!」という気持ちと、「今年も終わりか〜」と思うらしいです。高見沢さんの2006年一番印象に残っているのは、夏イベで転んだことだそうです(笑)。「あの時転んだことを俺は一生忘れない!あの痛みを俺は忘れない!あの時みんなが笑ったことを俺は忘れない!」って言ってました。「エンジェルちゃんのギターを持っていて、まさかあの羽にパシーン!と打たれることがあるだなんて、思ってもいなかった」なんて、ボヤいていて可愛かったです。 あと色んなことを話してくれましたが、後半はニューアルバムの話になりまして、自分がコンサート中に感じたことを歌にした…みたいなことを言っていたかな。今年は夏イベも印象深かったけど、『Innocent Love』もそうだけど、TOUR中にアルバムを出せたことも思い出深いらしいです。でも、アルバムを出しただけじゃなく、その曲をコンサートで演奏することが重要だって力説していましたね。「みんなもCDで聴くと物足りない感じがするけど、コンサートで聴いて『おおっ!』て思うだろ?やっぱ、このコンサートのサウンドじゃなきゃっ!こんな音を家で聴いたらエライことになりますからね。だからここは非日常的なんですが、だからこそコンサートが良いんだよ!」なんて言っていて、思わず賛同の拍手を送ってしまいました。 その流れで、ニューアルバムから『愛を惜しみなく』が披露されましたが、正直言うと私はこの曲あんまり好みではなくて、このアルバムを聴く時に飛ばして聴いちゃうこともあるんだけど(酷)、今回初めて生で聴いたら「お、意外に良いじゃん」って思ってしまいました。正に先ほどの高見沢さんのMCのまんま(笑)。高見沢さんてスタジオで歌う時の声よりも。ステージで歌う時の声の方が断然イイよなぁ。 そうそう、この曲の前奏でステージ左右に火花が飛び散るような特効があったんですが、音が物凄くて何かが爆発したのかとビックリしてしまった。 アリーナTOURということで特効はホールTOURと全然違いましたね。『春の嵐』の後半では歌詞の通り、中央の花道から客席に向かって桜吹雪が舞って素敵でした。ちゃんと1枚1枚桜の花びらの形をしているんですよ〜♪あと、『春の嵐』の演奏で幸ちゃんのギターと山石さんのキーボードの絡みがすっごく良かった!というのが印象に残っています。いつもああいう演奏だったっけ? しかも、その花びらが『One』の途中までフワフワ舞っていて、照明効果と相まって更にステージの空間を幻想的にしていました。『One』では、桜井さんの艶のある美声を堪能できるヴァージョンで嬉しかったです♪ 1回目のアンコールではお馴染みのテーマソングにのってBEAT BOYSの3人がエンジェルベアをバスし合いながら登場しましたが、とにかく高見沢さんの衣装が凄くてビックリしました。インナーは「スカルン!」が付いた紫のカットソーでしたが、羽織っているのが金色のロングジャケット!しかも、また肩が「あなたは『聖闘士○矢』か?」とツッコミたくなるほどの金のガードが付いてましてインパクト大!しかも、そのジャケットの裏地は紫だ!一体どうしてくれよう。 とにかく高見沢さんの衣装が凄かったんだけど、幸ちゃんもステンドグラスのような抽象画のようなド派手なジャケットを着ていて何気にインパクトあり。しかもパンツは黒だけど、インナーは黄色だし、靴は赤だし、高見沢さんに色では負けてなかった。 そんな中で赤のチェック柄ぽいシャツを着ていた桜井さんは妙に大人しいというより可愛らしく見えました。 3人はステージに登場するなり、バスーカーを持ち出しまして客席に向かって発射!中からは限定発売されている抱き付きエンジェルベアぬいぐるみが入っていたのかな?ちゃんと説明がなくて良く判らなかったけど…。それよりも、バスーカーが思いの他飛んだので(幸ちゃんはスタンドまで飛ばした)、「予想以上に飛ぶから気をつけよう」なんて3人で言い合っていました。 そして、通常だと「柿ピー」の宣伝になるところが、限定発売中の「エンジェルベア・チョコ」の宣伝になり、幸ちゃんがチョコをピック投げのようにばら撒き、高見沢さんが箱ごと飛ばし、桜井さんが「柿ピー食べたらチョコも食べろ!柿ピー買ったら、チョコも買え!」とBEAT BOYSらしい宣伝をしていました(笑) その後、「アルフィーよりもゴッ機嫌なナンバーをお送りしよう♪だって、アルフィーの右側の人はただ白いだけだし、真ん中の人はただ鼻が大きいだけだし、左側の人はただの大バカだし!」と自虐ギャグに走る桜井さんの姿が印象的でした。 そして、「BEAT BOYS CLUB BAND」と名乗り2曲ほど披露しましたが、テーマソングに合わせて去って行ったあと、てっきりALFEEが再登場するのかと思っていたら、ステージ後方に「アンコール」、「Encore」、「あんこ〜る」という催促する文字が映し出され(笑)、客席がアンコールするとBEAT BOYSが再登場でもう1曲披露してくれました♪しかし、客席にアンコールを催促するだなんて、さすがBEAT BOYS! その後、山石さんのキーボードソロから『星空のディスタンス』が演奏され、3人は中央の花道で熱唱!高見沢さんはローズ・エンジェル・ギターを出してきていました。 そのままサポートメンバーの紹介になったんですが、桜井さんがそうる透さんを紹介する時、「黄色いドラム!そうる透!」と紹介したのがツボでした。確かに黄色いドラムセットだったし、先ほどのBEAT BOYSの曲に引っ掛けたんでしょうね〜。 『Stand Up,Baby〜』では高見沢さんがステージをあちこち駆け回って跳ねていました(笑)。そして、「まだまだ行くぞー!SWEAT&TERAS 〜っ!」と高見沢さんが叫んだ時の会場のテンションが物凄いことになりましたよっ。演奏と同時に花道から客席に向かって金テープが舞って凄い綺麗でした。しかし、予想以上に花道のステージにも舞い降りたようで、3人は中央の花道に出て歌っていたんだけど、幸ちゃんと桜井さんは自分のパートではない時に、せっせと足で金テープを避けていて面白かったです。桜井さんは途中から花道の脇にある階段から客席に降りちゃって、歌っている高見沢さんに向かって下から拳振り上げて高見沢さんがビックリしていました(笑)。桜井さんは中央花道の下をクルリと回って上に昇ってきたというお茶目ぶりを発揮。 まぁ、とにかく凄いテンションになって、高見沢さんは思わずギターの弦を切ってしまって後奏のソロに行く前にギターチェンジをするハメに。ラストのヘッドシェイキングは下手側の客席・上手側の客席・中央の客席と三方向で披露していました。初日なのでかなりスタミナがあった模様です(笑)。 とにかく物凄い盛り上がりでした。本編でオペラグラスで高見沢さんを見た時に「紫のアイシャドーが濃いなぁ」て感じたんですが、このアンコールでは「メイクしてる?」て思うくらい汗で落ちていた気がします。でも、その方が素敵だったわ(ハート)。 2回目のアンコールでは、高見沢さんが白のフリルシャツに白のラメパンツ姿で登場。幸ちゃんが…ハテどんな格好だったかな〜。開襟シャツだったと思うんだけど柄を覚えていない。なんせ1回目のアンコールのインパクトが凄くて(笑)。桜井さんは柄シャツに黒のパンツと黒の帽子を合わせてきてカッコよかったです♪ 高見沢さんのMCにすぐ入りまして、「やはり武道館は違う!みんなの声援のお陰で、このTOURで心も身体も疲れきっていたのが一気に元気になりました!」と元気宣言していました。 「みんなとの太い絆が今日の俺には見える!」て話をした時に、「俺と坂崎の絆。坂崎と桜井の絆。桜井と俺の絆…はありません(笑)」みたいなことを言って、「いやいや、ちゃんとあります。でも、切っちゃおう」とチョキンとするジェスチャーしたら、桜井さんが切られた絆(?)を拾ってピーな場所に仕舞う仕草をしたもんだから、「お前〜、せっかくここまでイイ感じできたのにイエローカードだぞ!」と高見沢さんが注意し、幸ちゃんがイエローカードを出していました。ああ、こんなところでイエローカードが出るだなんて(笑)。 桜井さんは「だって切るんだもん〜」と文句を言うと、「判った、判った、結んでやるよ」と、結ぶ仕草をした高見沢さん…可笑しいし可愛い。 でも、ま、ホントに良い話をしていましたよ。「昨日は今日の小さな思い出、明日は今日の小さな未来」とか、「色々とデジタル化して便利になってきているからこそ、『心』と『心』の繋がりが大切。身体を動かすからこそ汗が出るし、心が動かされるからこそ涙が出る」ってね。 その後も「心を動かすものは何か?皆に必要なものは何か?俺はみんなの為に考えた!そして判った!ALFEEのコンサートだよ!もうここまできたら、一生を費やしてもらうしかない」みたいな演説があり、「俺達はステージがあるから立ち続けていられる」みたいな力説あり、なかなか語ってくれちゃいました。 MCの後に歌われた『FLOWER REVOLUTION』も『至上の愛』も、すっごく情熱的で良かったです。武道館に帰ってきて、嬉しくて力入ってますーっ!ステージにこれからも立ち続けていきますーっ!みたいな、力強い宣言にも見えましたね。 とにかく、セットリストは武道館初日とは思えなかったし、盛り上がりも最高でした。 |