1999年4月11日(日)パルテンノン多摩


遂に来ました!「Final Count Down A.D.1999」TOUR!1999年てなんとなく未知数な感じがしていたんですけど、この年が来てしまったんですね〜。ちょっと感慨深くなってしまうわ。先に断っておきますけど、今回ななんぼは風邪を引きまして病み下がり中です。いつもより余計にひどいレポであることを覚悟していて下さい。<だったら書くなって?


さて。今回は私は半分仕事でもありまして、ロビーでCDを売っておりました。初日にこういう目に遭うとはちょっと厳しい。今回、何だか知らないけどちょっとした連絡の行き違いがあり、「GOODSが早売りをするので早めに来て下さい」という指示がありまして、変だな〜CDは関係ないはずなのに、と疑問に思い早めに行ったらやはり向こう側の勘違いだった。おかげで会館に早く着き過ぎてしまったのだ。実は、私見事に病み下がり状態で、薬を服用しておりまして、薬の袋には「車運転注意」と書かれているのにしっかり飲んで運転してしまった。これでも昔から病弱なもんでね〜、薬なんて飲み慣れているから同じ薬を何度か飲んでいると睡眠薬なんて効かないんだよね〜。我ながら怖い慣れだ。それに、ALFEEの荷物は多いので車で行かなきゃ意味がナイ。ま、早く着いてしまったもんは仕方がないと思い、準備しておりました。そうしたら聞こえて来るんですね〜リハーサルの音が。自分が客席に着く前にどんな曲が演奏されるのか判ってしまう(しかも初日!)というのは、ちょっと寂しい気分でした。最初は「Begining of the Time」を念入りにやっていたので、てっきりこの曲がオープニング曲だと思っておりました。その後は「Wind of Time」や「孤独の影」などをちょろっと演奏していた。あと「祈り」〜「希望の鐘が鳴る朝に」の流れを何度かやり直していたかな・・・。「エルドラド」や「恋人になりたい」、「Flower Revolution」も演奏していたけど、フルコーラスは歌っていなかったと思う。なんせ、3日前から搬入していて、前日にゲネプロ(通しリハーサル)を済ませていただけに余裕だったんでしょうか。


さてさて。で、リハーサルは1時間くらいで終了していたようですけど、照明チェックを念入りにしていたらしくて5分押しで開場しました。当然のことながらみなさんGOODSに流れていっていたので暇だったんですけど、そのうちこっちにも流れがきまして、気が付いたら「サラリーマン金太郎」のサウンドトラックが完売してしまいました。買って下さった方ありがとう♪買えなかった方ごめんなさい。文句は出荷数をケチッた(?)東○EMIまで。(<コレ)

で、予定の時刻を過ぎても始まらなくて売場も余裕ができたので、「もう平気だから行ってきなよ」と店員仲間に言われて、その優しい言葉を真に受けて客席に行きました。そしたら、始まる寸前に従姉妹の結婚式へ出席していたママンボもギリギリで駆け込んで来て間に合いました。なんと、今回はステージにいつもの白い幕はなく「映像」という特殊効果は使われませんでした。オープニングはワーグナーの「ヴァルキューレ騎行」が流れ暗いステージ中央の階段になっている部分が鼓動のように赤く光り、その階段が上がったと思うと中からALFEE登場!高見沢さんは白のマント付きスーツで髪を束ねていました。幸ちゃんは黒というより紺かな?大きい襟付きのスーツぽい服装。桜井さんは白のスーツで登場しました。そして、1曲目にいきなり「Count Down1999」!この曲を予想した人は多かったのでは?そして同時に火柱がドーン!おい!パルテノン多摩はそんな広い会場じゃないんだゾっ!(1400人ちょっとなのだ)ムチャはよせっ!まさか春TOURでこんな特効を使ってくるとは思わなかったよ〜っ!もう始まりから飛ばす飛ばすっ!ステージはいたってシンプルで、3人の間にそれぞれ上に上がれるように階段が組んであるだけで、あとはこれといったモニュメントがなく、上にある蝶々のような形をした照明器具が本当に蝶々のように器用に動いてライティングの効果が出ているくらいで、今まで映像とか凝っていたけど今回は一切映像効果はなし!初心に戻った感じで良かったな。あと個人的には「Sweet Hard Dreamer」がとても久しぶりだった♪なんか嬉しいね〜。ドラムばっかり見てしまうのよん。最初の幸ちゃんのMCでは「皆様、お日柄も悪く、こんな大雨の中どうもありがとう」という挨拶だったような・・・。なんか年中TOURしているから、エッ、またTOUR始まった?という感じで間が空いている気がしないそうだ。「またTOURと共にALFEEをよろしく」て言っていましたよね?
MCの後の「Crisis Game」から高見沢さんは束ねていた髪をほどいてしまっていたような気がする。ん?この後だっけ?(記憶が曖昧だわさ)。しかし、「Crisis Game」で今度は上から花火っ!だからここの会館はそんなに広くないってっ!ムチャするなっ!心臓に悪いっ!でも面白いっ!(笑)個人的に、今日はメチャクチャ高見沢さんの高音が出ていたと思う。「THE AGES」の時のソロなんて完璧さ♪

2度目の幸ちゃんのMCで「なんか、今回は初日なのに落ち着いているなぁ!昨日からセットを組んでいたからかな〜!じゃ、次の松戸が勝負かっ!・・・とスタッフにプレッシャーかけておこ♪」なんて言っていた。でもホント、メンバー妙に落ち着いていて「初日」という独特の緊張感は客席だけにしかなかったような・・・。「でもね、毎回見るのよ夢で。TUORの初日の最初で歌詞忘れてしまう夢。もうすっごく汗ビッショリになるんだから、ねぇ桜井さん!」と嫌な振りをする幸ちゃんであった(注:実は2年程前の秋TOURの初日で、一番最初の歌「Blue Age Revoluiton」の歌詞を桜井さんはド忘れしたのでした。/笑)。スキップしながらマイクの所に来た桜井さんは「そりゃ夢だと汗かきます。でも、実際にやると開き直ってしまいます!」と威張っていた。賢さん・・・知らない間に随分と逞しくなられたのね・・・(感動)。その後、客席にファンを座らせるという段取りを忘れていた幸ちゃんが「あっ、座って下さい」といきなり座らせてくれる(笑)。それから選挙(今日は都知事選の投票日)の話になり、「桜井さんはちゃんと言って来ましたか?」と振られ、「ちゃんと朝早く起きまして、昼前にちょっと雨が一瞬止んだから、そら今だ!て行ったら私と同じ考えの人がいるんですね〜。ジジィがウジャウジャしてその行動がトロくて〜・・・て、もうすぐ私もそっちの仲間になるんですね(苦笑)」なんて言っておりましたわ。こんな話題からどうしてバラードコーナーにいけたのか、あんまり記憶がないんだけど(笑)、「1984年の歌、『STAR SHIP』のカップリングの曲でしたね」と曲紹介されて「愛の鼓動」へ。高見沢さんはオレンジ色ぽいパンツに着替えておりました。続いて「孤独の影」だったんですが、ちょっと久しぶりに聴いたせいか(CDでも最近全然聴いていなかったんだけど)、すっごいギターの旋律が綺麗で聴き惚れてしまった。で、「サラリーマン金太郎」のサウンドトラックに収録されている新曲「Moonlight Fairy」へ。この曲のギターソロはカッコ良いですよね〜っ!しかし、2番の途中で突然歌詞が途切れた!やはり高見沢さん歌詞忘れっ!もう次もMCで言い訳三昧でした。「もう、今回は完璧だっ!と思っていたのに、急にヒュッと歌詞が抜けていってやっぱり忘れてしまった。果たしてこのTOURは何回完璧に歌えるだろう・・・」て、完璧に歌う自信ないんかい!?(笑)。「最近テレビで懐かしの映像とか良く流れていますけど、あの頃は3人とも若かったな〜。そうそう客席も若かった・・・(客席から「失礼なっ!」という感じでブーイングが起こる)いや、良い意味で若かったてこと!みんな年を重ねてきたの」と色々言い訳していたけど土壺にハマるタカミー。だって嫌みぽく目元に両手を当て客席を遠くまで眺めるように「いや〜、ここにいる客席の年齢層もだいぶ・・・・・・もうお肌の曲がり角でいろんなことがあって・・・」なんてブツブツ言うから「失礼なっ!」て客席から反感買うのだろうに。仕舞には「そりゃ、俺はこの年でこんなカッコしているよ!別に良いじゃないかっ!別にコス プレも嫌いじゃないもん」てなんか開き直っていましたよね?やはり某インターネットでの暴走ぶりが影響しているようで、「何で最近自分がこんなに忙しいのか良くわからない。自分が自分でないようで・・・」なんて言う始末。支離滅裂になってきたので強引に曲紹介っ!なんかとても久しぶりという感じがした「エルドラド」へ。アレンジがちょっと前とは変わっていた気がします。ラストは英語ヴァージョンで歌っていましたね。

そして後半戦。んん?この待ってういたようなメロディー、そしてこの高見沢さんの歌い方は・・・「Masqared Love」だっ!と座っていた客席は一気に総立ち!超盛り上がり状態になりました。この曲最近演奏されてなかったし、何よりコンサートでの人気がメチャ高いですよねっ!このノリは嫌でも盛り上がるゾ!ただ、この時だったかな?桜井さんのベースの音が出なくなってしまって、やけっぱちという感じでベースを叩いていた桜井氏が印象的だった。高見沢さんはそれを見て笑っているし(笑)。その後はサントラに収録されている幸ちゃんの新曲「Decadence」へ。なんかこのい曲で妙に腕が疲れてしまった。う〜ん、老化か!?「祈り」〜「希望の鐘が鳴る朝に」の流れは綺麗でしたね。それに、なんか「希望の〜」は生で聴けたという感動と、やっぱり俳優の沖田浩之さんのことを思い出してしまって涙止まらなかった。ファンだったもんでね・・・、もともとツリ目て好みのタイプで(沖田浩之→松村雄基→渡辺謙→反町隆史)て個人的に流れてきているもんでね。感動の涙と辛い涙を同時に流した感じです。でも、最後がとっても良かったのだ♪最後の「ジャン!」というのを、長谷川さんが必死に高見沢さんに合わせようとして、立ち上がって「ワン・ツー・スリー」て大きな口開けて高見沢さんい向 かってカウントしてんだもん!もうあの長谷川さんは今日のツボよっ♪もう、あれを見ることができただけでも、今日参加した甲斐があったというものよっ!ああ、幸せっ♪<立ち直りの早い奴である。


アンコールでは高見沢さんが前に「ミュージック・フェア」に着て出ていた、花柄の白のロングコート姿。実物見ると凄いわ。幸ちゃんがなんかガチャガチャ柄(<なんという表現だ)というか表現のしようのない派手なTシャツに短パン。もう実年齢を越えている格好だ(笑)。桜井さんは白のシャツに白地にピンクやブルーの組み合わせのチェック柄のパンツで登場。幸ちゃんのマイクに集合して「恋人になりたい」がスタート!今日の「幸ちゃん!」という歓声は一際大きかったように感じたのは気のせい?その後、長谷川さんと山石さんを紹介して「Flower Revolution」へ。この時、高見沢さんはディズニーギター(ドナルドダックのやつ)を持っていたんだけど、なんか調子が悪かったようですぐに取り替えてしまった。残念。歌い終わった後、何やら端からセットが登場した。良く見ると「海の家」らしくて、「桜井太傳治商店別館」なんて書いてある(笑)。そして波の音と共に麦わら帽子にアロハシャツ、浮き輪を抱えた怪しいおじさんが登場!なんでも今年は桜が咲いたわいいけど嵐ですぐ散ってしまったとかで、この不況を乗り切るには「海の家」らしく、夏に向けて頑張って行くらしい。随分気の早い話だ。だが、この段取り、設定だけしか決まっていないようで、幸ちゃんと桜井さんの会話も上手くかみ合わない。どんどん引いていく客席を背に「なんかさ、どんどん向こう(客席)が遠くの方に行っている気がするんだよね・・・。ま、初日だから仕方がないか」なんて開き直りの多いこと。そこで、「オジサンは海には強いんだ!スキューバで溺れたこともあるけど、いいかい、波音でどこで誰が溺れているかすぐ聞き分けて6秒でそこまで行けるもんね!」と言い切った。「エー!」と客席がブーイングすると 、「じゃ、やってやろうか!・・・ソーレ!」と抱えていた浮き輪を客席に投げたはいいが、指と繋がっていた糸が切れてしまい最前列のファンの頭に浮き輪直撃。「ご、ごめんね大丈夫?わざとじゃないのよ。段取りとしてはこの糸でたぐり寄せるはずが切れちゃったの。だからアンドレ〜っ!こういうのはちゃんとしとけって言っただろーっ!」とスタッフに八つ当たりしていた。とにかく気を取り直して、「夏に向けて夏の歌を歌おうっ♪」と提案。そこで幸ちゃんが「海」を演奏「海は広〜いな〜、沖縄〜♪」と替え歌を披露するオジサン。「藤原○香♪」なんて決めポーズして「俺はJ○Lの回しモンじゃないぞッ!」と暴走しまくっていた。しかも、幸ちゃんの格好を見て「君は良いね〜、海を判っているね〜。」と誉め、「もうあっちの兄ちゃん見てごらんなさいっ!何ですかあのカーテンはっ!衣装がないからって、その辺のカーテンを取って着ちゃったんだろう!よく電車に乗せてもらえたなっ!普通は断られるぞ!」と絡んでいた。しかし「カーテン」とはナイスは表現♪で、夏に向かうような 感じの歌!とオジサンはリクエストしたのに、幸ちゃんが演奏したのは「精霊流し」そして歌うタカミー・・・。上手すぎるんだそのタカミーのさだまさしがっ!「ちょっと!それは夏でも長崎の歌でしょっ!なんか浜辺でお焼香しなくちゃいけなくなっちゃうじゃないのっ!でもお兄さん上手いね〜」なんて誉められていたほど。客席からもアンコール!て言われていたけど上手く逃げた(笑)。「湘南のノリ」ということで加山雄三さんの曲「夜空の星」へ。そして、その流れのまま「星空のディスタンス」と一気にアルコンの雰囲気に戻った。よくあのアロハ姿のイカれたオヤジから、美声のヴォーカリストへ早変わりできるもんだ。一体、このコント、どうなっていくんだろう?先が見えないだけに面白いかも(笑)

2度目のアンコールで高見沢さんが「そういば最近おふくろに誉められました。ドーム(開幕式)の映像見て『やっと髪切ったのね』だって。わかんね〜んだな〜(笑)。お前ら言うなよっ!」だって。なるほど、確かに後ろで束ねていたし、黒ぽい服装だったから、その束ねた部分が見えなかったのね。でも、どうせ次会った時に「髪切りなさい!」て言われてしまんでしょうね(笑)。「1999年でALFEEはデビュー25周年を迎えます。四半世紀やっているバンドは最近だと珍しいようですけど、気が付いたら同じ時代から続けて来た人たちは桜井や坂崎しかいなくなってしまった・・・という感じです。1999年はなんか目標にしていた年でもあるし、今回のこのTOURはALFEEの中でもとても貴重なものになると思います。丁度、10年前に作った曲がありますが、その歌をこの1999年という年に歌っていきたいと思います」と言って、なんと「壁の向こうのFreedom」へ。これはすっごく意外な選曲でビックリしましたね。アレンジも変えられていて、サビの部分はハモッていました。10年前に聴いた曲とはまた別の印象を受けました。まさに「世紀末」て感じかな。そして、そ の曲の後、高見沢さんはステージ前方に出てきてノーマイクで「A.D.1999」を1フレーズ熱唱!そのまま一気にヒートアップ。同時の両脇から銀吹雪が舞い上がりました。最初、見事に高見沢さんの鼻の頭に銀紙が付いてしまってウケてしまった。ま、すぐ気が付いてとってしまったけどね。(残念/?)ずーっと照明しかなかったバックに、白い幕が登場して、ビル街の隙間から地球が浮かんでいる姿が登場しました。なんか「ALFEEの未来は明るいゾ!」て感じましたね!
「どうもありがとうっ!サンキュー!」と高見沢さんが叫んで初日の多摩が終了。とにかく盛り上がったぞーって感じかな。

何より、ここ数年「映像効果」に随分と頼っていた感じだったけど、今回は「映像」というものが一切ナシ!セットもこれといったモニュメントらしきものがなくてシンプル!ホントに初心に戻った感じです。でもね、ステージにALFEEが居るだけで十分派手で楽しいんだよね。再確認できましたよ、今日の多摩でね。


■演奏曲目■

Opening18:10
 〜ヴァルキューレ騎行
1.Count Down 1999
2.Begining of the Time
3.TIME SPIRIT
4.Sweet Hard Dreamer
  MC坂崎
5.Crisis Game〜世紀末の危険な遊戯〜
6.THE AGES
7.Wind of Time
  MC坂崎&桜井
8.愛の鼓動
9.孤独の影
10.Moonlight Fairy
  MC高見沢
11.エルドラド
12.Masqared Love
13.Decadence
14.LIBERTY BELL
15.祈り
16.希望の鐘が鳴る朝に

アンコールT
17.恋人になりたい
  〜バックメンバー紹介
18.Flower Revolution
  〜海の家(?)コント
  〜精霊流しbyタカミー
19.夜空の星
20.星空のディスタンス

アンコールU
  MC高見沢
21.壁の向こうのFreedom
22.A.D.1999
Ending20:55

※曲順はやや曖昧です(^_^;;;