2003年8月16日(土)
GENERATION DYNAMITE DAY

■この2日間は連日の雨でハイテンションになり過ぎて、もう2日間の記憶が混同しております。いつも以上に支離滅裂で、勘違い・覚え違いを通り越して妄想・幻覚が大有りです。飽くまでななんぼの感じたレポだということを承知の上で、サラッと読み流して下さい。ちゃんとした内容は、11/19発売のDVD・ビデオをご覧下さい。■


 遂に来ました、ALFEEにとって22回目の夏。そして、横浜での夏イベ9回目の夏。でもって、3年ぶりの野外!しかし、待ち受けていた現実はず〜っと雨という悪天候。しかも、気温が最高気温22℃という涼しさ!もう、昨日から大雨が続いていたので、交通機関のダイヤが乱れまくり。私がイベント会場までの交通手段にした横浜線・根岸線なんて時速35kmの速度規制をしていた為、通常の倍以上の時間を掛けて行くハメに。「なんで、会場着く前からこんな大変な思いをしなくちゃいけないのさ?」と、予想外の事態にすっかり参ってしまいました。

 しかも、この連日の雨のせいでリハーサルの間々ならなかったようで、開場が1時間押しという事態に。ただでさえ入場口が狭かったのに、1時間も押したもんだから入場までの長〜い列が出来てしまいました。当然のことながら開演時間も30分押したという、夏イベ史上ここまで押したのは初めてでは?という、まぁ始まる前から前途多難な状態になっていました。当然、ほとんどのファンが雨合羽の格好でして、海辺に集まるクラゲ状態でしたね。
 会場はさすが「横浜」だけあって、ステージセットが中華街の入口をイメージしたような赤い柱の門のようなセットが、会場の外からも見えて目立っていました。まぁ、↓こんな感じ。
 
↑最後列からの撮影 ↑中央花道前からの撮影
 ステージ左右の花道の前にスクリーンがそれぞれあり、客席の真ん中辺りにも両端にスクリーンが1つずつありました。花道は左右と真ん中の3本。ステージ上はバックの3人(キーボード・キーボード・ドラム)の所はもちろん、前の3人の所にも透明のビニールの屋根が付いたテントが置かれていました。バックバンドに至っては前にもビニールが張られていたので、ビニールハウス状態。そして、SEにはツェッペリンの楽曲など、1970年代の洋楽が流れていました。
 30分も押した中、大抵は座って手拍子とかするファンが多いもんなんですが…せっかくパイプ椅子が用意されているだけだし。しかし、雨のせいで椅子はビショビショに濡れていて、時間が押すにつれ、どんどん立ち上がる人が多かったのであった(苦笑)。雨は強く降ったり、霧雨のようになったりの繰り返しで、強い降りの時は手拍子をすると、そのせいで自分の顔に水飛沫が掛かるほどでした…。


 そして、定刻より30分程押してからSEが『ワルキューレ騎行』に変わり、客席は一気に総立ち&歓声を上げました。そして、中央の花道の先端のミニステージの所に白煙が上がると、そこからALFEEの3人が登場!私の肉眼で最初に確認できたのは、黄色のタンクトップ姿の幸ちゃん!でも、横向くとスクリーンがすぐ近くだったので、詳しい姿はスクリーンで確認しました。
 桜井さんはブルーに近いパープル色の光沢のあるスーツ姿。幸ちゃんはイエローのタンクトップに黒パンツ、黒のベレー帽ぽい帽子を被っていてカッコ良かったんだけど、なんか寒々しい格好に見えた(苦笑)。高見沢さんは、春TOUR後半で桜井さんを腰砕けにしたド派手衣装のヴァージョンアップ版というか、紅系のロングコートなんですが、もう青、黄色、緑など色んな色入りの柄で、漢字が羅列されている模様入り。しかも、両肩には鱗のようなガードが付いているし、パンツはパープルのスパンコールラメパンツだし、髪は一つに束ねていたんだけど、頭にラメパープルの長〜〜〜いハチマキ(?)を巻いていて、もう江戸時代の「討ち入り」のような出で立ち(笑)。まぁ、あんな派手は討ち入りは無いと思いますが(その前に外を歩いているだけで、「待たれよ!そこの歌舞伎者!」と言って御用になるのは確実/笑)、まるで雨に喧嘩を挑んでいるような超派手な和風ファッションでした。スクリーンに高見沢さんの衣装が映された時なんて、もう客席どよめきまくりです。しかも、同柄のギター持ってくるし、そのギターストラップには「妖姿端麗」と書いてあるし、本当に凄過ぎ。
 ハッキリ言ってステージは中華街の門のようなセットの上の部分しか見えなくて、たま〜に桜井さんが見えるくらいだったんですが、何故か横浜駅にあるホテル「シェラトン」と「SOGO」のマークがよく見えて、それがヤケに印象に残っています。しかし、この2つも雨足が強くなるにつれ、霧だか雲に包まれて見えなくなっていったのだった…。

 3人は手を振りながらメインステージに歩いて行きまして、それぞれギターを持つと、SEに合わせるように『ジェネレーションダイナマイト』でスタート。前奏と同時に、ステージ前からドーンと花火がある特効あり!やっぱ、夏イベはこうでなくちゃ♪もう雨は全然止む気配はありませんでしたが、1曲目からそうきたので客席も一気にハイテンションで拳の嵐さぁ!そして高見沢さんがテントから出てきて『恋の炎』へ続き、幸ちゃんはハンドマイクを持って花道左右&真ん中を走り回りました。(でも、雨でステージがかなり濡れているので、走り方はさすがに慎重。)しかし、見れば見るほど幸ちゃんの格好は寒そう。でも、幸ちゃんは剥き出しの二の腕を振り上げ、客席を煽る煽る。その勢いのまま『鋼鉄の巨人』へ。もう、「雨なんてぶっ飛ばせ!」って感じで、3曲連続拳振り上げまくりです。その後は『Masquread Love』が歌われて、客席大歓声、「初日からこんなにやっちゃっていいの?」って感じでノリノリ。しかも、これで終わらず、なんと『Count Down 1999』が演奏されて、ALFEEもこの雨に対して真っ向勝負できていると痛感!
 この怒涛の攻撃的な演奏は最高でしたわ。もう、この5曲で「雨だろうが、何だろうが、何でもきやがれっ!」て気分になりました。


 その怒涛の5曲連続演奏の後、幸ちゃんのMCに入りまして、「生憎の雨の中、22回目の夏のイベントにようこそいらっしゃいました!」と挨拶。一番後ろのブロックの人達を煽ったりしていたような…(2回目のMC内容と混同しています)。

3年ぶりの野外なので、皆さん、暑さ対策は万全にして来たと思います。過去にも色んなことがありましたが、まさかこんなに涼しくなるとは…今日は猛暑対策万全の格好で来ちゃったという人もいると思います(笑)。

 …と、言っている幸ちゃんが一番猛暑対策の格好をしていたので、客席が大ウケ。幸ちゃんは終始両手を擦り合わせるようにしていて、本当に寒そうにしていました。とにかく雨にも打たれているし、動いてないと寒いって状況でしたからね。本当に夏だったんだよなぁ…?

では、次は1985年の2月21日に発売された曲を…!

 と、幸ちゃんが曲紹介して歌われたのは『シンデレラは眠れい』。なんとなく、今の状況に合っているような…。前日だかのニュース番組の芸能コーナーで、「今、化粧品のCMソングを集めたCDが売れていて、第2弾も発売される」という特集がれ、既に発売されているCM集の収録曲が当時の化粧品CMと共に流れて『シンデレラは眠れない』も流れたらしいので、それに引っ掛けてもいたり?そういえば、この時だけ雨が止みかけたんだよね。続いて『太陽は沈まない』、『白夜-byaku-ya-』と、新旧のシングル曲が続けて歌われてました。しかし、『白夜』になった途端に、止みかけていた雨が再び強く降り始めたのであった。やはり、高見沢さんの声は雨を呼ぶのかもしれない(苦笑)。ラストのギターソロでは、高見沢さんはテントを出てステージ前に出て来てギター掻き鳴らし!この春TOURの神奈県の時のように、延々に弾き続けるのか?と思いましたが、「カッコいい!」と思う程度で終わりました(笑)。しかし、雨が強かったので、「テントから飛び出しちゃって、ター濡らして大丈夫なのか?」という心配の方が先行していたかも。あと、この時だったか、高見沢さんは演奏しながら凄い上を気にして見ていたんですよね。テントを嫌そうな感じに何度も上を見ていたので、ビニールに雨が当たってその音が気になるのかな〜?と、その時は思っていました。

 高見沢さんと桜井さんが一旦ステージを去り、2回目の幸ちゃんのMCに入り、
あの先ほど言い忘れてしまいましたが、開演が予定より大幅に押してしまったことをここにお詫びしたいと思います。本当はさっき言おうと思っていたのに、すっかり忘れてしまって、遅くなってしまってすみませんでした。しかし、その代わりと言っては何ですが、今夜は時間の許す限りやりたいと思いますので、最後までよろしくお願いしますっ!

では、ここで、せっかく用意したパイプ椅子に……

 …と幸ちゃんが申し訳なさそうに言うと、客席も「ええ〜…」て雰囲気に(苦笑)。そう、みんなオールスタンディングでずっと盛り上がっていたから、椅子は雨でビショビショに濡れている。しかも、座って居る方が雨に打たれて辛かったりするので、なんとなく拷問に近いもんになってしまう。「野外の特設会場でも今回はパイプ椅子を用意する!」と春TOURで威張っていたALFEEだったけど、まさかここまで裏目なことになるとは誰が予想していただろう?この客席の微妙な反応には、幸ちゃんも苦笑するしかない。

…やっぱ座るの嫌だよね?立ったままの方が良い?…じゃ、座りたい人だけ座るって感じに…。」

 …とムチャクチャ曖昧な言い方をしましたが、とりあえず客席は我慢して(苦笑)パイプ椅子に座りました。まぁ、雨合羽着ていた者にとっては椅子が濡れていてもどうってことないですが、じっと座っていると、雨合羽の皺の寄った部分に水が溜まって余計に濡れるという(苦笑)。しかし、本当にここは幸ちゃんと客席は微妙なやり取りをしたもんだわ。滅多にない光景よっ。

…じゃ、唐突ですが、ここでメンバー紹介を。(テントに仕切られて)なんか凄いことになっちゃっていますけど、キーボード、山石敬之っ!(テント越しに手を振り上げる山石さん、派手なシャツを着ているというのは確認できたんですが、なんかワニが捕獲されているような/笑)そして、今年の春から加入しています、キーボード、杉山卓夫!(杉山さんに居たっては、ビニール超しにボヤけて見える感じ。)そしてドラムス、長谷川こ〜じ〜っ!(長谷ぼんもビニール超しなので、あまりよく見えず…)…なんか本当に凄いことになっちゃって、テントだから何かの直売所の前で歌っている感じがする(苦笑)。

 でも、本当にビニール越しに紹介されたのでロクにバックバンドの姿を見られず残念。しかし、長谷ぼんは演奏中、斜め後からカメラで映されたりするので、スクリーンを見ていると美味しい場面に遭遇することもあるんだけど、やっぱ後の3人もテント無しでやりたいんだろうな〜って感じましたね。
 そして、この後、幸ちゃんは唐突に桜井さんを呼び、桜井さんステージに再登場。幸ちゃんと一緒に、こんな雨の中、みんな来てくれて、しかも盛り上がってくれて嬉しいみたいなことを言ってくれまれました。

本当に今、感動しています。みんな凄い。あの一番後ろの人達、私の声、聞こえていますか?遠いですけど、海が近いからって、泳いで帰らないで下さいね。

 3年前の新港地区でやった時みたいに、後方ブロックはステージよりも圧倒的に海の方が近いという感じになっているので、ここでも2人は後方のファンを随分と気にしてくれていました。でも、みんな雨に濡れまくっていたせいか、かなりハイテンションになっていたのだよ〜っ。

私達はまだテントがありますからね。もう雨が降ると、この電気関係はダメですね。その点、坂崎さんのはいいです。NYの停電も、あなたのギターがあれば地下鉄が動きます。

地下鉄は動かせないよ。むしろ、桜井さんの高い声の方が地下鉄を動かせますよ。

 NY(北米・カナダ)の大停電が起きたのが前日ですからね、ここで時事ネタを披露。他にも色々と喋っていたんだけど、もう覚えていない…。

しかし坂崎さん、勇気ある格好ですね。
35℃以上ヴァージョンです。桜井さんは丁度良さそうですね。
去年の西武ドーム以上の暑さはないだろうと思って、去年と同じ感じにしたら、今年は丁度良いです。
そうか〜。敢えて攻めてきたんですね。俺は守りに入っちゃったからな〜。
オフェンス、オフェンス…ってやつですね。…すみません、私、朝から変なんです。

 …この時の2人のやり取りはまさに漫才でしたね(笑)。連日の雨で凄いことになってしまって、秩父の方も川とかが大変なんじゃないか?って幸ちゃんが振ったら、秩父は上の方だから平気で、むしろ下に行くほど氾濫するから幸ちゃんの方が大変なんだとか。オヤジとオフクロが住んでんだから、秩父をバカにするな!と、桜井さんが反論する場面もあったし。川の話をしたら、「ちょうどそこの川にタマちゃんが来たらしいですね。さすがに今日は来てないみたいですけど…」とタマちゃんネタも登場したし、内容盛り沢山。
 あと、ここのMCでは桜井さんは呼ばれる予定ではなかったらしいのに、幸ちゃんに呼び出されてビックリだったらしい。
私、ここで喋る予定でしたっけ?
そうですよ。
私、今回は喋る予定無かったはずなんですけど、『お前が喋るとますます寒くなるから止めろ』って言われてたんですけど…(客席ウケる)何笑ってんだよっ!

 まぁ本当の段取りなんて判りませんが、桜井さんと幸ちゃんの漫才トークは面白かったので、全然OKでしたわよんっ。

ALFEEは22回も夏のイベントをやっているのに、夏が似合わないバンドだと言われたことがあります。やっぱり、この人のせいなんでしょうか?妙に色が白いし…、呼んでみましょう、高見沢さ〜んっ。

 幸ちゃん呼ばれて高見沢さんが再登場。さっきまで着ていた超ド派手なロングコートを脱いで来たんですが、まぁその下も派手なことっ!ブルーやシルバーラメや赤やら金やらで彩られたノースリーブのチャイナ風シャツ。しかも、両手首にも同系の飾りを巻いていて、ド派手な少林寺のような…。ハチマキも巻いたまんまだし。幸ちゃんも思わず、「凄いですね〜」て言いながら、ギターで「チャンチャチャ、チャンチャンチャン、チャンチャンチャ〜ン♪」と中華風の効果音を出してしまったほど。高見沢さんも、音に合わせて拳法のようなファイティングポーズを決めるしっ!よく見れば、臍出し衣装だし、何気に高見沢さんも真夏対策衣装だったらしい…。今回の中華街のようなステージセットに合った衣装でしたが、ギターは和風柄でした(笑)。しかも、そんな高見沢さんからも、「坂崎、お前、元気だな。」と言われてしまう幸ちゃん。「35℃以上の対策です。」と開き直っていましたな。

え〜、ALFEEは夏の曲が少ないと言いましたけど、今日はその少ない夏の曲から1曲歌いたいと思います。この曲をやるのも久しぶりだけど、こういうバンド形態でやるのってもしかして初めてかな…?

私の記憶では、(バンド形態でやるのは)初めてです。

では、お送りしたいと思います。『白い夏バレンシア』」

 幸ちゃんの紹介で歌われた『白い夏バレンシア』。あまりに意外な曲に、客席は大歓声でしたね。確かに、バンドヴァージョンで聴いたの初めてになるかも。なんか、妙に感動してしまいました。(しかし、後日の「Kトラ」でファンの方からのFAXの指摘で、1984年の秋TOURの初日の時に1回だけバンド形式で歌っていたそうな…。そして2日目から外されてしまったらしい。さすがファンは凄いぞ/笑)。そして、『LOVE NEVER DIES』に続いた時ぐらいだったかな、雨足が強くなって座って聴いているにはちょっとキツかった。『誓いの明日』に続いても雨足は強く、私はこの時に立ち上がりたかったんだけど、みんな立ち上がらなかったので「え〜?座って聴いているのかぁ」と、ちょっと不満に思ったんですが、途中からみんな立ち始めて、最終的にみんな立ち上がっていましたね。こういうバラバラな立ち上がり方も珍しいというか、雨のせいでタイミングをみんな失っていたんだな。


 そして、ちょっと間があってから、高見沢さんのMCに入りまして。

はい、どうもありがとうございます。…え〜、生憎の雨なんですが…、なんかコレ(テント)邪魔だよなぁ。やっぱ取るか?そうなったらちゃんと雨に濡れて、みんなと一緒の条件になるもんなっ!やっぱ取ろう!取って!(その高見沢さんの一声で、ワラワラとステージ上がって来て3人のテントのビニールを取り外し始めるスタッフ)今、続々と出て来ましたスタッフがALFEE'S CREWです。

 やっぱり高見沢さん、テント嫌だったんだ〜と思いましたね。そして、その男前な潔さにカッコいい!と思ってしまった。しかし、慌ててテントを撤去しはじめるスタッフの中で、堂々とその場所で喋り続ける高見沢さん(幸ちゃんと桜井さんは、一旦ステージを下がった)。前後左右でスタッフがお仕事しているのに、フツーにマイクスタンドで喋っている光景ななんか滑稽というかなんというか、客席も遂に笑いが堪えきれなくなる。そして、自分で言ったくせになかなか退いてくれない高見沢さんに、遂にスタッフが耳打ち。「あ、撤収?はい。」と、やっと自分のポジションを退く高見沢さんであった。もう、客席は大爆笑よ。退かなくちゃ取れないって!(笑)
 そして、ハンドマイクに切り替えて前に出て来て、「さぁ〜、もうこうなったらとことん行こう!」と喋る高見沢さん。ハンドマイク持って歌うわけじゃなくて、ハンドマイクもってウロウロ動きながら喋るって不思議な光景。

さっき『白い夏バレンシア』を歌ったけど、盛り上がったね〜。あの曲のレコーディングの時はまだスペインに行ったことなくて、丁度詩を書いている時に、前にオレンジが置いてあって、そのオレンジを手に取ったら「バレンシア」って書いてあって(笑)、その言葉が気に入って…どこの国だか知らなかったんだけど、夏ぽいから南米の方だろうと思って、そこからバレンシアって付けたんだよね。まかさ、スペインだとは思わなかった。

 …と、意外なエピソードを披露してくれました。それから、真面目な話(?)に変わり、「自分を好きになることが大切」みたいなことを話してくれました。で、その途中だったか、テントのビニール撤去が済み(さすがに鉄パイプまでは、この場では無理)、「あ、もう平気?」と自分の定位置に戻る高見沢さんだけど、何故かスタンドマイクの前でハンドマイクを持って喋るのであった(笑)。でも、その形のまま話続行、
これで少しはスッキリしたなっ。これで皆と同条件だっ!…て、別にそういう問題じゃないんだけど、やっぱこれでみんなとの隔たりもなくなるっていうか、今日はみんなで一つになって、雨に打たれて行くところまで行こうーっ!

 で、「別にもうハンドマイク持って話す必要ないんだよな。…でも、これ気に入っちゃったな。」と、ハンドマイクを外すのを一瞬戸惑いますが、スタッフにハンドマイクを渡して、今度は自分のスタンドマイクでトーク続投。先ほどの話に戻り、「自分を好きになるって、ナルシストじゃないからな!何かに夢中な自分を好きになるってこと。」とか、あとラジオ番組『ロックばん』のこととか(若手バンドの曲を1回に10曲聴くのが最初辛かったけど、最近は凄く好きになって刺激になっているとか…)、色々と話してくれまれました。この話の途中で、テントが撤去されたということで、下がっていた桜井さんと幸ちゃんも再登場。幸ちゃんは上を着替えて来ましたが、Tシャツであった…。やはり真夏仕様。

桜井、お前は自分のこと好きか?」←唐突に振る
えっ?好きだよ。
ボ〜っと突っ立ってないで、ちゃんと俺の話を聞いてろよ?
聞いてるよ〜っ。」(カメラに向かって不服顔)
俺のことは好きか?
好きだよ。たぶん、自分よりも好きだよっ。
 (たかみー、照れる/客席「フ〜フ〜」と冷やかす))
さっき『テント取る』って言った時、自分だけなかなか動かないから、俺達のテントだけ取られんのかと思ってたよ〜。
そんなことないですよ〜。

 確かに、「テント取る!」と高見沢さんが宣言したとき、スタッフが出て来たのに合わせて幸ちゃんと桜井さんはすぐ袖に下がったけど、高見沢さんは動かないまま喋り続けたからね。桜井さんは横から、「何?俺達だけ取られるの?」て思って見ていたのかと思おうと可笑しい。

坂崎、お前は自分のこと好きだろう。」←決め付ける
いや〜、そうでも…
お前は自分のこ好きなはずだ!イグアナを見ている自分が好きだろ?
まぁ、イグアナ見ている自分は好きかなっ♪
頼むから、ヘビは飼うなよ!

 何気に良いことを話していたんだけど、横の2人に絡みはじめると直ぐに面白い方向に行ってしまう高見沢さん、好きかもっ。しかし、テントを撤去していったので、この間に3人はどんとん水も滴る良い男になっていったのであった。幸ちゃんも「本当に凄いことになった。」と、雨を耐えるような感じになって、桜井さんも「(サングラスに)小さいワイパーが欲しい。」とか言っていたような(この辺は2日目と混同していたりする)。

人生の中で、出会える人というのは限られているいるそうです。そういう限られた出会いの中で、自分のことを好きになっていくというのは大切なことだと思います。自分を好きになることで、相手を好きになったり、家族を好きになったり、街を好きになったり、日本を好きになったり、アジアを好きになったり…。自分を好きになることで、自分がどういう環境で生きているのかを、考える気持ちになっていくと思います。では、そんなメッセージを込めて、みんなに送りたいと思います。


 という高見沢さんのMCの後に歌われたのが、『Eurasian Rhapsody』でした。そして、『Chaosの世界』に続き、非常に重厚な雰囲気に包まれました。この時の照明がかなり凝っていて、『Chaos〜』のラストでは演奏に合わせて炎がステージのあちこちから吹き上がって迫力がありました。しかも、最後にはステージセットの後方から巨大な炎が2つも吹き上がってビックリ。曲の雰囲気に合っていたし、本当に圧倒されました。その雰囲気を残したまま、『運命の轍 宿命の扉』が演奏され、客席も圧倒された雰囲気から少しテンポアップした感じになりましたね。そして、長谷ぼんのドラムソロから、『SWINGING GENERATION』へ。高見沢さんギター音と同時にステージ上にバーンッ!と花火が出て、もう一気に盛り上がりました。やっぱ、この曲だぁって、感じで、本当に雨も凄かったんだけど、アルフィーもファンも「負けてたまるかっ!」て感じに拳上げ捲くりでしたねっ。これはこれで、逆に気持ち良いくらいだったかもしれない。そして、キーボードの演奏に合わせるように、ハンドマイク持った高見沢さんがステージ中央に出て来ると『終わりなきメッセージ』が歌われました。高見沢さんは降りしきる雨の中、中央の花道やら、左右の花道を行き来して、客席を煽り捲くり。あの拳の応酬はもうホントにやりたいだけやったから、最高に気持ち良かった。最後の高見沢さんの超音波もさすがでしたよ。雨に濡れて、ほとんどメイクとかも落ちちゃっていたけど、本当にカッコ良かったっ!その勢いのまま『GATE OF HEAVEN』に続き、これが本編ラストの曲となりました。何気にステージのセットと照明と、高見沢さんのドラゴンの絵柄のギターがマッチしていたなぁ。もう、後奏の時の雨の中での拳振り上げはすっごく印象に残っています。
 演奏終わって、3人は前に出てきて挨拶。それぞれ手を振りながら、ステージを去って行きました。



 そして、アンコールを叫んでいる間も雨は降り続き、何気に強く降っていたので、ただじっとしていると寒いので、「頼むから、早く出て来てくれ〜!」て気分でしたね(苦笑)。周囲見渡したら、雨のせいですぐ横に見えるはずのランドマークタワーも半分以上見えなくなってしまっていたもんなぁ。あと、アンコールを叫んでいる最中で、何気にみんな座ったりするんだけど(今回は特にパイプ椅子も用意されているし)、ほとんどの人が立ったままでしたね…。
 あとこの間に、ステージに残されていたテントの残りの骨組みをスタッフが撤去していました。


 アンコールでは、黄色いヘルメット被って、赤い祭マーク入りのハッピを来た桜井さんが笛を吹きながら先頭だって行進。手には去年の西武ドームでも登場した、バスカー砲を持っている!続いて、幸ちゃんもバスカー砲を持っていますが、格好は黒のテンガロハットを被って雨対策をしていましたが、黒のタンクトップを着て来てまたもな真夏仕様(笑)。高見沢さんは「何だアリャ?」と言いたくなるような、チューリップ(?)柄のフリルつきの白ジャケットに、デニムのシャツだかも着込んでいて、白いネクタイを強引につけていました。下は赤のタータンチェック柄が混じったデニムパンツ。そして、キャスケットを被っていて雨対策もバッチリ。インカムも付けていましたね。もちろん、バスカー砲も持っています。
 ハッピーオジサンに先導されて中央の花道のミニステージに向った3人ですが、雨のせいでオジサンの笛の鳴りが悪い…。しかし、それにもメゲず、「雨で濡れているから、滑らないように気を付けて歩くように。」と、オジサンは2人に注意を促していました。
いや〜、雨降っちゃったけど、野外はいいねっ。やっぱ、セットの作り甲斐もあるよ!
あのセット、おじさんが作ったの?
そうだよ〜。ここ2年、屋内だったから仕事無かったんだよ。

 そして、ここでALFEEからささやかなプレゼントということで、サイン入りシャツをそれぞれバスカー砲で飛ばすことに…。一応、バスカー砲なので、人には向けちゃいけないらしく、ふざけて高見沢さんに向けたオジサンは怒られていました(笑)。まずは幸ちゃんからですが、何処へ飛んだのか私は確認できませんでしたが、そこそこ飛んだらしい。続いて高見沢さんが飛ばしましたが、まぁまぁ飛んだらしい。最後はハッピーオジサンでしたが、もう手が濡れまくってふやけてしまい、「手がカエルになって、上手く持てない…」と苦労しながら飛ばしていました。一応、バスカー砲はオジサンが用意したらしく、オジサンが使用上の注意を2人に教えていたのですが、オジサンが一番使い慣れていなかったという…。
せっかくだから、久しぶりに行くか〜?…よ〜しっ、行くぞ〜〜っ!ハッピー〜っ!
 (客席も「ハッピ〜〜っ!」と返すが、もう口に雨が入ってくる…。)
「(わざとコケる)なんか湿っぽいハッピ〜っだな〜ぁ。…あっ、いけねっ!今、寝そべっちゃったから、思いっきり濡れちゃったよ〜っ。パンツまで濡れちゃった。2人に気をつけろって言っておいて、自分が一番ダメだった。ちょっと寝そべっただけでビッショリよ、みんな頑張っているんだね。

 そして、ハッピとパンツを濡らしてしまいながらも、2人がさっさと定位置に戻ってしまったので、慌ててメインステージに戻るオジサンであった。「あ、いけね!俺、パンツの替えないんだ。おい、若いのっ!ちょっと、コンビニまで行ってパンツ買って来ておいてくれっ!」と、叫びながらステージを去って行くハッピーオジサンであった。何年ぶりの登場になったのか判りませんが、少しの間でしたが、やっぱり笑いでグッと客席の心を掴んで行きましたわっ。

 そして、3人のコーラスで始まる『タンポポの歌』が演奏されました。もう、「雨にも風にも負けないタンポポのように〜♪(作詞/高見沢俊彦)」の所は、正に今の心境そのものって感じで、3人も歌声に力入っていました。続いて『Juliet』が歌われて、もう客席も雨の中ノリノリさっ。「Hey♪」て拳上げるのが、すっごく気持ち良かったわ〜っ。その勢いのままアカペラで始まる『星空のディスタンス』が歌われ、もう更にヒートアップ。桜井さんなんて、空は雨だけど、ここにはみんなが居る〜って感じのジェスチャーをしながら歌ってくれて(幸ちゃんも合わせて(ジェスチャーしていた)、ちょっとお笑い要素ありでしたが、バンド演奏も加わると同時に花火がドーンッ!と出てカッコいい!雨もガンガンに降っていましたが、何だか判らないけどこの時、涙がボロボロ出てきちゃって、泣きながら拳を振り上げていましたね。こんな天気になっちゃったけど、野外で最高の夏イベをやっているんだーっ!それに参加できているんだーっ!て嬉しさが、この『星ディス』で一気に溢れ出てきたのかもしれないなぁ。そして、「まだまだ行くぞーーっ!」と、高見沢さんが叫んで、『SWEAT&TEARS』がっ!まさか初日でこの曲が歌われるなんて思わなくて、嬉しいビックリでしたね。もう、「夏イベ」と言えば、この曲でしょうっ!しかも、スクリーンにはチャイナ服(?)を来たポチ、タマ、シロヒコまで登場して拳上げているし、ラーメンのドンブリに入っているし(笑)、最後の最後でシロヒコが笑ってくれたし、可愛いのなんの。高見沢さんはインカムを付けていたから、もう花道の左右、中央を歩き回っていたから、「もう、私はどこを見ればいいの?」状態。これで盛り上がらないわけがなく、客席も拳の嵐だったし、最後は3人がステージ中央に並んでヘッドシェイキング。もう、3人よりも花火に向って拳上げてた(笑)。今回は高見沢さんはもちろん、幸ちゃんや桜井さんもガンガンにヘッドシェイキングしていて良かったわ〜っ。そして同時に、ステージ上に赤や緑の花火がいっぱい上がって凄い凄い。本当に『SWEAT〜』て、花火というか野外が似合う曲だよっ!これを聴けて、「やっぱ、ここで夏イベやれて良かったよ〜っ!最高〜っ!」とか思っちゃったもん。
 最後は高見沢さんが「どうもありがと〜〜っ!」と叫んだと同時に、花火がバーンッ!と出てアンコールも終わり。
 後の3人もテントの中から出てきて、6人一列に並んでお辞儀。山石さんは、ブルーと黒の柄シャツ着ていて、やっぱり派手でしたわ。杉山さんは、今回の夏イベTシャツを着ていましたね。長谷ぼんもTシャツだったんだけど、柄まで確認できず…。でも、この3人は雨に濡れることができなくて、本当は少し不満だったんだろうな〜とか思ってしまったり…。



 意外に早く出て来た2度目のアンコールは、3人共さっきと同じ衣装。雨に濡れ続けている客席のことを思って、できるだけ早く出て来てくれたという気持ちがすごく嬉しかった。

この雨の中、最後まで激しいノリを本当にどうもありがとうっ。一番後ろのみんなもね、条件が悪いのに最後まで本当にありがとうっ。え〜、今年で22回目の夏のイベントを迎えるわけですが、色んなことを経験してきていましたが、まだ経験していなかったものがあったと…この自然には誰にも勝てませんからね。むしろ、これだけ雨に濡れると、色んなことが洗い流されるというか、嫌なことも辛かったことも一緒にこの雨が洗い流してくれるたように感じます。桜井が酔っ払ってクダ巻いて来た時は、スッゲー頭に来たんだけど、今ではすっかりその怒りも忘れているという…。」←思いっきり根に持っているし(笑)

本当は別の曲を用意していたんだけど、もう横浜と雨とくれば、この曲しかないだろう!と、どうしても歌いたい曲があるので、それを歌うことにしました。こんな雨の中、わざわざ足を運んで来てくれたみんなと一緒に、この曲をこの雨の中で歌いたいと思います。いいかー!アルフィーはっ!いつまでもーっ!ラジカル・ティンエンジャ〜〜っ!

 …という高見沢さんの叫びに合わせて歌われた『ラジカル・ティーンエンジャー』!もう、本当に最高でしたね。1984年の雨の横浜スタジアムで歌われた名曲ですが、個人的には自分が参加していた1991年の横浜「10回目の夏」の時の『ラジカル・ティーンエンジャー』を思い出しました。3人も客席もずぶ濡れで、思いっきり歌って、拳振り上げて…。高見沢さんが「この雨がいろんな嫌なことも一緒に洗い流してくれる」って言っていたけど、なんか本当に色んなことを走馬灯のように思い出して、なんか急に祖父が亡くなったことも自覚したりして、色んな意味で吹っ切れて涙が止まらなくなりました。降りしきる雨の中に、拳を振り上げて、思う存分歌う気持ち良さは、それを体験した者にしか判らない感動ですよね。
 最後は客席の合唱になっていったんだけど、いつもはそんな大きな声を出す方じゃないんですが、今回は大きな声で歌っちゃった。なんかね、自分でもビックリするくらい上手く歌えてたんだよ(笑)。すっごい、気持ち良かった〜っ。良いタイミングで、高見沢さんがギター演奏を重ねてきて、本当に最高の雰囲気でした。

 演奏終了後、3人それぞれお辞儀して、まず下手の花道の先端に行ってお辞儀。そのまま上手側の花道まダッシュしましたが、桜井選手がやや遅れを取っていました(…というか、滑らないように慎重な走りをしていたのかも)。上手の花道の先端に辿り着くと、3人揃ってお辞儀。そして、中央のメインステージに戻ると、そこで深々とお辞儀。同時に、上空には花火が打ち上がったのでしたっ!そうっ!これを待っていたんだよっ!この光景を3年間待ってたわ〜っ!!しかも、本当に3年分の花火?って思うくらいに、ガンガンに打ち上がる。3人はその花火を満足気に見上げながら、ステージ後方の中央の階段を上っていくと、階段上のスペースに並んで客席に手をブンブン振りながら、そこから静かにせり下がっていって、アルフィーは花火が打ち上がり続ける中、去って行きました。
 しかし、3人がステージを去っても花火は上がり続け、「これを持ちまして、本日の公演は終了しました…」というアナウンスが入ったのにも関わらず、また上がり続けて、もう感動感激でしたっ!やっぱり普通の花火大会よりも、こうしてコンサートを終えた瞬間に上がる花火が最高!特に今回は、「雨にも負けなかったぜっ!」という達成感もあって、感動倍増でした。本当に待ち焦がれたシーンを、やっと見る事ができて、言葉では上手く表現できない嬉しさと満足でいっぱいになりました。

 そして、夏イベ恒例の規制退場になったんですが、通常だと「お暑い中お待ち頂き〜、」とか、「雨の中お待ち頂き〜、」とアナウンスされるものなんですが、「お寒い中お待ち頂き申し訳ありませんが〜…」なんてアナウンスされちゃって(苦笑)、「これって、夏イベだよね?夏だよね?」と、思わずママンボと言い合ってしまったとほど。いや〜、8月の野外コンサートで、こんなふうにアナウンスされるなんて滅多にないことだよ。ある意味、貴重な経験でしたね。

 正直言って、アルフィー以外のコンサートだったら、「冗談じゃないよっ!」て状況だったかもしれないけど、もうステージ見えなくても、雨がガンガンに降っていても、なんか肌寒くても、本当に心から楽しむことができました。去年の西武ドームの時の方が圧倒的に状況は良かったはずなのに、もう比較にならないほど大暴れしたし楽しかったモン!周囲のノリも最高に良かったしね。「これぞ、夏イベだっ!」というのを、久しぶりに体験できて、本当に大満足っ。辛いことも嫌なことも、あの雨が全部洗い流してくれたし、高見沢さんの「テント取る!」発言は男前だったし、もう参加したことは絶対に後悔しない!と断言できるくらい良かったです。
 今回の夏イベが自分にとって15回目の夏だったんですけど、集中豪雨も強風も無風も色々と経験してきているから、「何が来ても平気さ!」なんて思っていたけど、もう朝から晩までずーっと雨降り&最高気温22℃という冷夏は初めてだったので、「自分もまだまだだよ」と改めて思いましたね。そして、アルフィーとみんなとそれを乗り越えたことで、更に経験積んでもう一歩無敵に近づけた感じ♪
 とにかく、本当に忘れられない一日になりました。


■演奏曲目■

Opening 18:30

1.ジェネレーションダイナマイト
2.恋の炎
3.鋼鉄の巨人
4.Masquread Love
5.Count Down 1999
 MC 坂崎
6.シンデレラは眠れない
7.太陽は沈まない
8.白夜-byaku-ya-
 MC 坂崎&桜井〜メンバー紹介
9.白い夏バレンシア
10.LOVE NEVER DIES
11.誓いの明日
MC 高見沢
12.Eurasian Rhapsody
13.Chaosの世界
14.運命の轍 宿命の扉
15.SWINGING GENERATION
16.終わりなきメッセージ
17.GATE OF HEAVEN

アンコール1
〜ハッピーオジサン登場
18.タンポポの詩
19.Juliet
20.星空のディスタンス
21.SWEAT&TEARS

アンコール2
MC 高見沢
22.ラジカル・ティーンエンジャー

Ending 21:30過ぎ