1999年6月28日(月)名古屋国際会議場センチュリーホール |
やって来ました春TOURファイナル!個人的にTOURファイナルに参加するのは初めてなので、一体どんなもんなんだろうっ♪という気持ちでとにかくドキドキでした。久しぶりに新鮮な気分で参加したというのでしょうか・・・。名古屋へ行くのは1989年のBEAT BOYSの名古屋での野外イベント以来の10年ぶり!ALFEEで名古屋に来るのは初めてだな。 前日は東京地方は大雨でして、東海地方でも雨だと聞いていたので天候が心配だったんですが名古屋へ着いてみれば、陽も出ているほどで運良く晴れてラッキー!会場はBEAT BOYSの時に名古屋博だったので絵画鑑賞で訪れたことのある名古屋国際会議場でした。行くまでチンプンカンプンでしたが、中へ入るとなんか妙に懐かしく感じましたね。いくつもの会議室のホールが一つの会場に密集しているという、不思議な構造をしている会場です。コンサートを行うセンチュリーホールは3階席まである広いホールで、3000人以上収容できる大ホールでした。NHKホールをちょっと高級にした感じかな? 開場時間は17:45でやや変則だったんですが、最初の10分ぐらいはロビー開場だったようです。しかし、18時過ぎると係員の人達が「今日は定刻に始まりますので、速やか入場して下さい!」と会場の外で集まっているファンに呼びかけておりました。でも、約10分押しでスタートしたけどね。 そして、なんと客席には名古屋場所が来週からあるせいか、客席に力士さん達の姿が見えました!やっぱ大きいわぁ。 いつも通り「ヴァルキューレ騎行」のSEが流れ、会場が暗くなり心臓音が響き渡り、落雷の音が鳴ると同時に『Count Down1999』の前奏が流れ、照明で隠されていたステージ中央にできていたトンネルが照明が上に昇って行くことで現れることになる。そして、その中からお三方が登場!高見沢さんは20周年記念作ったサーベルギターを振り回しながら登場。全身真っ白だけど、下に着ているシャツは黒のようで、袖だけ黒かった。そんでもって、白いリボンで髪を一つに束ねていましたね。幸ちゃんは黒(紺?)のスーツに白の開襟シャツ。桜井さんはベージュ系のスーツにグリーンぽいネクタイを締めて登場しました。そしてドーン!という花火が天井で上がり演奏スタート!今年の春ツアーの最後のステージがスタートしました。 2曲目の『Beginning of the Time』で高見沢さんはヴィーナス・エンジェルギターにチェンジ。何度見ても圧倒されるギターです。3曲目は幸ちゃんのハンドマイクで『American Dream』。この会場は13列ぐらいの所まで花道が両脇にあるので、幸ちゃん走りまくりっ!4曲目にはなんと『It's for you』に続いて『トラベリング・バンド』!「辿りついたぜ!ファイナル!」ですよっ!もう既に会場のボルテージは最高潮に達したという感じでした。この曲だったか忘れてしまったんだけど、長谷川さんが途中、桜井さんのメインボーカルの所で珍しい叩き方というか、いつもと違うフィルを入れてカッコ良かった!幸ちゃんは「あれ〜?いつもと違うぞ」みたいな態度をとっていたけど・・・。実は後日談があるのだ(笑)。 最初の幸ちゃんのMCで「遂にやって参りましたファイナル!昨日は初日なのに凄いことになってしまいましたが・・・。おおっ!2階、3階どうだ?」と幸ちゃんが振ると凄い歓声が上がって「もう昨日のままですね!2階と3階は!もう今日で終わりなのでとことん壊れてもらいましょう。こっちも壊れていますからね(笑)。今日が最後です!今日が歌い納めになるし、みなさんも穴があくぐらいアルフィーを見ていって下さい!」みたいなことを言って、「今の時代にピッタリの曲・・・」ということで『Crisis Game』へ。この時点で既に高見沢さんは壊れていたような・・・。サビの部分での頭フリフリ可愛かったワ♪そして『THE AGES』と続き、7曲目には『SWEINGING GENERATION』が演奏されました。高見沢さんは超ノリノリでギターを弾いて腕をブンブン回していたんだけど、袖の所が着物の振袖のように白いスカーフのようなのが付いている衣装なので、それが腕を振り回す度に絡まっていた・・・。衣装に遊ばれている高見沢さんであった。 2度目の幸ちゃんのMCでは着席してご歓談(笑)。だって「では、みなさんここでひとまず席に着いてご歓談下さい」て言ったんだもん。「『トラベリング・バンド』をお送りしましたけど、まさに年柄年中ツアーに出ているアルフィーのテーマソングですね。今日で春のツアーがファイナルになってしまうわけですが、春が終わっても秋にツアーがあるし、秋が終わってもまた春にツアーがあるし、また春が終わっても秋・・・みたいに、常にコンサートをやっているのが自分達らしい気がします。」 そして、恒例になりつつある出欠取り。「今日のアルコンが今回の春TOUR初めての人?」と聞いて、思っていたよりも多くの人が手を挙げていました。「ほほう。その人達は今日が初日でファイルナルでもあるんですね。それでは、ちょっと構成をアレンジしても何の新鮮味もないんですね」て言ったら、客席の方から「ごめんねー」という声が掛かり、「いえいえ、とんでもございません。そんな謝らないで下さい!」なんて、幸ちゃん声のした方に最敬礼していた。 また、「今日が生まれて初めてだという人?」という質問の時に、なんと観に来ていた力士さんも手を挙げていて幸ちゃんウケていた。そして、今日は昼間は空いていたので何をしていたか・・・という話になり、「桜井の場合は夜中に酒を飲みまくっているので、まず昼までは起きないし、高見沢は夜遅くまで仕事をやったりしていて、寝るのが明け方の4時、5時なんて感じで、いつ起きて何を食べているんだか謎な奴でして、まるで中居のように(注:以前「うたばん」に出演した時に、高見沢さんに一目惚れ(?)した中居君は高見沢さんがどんな下着とか付けているのか気になってしょうがなくなったのであった/笑)気になる感じで・・・」なんて事を言っていたら、横で桜井さんが後方にあるセットの階段の手すりの所に跨って遊んでいたもんだから、客席からクスクス笑い声が漏れ「コラッ!いくらファイナルだからってイエローカード、レッドカードは出しますよ!」て幸ちゃんから注意されていた。それで仕方がなく(?)階段から降りたら、その際に内腿を打ったらしくて痛がっていた。「何やってんのっ!」てツッコマれていたが・・・。でもって話を戻し、「僕はどちらかというと神出鬼没。出店を見たり、カメラ屋さんへ行ったり、熱帯魚屋さんへ行ったり・・・。しかし、今日は相撲部屋へ行って朝稽古見てきたんだ!想像付かなかったでしょ?これでも寺尾とかと知り合いなんだよ。高見沢も誘ったんだけど、朝9時だったんでさすがに起きられなかったみたい。で1時間ほど稽古を見せて頂きまして・・・凄かったですね〜。その後のお昼のちゃんこもご一緒させて頂いたんですけど、みんなは“ちゃんこ”て聞くと鍋物を連想すると思うけど、お相撲さんの食事の事は全部“ちゃんこ”て言うんだって。だったら僕(幸ちゃん)も逆に言えばちゃんこうだっ!・・・なんてね。次ぎから“ちゃんこう”なんて言うなよ!」なんて言うんだもん!バカ受けっ!客席のそこらじゅうから「ちゃんこーっ!」て声が掛かって「うわ〜っ!やめろ〜っ!言うなぁーー!ああ〜言うんじゃなかった。」と大後悔の幸ちゃんであった。丁度、その時に高見沢さんが赤と黒のロングコートに着替えて登場してきて、「ヒュー♪」という歓声が上がったんだけど、高見沢さんもマイクから離れた位置だったけど、「ちゃんこーっ♪」て幸ちゃんに向かって呼びかけていた。見事に墓穴を掘ってしまった幸ちゃんでした。 そして、なんとか進行を戻して、「え〜、今回のツアーはいろんな曲を歌ってきまして、昨日も懐かしい曲なんかをやりましたが、1970年代から歌っていますからね。今日は1993年の2月3日に発売したシングル曲、『Believe』を。」ということでバラードコーナーに突入。『Believe』は神奈県でも聴いて、ホントあの時は涙、涙だったんだけど、今日はちょっと涙腺危うかったけどちゃんと聴けた。感情込めて歌う桜井さんに惚れ惚れ。そして、『孤独の影』、『Moonlight Fairy』と続きました。幸ちゃんがMCで「今日がファイナルだから歌い納め」て言ったせいかもしれないけど、なんかしみじみ聴いていました。 高見沢さんのMCでは「4月の多摩から始まったツアーも今日の名古屋で最後を迎えるわけですが、すごく長くやって来た気がするけど、こうやってファイナルの日を迎えるともう終わりか・・・という気もする。とにかく、今回やってきた曲構成も、このセットももうこれで最後になってしまうんですから、しっかり歌い納めていきたい・・・」みたいなことを語ったので、すっごくファイナルという言葉の重さがズシンときましたね。 それから何の話題からだったか、幸ちゃんが今朝、相撲の稽古を見に行った話になって「ホントは行きたかったんだけど、なんせ朝の9時だったんでね。10時だったらまだ行けたかもしれないけど・・・。これでも僕は少年相撲やっていて強かったんでね。」なんて言ったから、客席から「エーッ!?」という不信の声があがったので「嘘じゃないよ!そうやって人を見た目で判断するんじゃないっ!」と反論していたが・・・。そう騒いでいたら、横で幸ちゃんがシコをふむ真似をして、桜井さんが弓持ちの(もしかして行司だったのかな?)の役して遊んでいた。さすが幸ちゃん上手いゼ!客席も「よいしょーっ」なんて掛け声かたりしたしね。 それから今回のツアータイトルの話になり、「この『A.D.1999』は1981年に作った曲で、丁度アルフィーは初めて野外イベントをした時の為に作った曲でした。『A.D.1999』とは今年の西暦1999年のことですが、あの頃はまさか1999年まで続けていられるとは思ってもいなかったし、とにかく空間的に想像すらできなかった。それに、あの頃は髪の毛がパンクみたいに突っ立っていたけどギターは地味でして、今はこんな(ヴィーナス・エンジェール・ギター)になってしまいましたからね。“高見沢は何であんな弾きにくそうなギターばっか持つんだ?”て良く言われますけど、本当に弾き辛いです。この上の羽の部分がハープになっていますけど、ココとネックの位置が重なって見える時があって、激しい曲を弾く時なんか特に弾き辛いんです。もう、今日がファイナルだから言っちゃうけど、『Begining of the Time』とか『ジェレネーション・ダイナマイト』とか『鋼鉄の巨人』なんかを弾いている時なんて、思わず“うお〜、今何弦押さえているんだぁ〜!?”なんて感じで弾いている時があります。」なんて暴露もしておりました。思わず、そういう激しい曲を演奏する時に、何でヴィーナス・エンジェル・ギターを出してくるんだよ、とツッコミたくなるが・・・(笑)。だってギターは恐ろしい数ほどあるし、種類だって信じられないぐらいいろんな形があるだろうに・・・。やはり、変形ギタリストの性なのかしらん♪で、まだまだヴィーナス・エンジェル・ギターのお話は続き「このハープになっている部分はちゃんと音が出ます」と言って、試しにポロロンと弾いてくれたんだけど、ハウリングを起こしてしまったのか、ボワワ〜ンという低い音でなかなか怖い感じの音になってしまい、「なんか『インカ帝国』みたいな感じになってしまいましたが、いつかこれで曲を作ってみたいですけど、たぶん無理でしょ。」だって(笑)。 「今までいろんな曲を作ってきましたけど、シングル曲として“売ろう”だなんて思っていなかった曲で、本当はアルバム用に作った曲なのに何故か周囲が盛り上がってシングル曲になって、それがヒットしてしまったというのがありまして、それがアルフィーの一番最初のヒット曲にもなったのですが、その曲を・・・」という曲紹介で、久々の『メリーアン』へ。 『メリーアン』から総立ちで一気に盛り上がり、次ぎの『Dacadence』では高見沢さんはもう壊れたオモチャ。続いてステージに4本の噴煙が上がると『Stand up,Baby』へ。高見沢さんもう走りまくり、間奏では飛びまくり、客席も飛びまくり!会場全体が弾けたポップコーンて感じっ!その勢いのまま『LIBERTY BELL』、『祈り』と続き、本編ラストの曲となる『希望の鐘が鳴る朝に』では、もう何故か涙、涙でした。この春のツアーは個人的に初日の多摩も参加することができたんだけど、この初日の多摩の時は、あの俳優の沖田浩之さんが自殺して日が浅くて、個人的に好きな俳優だったし、この主題歌のドラマにも出演していたから涙して聴いたんだけど、ファイルになる今回の名古屋で、その時のことや、色々とこのツアー期間中個人的にあって、走馬燈のように思い出しては消えていって・・・なんか泣くしかないっ!ていう気分になっていました。それに、間奏中に器用に動くモスラ型の照明もこれが最後かと思うと尚更ね。色んな意味で「ファイナルだ〜!」て痛感していました。最後はジャンッ!と決めたと同時にステージ上に火柱が上がるという特効もアリで、とにかく派手に終わった本編でした。 最初のアンコールでは、高見沢さんがグリーンのドナルドダックのチビTシャツを着てきた!ステージ中央にスタンドマイクが置かれ、ビートルズの『Nowere Man』が1フレーズ歌われたんだけど、最後のハモリの部分で高見沢さんが音程が下がってしまい、「オイッ!」て感じで2人からツッコミを入れられていた(笑)。そのまま『ロンリーガールを抱きしめて』へ。客席も既にハイテンションになっているから、拳の上げ方だって半端じゃない、踊り狂ってしまっていたさぁ!高見沢さんなんて演奏終了の時に、ドナルドギターだったもんだから、そのギターのドナルトの手に自分の手を同じように重ねて「どうだっ!」て感じで遊んでいた(笑) そして、幸ちゃんがベースに持ち替え、そのままベンチャーズの『ダイヤモンド・ヘッド』の演奏と共に海の家のセットが運ばれて・・・て、運んで来たのは浴衣姿に丁髷を結っている人っ!エッ?力士さん?幸ちゃんも高見沢さんも一瞬「エ〜ッ?」て感じで笑っていたんだけど、スグに引っ込んでしまった。そうこうしているうちに、ウクレレで『ダイヤモンド・ヘッド』を弾きながら、キティちゃんの麦わら帽子にひまわり付けて、レイ付きのアロハ姿で海の家のオジサン登場。見事なウクレレ・ソロを見せるのですが、やはりなんか最後は音がおかしいところがいっぱいであった(笑)。 早速2人は「ねぇ、オジサン、バイト入れた?すっごく大きい人が(セット)持って来たよ!」と質問。「エッ?入れてないよう!個人経営だもん。でも見慣れない人が来たよね」と意気投合。そこで、先程登場した謎の力士を呼び戻すことに、そして出てきたのはまさしく力士でして、オジサンは「アンタ何やっている人?」と質問。すると「設置です」と応える力士。「エッ?アンタ、会社何処よ?」と更に質問すると「8DAYSです」と応える力士。「何っ?アンタ、ウチの会社の人なの・・・って、良く見たらアンドレ(スタッフのあだ名)じゃないか〜っ!お前全然違和感ないゾ!」とビックリするオジサン。「そいつと今朝一緒に相撲部屋に行ったら、髪をちゃんと結ってくれたんだよ」と幸ちゃんがネタばらし。しかし、なんせ大柄な方なんで「力士です」て言われても信じてしまうくらい違和感なかったぁ!幸ちゃん曰く「肩まで髪があれば結えるんだって。高見沢なんて完璧だよ!」とのこと。しかし、オジサンは「お兄ちゃんだと、髪が茶髪だからダメでしょ、せっかくの髷が枯れて見えちゃうし、長過ぎ!」なんてチャチャ入れていた。そして、「せっかく出してもらったけど、悪いけど帰るついでにそのセット下げてってくれる?なんせ今日がファイナルだからさぁ、さっさと片付けて行かなきゃいけないらしくて、“必要ない物からどんどん片付けますから、あのセットもすぐ下げます”てスタッフに言われてんのよ。なんか寂しいね〜」と嘆くオジサン。そのまま力士さんの話になり、オジサンが「でも力士さんは良いよね〜。体格良いしデカイし、怖い人近づいてこないもんね。良いよ〜、後ろにくっついていると(笑)」なんて言ったら、幸ちゃんが「でも周りから“頑張ってね”てバシバシ叩かれるんだぞ」と反論すると、「ああ、おばちゃんとかが“応援しているからね”てバシバシけっこう本気で叩くんだよな〜。あれだけ体格良いから、強く叩いても痛くないって思うんだろうね〜。」と幸ちゃんの肩をバシバシ叩くオジサン、すると幸ちゃんは「オレだったらブッ飛ばすぞ!」と主張。・・・やられた経験あるのか?「でも、さするのは良いよね〜」みたいな感じで、オジサンが幸ちゃんの胸をさすっていたら、幸ちゃんもオジサンの胸をさすり始める・・・という怪しい雰囲気に。「お兄さん、それさすってんじゃなくて、揉んでない?」とツッコムオジサン。オイオイ、十代のファンもいるんだゾ!R指定の話題はおやめ!どうも、昨日がとんでもないR指定談義だったようだから(笑)、その余波か? それから海の家の話に戻し、「4月から商売始めたんだけど、やっぱ早すぎたかな〜。お客一人も来なかったよ。なんかさぁ、昨日から海開きだったんだよね。でも、昨日こっちは雨でちっともお客が集まらなかったみたい。まぁ、夏はこれからだからね。オジサン、ちょっと先取りし過ぎたみたい。だから、もう海の家はやめるんだ。今度出稼ぎで、夏に横浜のニューポートピアて所で店出すから。」とご報告。おおっ!オジサン、夏イベにも来るのね♪そして、今日でファイナルということで「いや〜、この春は海(客席)やお兄さん2人にお世話になりました。ここまで盛り上がったのも、あなた方のお陰です。最初はどうなることかと思ったけど(笑)。もう海に足向けて寝られません!・・・て、日本は海に囲まれているから逆立ちするしかないっ!」なんてオジサンが言ったら、横の2人がバカ受け。「よう、お兄ちゃん、そこまでウケるかい?」とオジサンはぼやくが、高見沢さんが「面白いっ!この春の中で一番面白いっ!」と太鼓判を押したのであった。もうあんまりにもウキャキャと2人がウケているので、「お前ら今、完全に仕事忘れているだろっ!」とオジサンに怒られていた。 そして、「ファイナルだからジュリーを思いっきり歌い納めしよう」という話になり、幸ちゃんが「ジュリーに会ったことはあるの?」とオジサンに質問すると、「会ったことないのよ〜」とオジサンは残念そうに答える。「でも加山雄三とはマブなんでしょ?」と言うと、「あの、この際だからさ、ちゃんと言っておくけど加山さんマブじゃありません。嘘つきました。でも、会ったことはあるよ〜。(加山さんの声を真似して)やぁ〜桜井君元気かい?君の為にあんパン持ってきたよ〜」なんて2人でコントしていたら、横で高見沢さんが「見たことあるじゃん」て、オジサンがぶら下げているマイクの届かない位置で話し始めたので、「お兄ちゃん、あの何か発言がある時は手を上げてくれない?君がマイクの届かない所でボソボソ話されると、“勝手に自分達だけで盛り上がるなー!”ていう海からの苦情がオレの所に来るんだゾ!もう、海の沖合の方から苦情の波がガーッと来るんだからっ!」と注意すると、幸ちゃんが「海からってボトルに入って来るの?『メッセージ・イン・ア・ボトル』(ケビン・コスナー主演の公開中の映画ですね♪)みたい。でも、あれやると海がゴミだらけになるよ」とチャチャを入れる。「お兄ちゃん、もしかして観たの?」とオジサンが聞くと、「観てない。言ってみただけ」とそっけない返事。「お兄さんて、興味ないフリして、意外に観ているからね〜」と警戒していた。そして話を戻し、オジサンは高見沢さんにマイクを向ける(笑)。「(ジュリーを)見たことあるじゃん!」と再び高見沢さんが言うと、「見たことはあるけど・・・」と困惑するオジサンに対して「見たのも会ったうちに入るよ!」と訳のわからない説得をする高見沢さん。「そうかぁ!じゃ、ジュリーに会ったことある!」とすぐ納得するオジサンもオジサンである。 「んじゃ、何やろうか?」という話になり、高見沢さんが何かリクエストして『踊りに来ないか』て言うの?曲は聴いたことあるんだけど、正確なタイトル知らないんだけど、とにかくジュリーの歌で「海へ行こう♪」て感じのアップテンポの歌がスタート。(ザ・タイガースの『シーサイド・バウンド』という曲だそうです。SAKOさん情報ありがとうございました♪)間奏では、3人がリズムに合わせて、左に跳ね、右に跳ね・・・を繰り返して可愛いっ!もう楽器持ったBEAT BOYSみたいっ♪ムチャクチャ良かったのよ〜っ!とにかく跳ねまくって、歌い終わった後オジサンが2人に向かって「お兄さん達元気だね〜。そんな重い楽器持ったまま飛んだりして、もうオジサンなんて吐きそうよ」と、思わずステージに座り込むのであった。なんだかんだ言って高見沢さんも、息切らしながら水分補給。「お兄さんも、もうキレているね〜!」とオジサンがツッコミを入れると、「まだまだ〜」みたいな感じでガッツポーズ上げてピョンピョン跳ぶほどのハイテンションぶりを発揮していた。もう既に高見沢さんではなく、「タカミー」になっていたな・・・。 で、「とことんジュリーを歌うゾ〜!」ということになり、まずジュリーを歌うにあたって、後ろの2人にもご機嫌伺いをするオジサン。長谷川さんに向かって「ども、長谷川君ファイナルなんでよろしくね。なんかさ、今回色々と絡んでいたらさ、密か今日のファイナルに逆襲を考えていたみたいで、さっき歌っている途中でいつもと違うフィル入れてきて、“なんかいつも違う〜”と思って後ろ見たら、長谷川がニコ〜ッとした顔していて・・・復讐されました。ごめんなさい。でも、夏はやらないでね」とひたすら長谷川さんの復讐にひれ伏していたオジサンであった。そういえば、GSやっていた時に「コイツはちゃんとドラムを入れない!」とか絡んだりしていたし、一生懸命叩いている最中に話し掛けに行ったりしていたもんね。きっと、どっかで飲んで絡んだ事もあったんだろう(笑)。ファイナルで復讐するだなんて、長谷ボンますます惚れたわ♪あの『トラベリング・バンド』でのアレンジはそういう意味だったのね。そして山石さんには「いや〜、今日は数多いステージ衣装の中から一番派手なのを着て来ましたね!ブッタの絵が描いてあります。よろしくお願いしますね」とツッコミを入れていた。そして、自らスタンドマイクを用意して「愛するジュリーに捧げるワ」とジュリーメドレーがスタート。もう、ポーズも何もかも決まっているゼ!最後の『勝手にしやがれ』では、鮮やかにキティちゃんの麦わら帽子を飛ばし、「その帽子あげるよ」と決めゼリフ。 だがしかし、「海だ、夏だ、と言えば加山雄三〜っ!」と叫んで、ファイナルでも超強引な展開で『夜空の星』へ。この時、高見沢さんはT-com CityのマークがプリントされたNewギターを出してきた。これは市民じゃないとわかないデザインだな。市民としては嬉しいが(笑)。もしかして、Mayor-Tからのプレゼントだったのかしらん?そして、そのまま『星空のディスタンス』へ続き、客席も明るくなって会場のノリは最高潮!しかーし!このままで終わらないのがファイナル!なんと『二人のSEASON』が歌われたのだっ。お決まり(?)の2番の歌詞のセリフは「愛してるゼ!」でした♪最後は3人前に出て来て首振り!そして、後奏の途中でメンバー紹介になり、バックの長谷川さんと山石さんしか紹介に続き、「ギター坂崎幸之助!」、「同じくギター高見沢俊彦!」とアルフィーも紹介しはじめて「そしてベースッ!!・・・・・・いいや。」という見事なオチを今回も披露。思いっきりズッコケテ起き上がらない桜井さんを、幸ちゃんと高見沢さんがチャチャを入れながら起こしに行き、桜井さんのマイクスタンドで「ベース桜井賢!」と紹介。「ファイナルどうもありがとう!」と叫んでアンコールも終了した。 この時、幸ちゃんだか、桜井さんのピックが通路際にいたママンボの方に飛んで来たらしいけど、斜め前の段の下に落ちたらしくて視界に入らず、斜め前のファンの方が見つけて拾ったのであった。う〜ん、とっても残念なことしたゾ。 2度目のアンコールで、高見沢さんが「最後まで3階席の人達どうもありがとう!2階席もどうもありがとう!熱狂的な夜になりましたぁ!今日はファイナルということで、全国から集まって来ていると思いますが、本当にファイナルにきてこの春一番の熱い夜をありがとう!」と挨拶。1階席を言わなかったので、1階のファンが催促。「ああっ、1階もどうもありがとう!」と慌てて声を掛けていた。そして夏のイベントの話になり、「今年で18回目を迎える野外イベントも、8月の7日、8日に横浜のニューポートピアでやります!もうアルフィーの夏は日本の風物詩。参加するのは国民の義務となっています。」と随分と大胆な宣言・・・。「また8月には新曲を出します。アニメーション映画の『金田一少年の事件簿・・・』」とたどたどしく言った所で、ちょっとクスクスという感じの笑いが起こり「合っているよなぁ?間違ってないよなぁ?もう、みんな細かいから。」とドキドキする高見沢さんであった。「なんかさ、頭で思っていることと全然違うことが口から出ちゃう時てあるでしょ?」と同意を求めるが、誰も同意していなかったような気がする・・・。「アニメ映画の主題歌を8月18日に発売します。もちろん、この新曲は夏のイベントで初披露します。また、9月にはアルバムを出す予定なので、アルバムの曲も何曲かイベントでやろうかな・・・と考えています。アルバム発売前にアルバムの曲をイベントでやるなんて久しぶりだよなぁ!もう、これは参加するしかありません。国民の義務です!・・・て脅してどうするって感じですが(笑)」て、とにかく、このファイナルの後にある夏イベに対して相当気合いが入っているようなことを語り、そのイベントの後に9月ドイツはベルリンで行われる公演の話になり、「そして、9月にはドイツのベルリンで、『ドイツにおける日本の年』のオープニングセレモニーとしてアルフィーが選ばれまして、ベルリンで公演して来ます。日本の文化をドイツに伝える・・・という趣向のものですが、もちろん日本の文化だと歌舞伎、お祭り、芸者さんですが、そんな普段からあんな格好しているわけじゃないんですから、今の日本らしいバンドということでアルフィーに白羽の矢が刺さりました!」・・・と、弓矢を引いて幸ちゃんにブスッと刺さるようなジェスチャーを高見沢さんがしたら、幸ちゃんが刺さったぁ!というジェスチャーをして可愛かった!桜井さんも幸ちゃんのヒップに刺すようにしたら、また幸ちゃんがイテッてヒップを押さえて、もう収集がつかなくなる(笑)。「とにかく、日本の代表として行くわけですが、アルフィーにとっても21世紀に向けての第一歩にふさわしい舞台になるようにしたいです。もうアルフィーは21世紀まで残るバンドですからね!22世紀まではちょっと無理だけど(笑)、みんなの心に、DNAにアルフィーを刻み込んでいって欲しいです。みんなの2世、3世4世・・・16世と代々伝えていってくれれば22世紀だってアルフィーの“心”は伝わります!」 そして、ドイツの話に戻り、「僕は兄貴がドイツに住んでいたことがあるので、何度か壁がある時に行ったことがありますが、たった1枚の壁だけなのに東と西では空の色すら違うと何度か話したことがありますけど、本当に自由の西と束縛の東に分かれていて、特に東ベルリンのブランデングルグ門の前にはお墓が幾つもあって、コレは何か?と聞くと、自由を求めて壁を乗り越えようとして射殺されてしまった人達の墓だ・・・と聞いてやるせない気持ちになりました。」と語り、「10年前にそのベルリンの壁をモチーフに作った曲がありますが、その曲をそのブランデングルグ門の前でどういう気持ちで自分が歌うのか、今はまだ想像もつかないけど・・・。とにかく、その歴史の舞台の前で歌ってきたいと思います。だから、ベルリン公演の日はみんなベルリンの空に向かって、どっちの方向だかわかんないけど(笑)、拳を振り上げて欲しいなと思います。くれぐれも外出てやるなよ。変な人に思われるぞ。・・・まぁ、ドイツなんで遠いので来いとは言えません。無理しないで無理して来て下さい(笑)」 そして『壁の向こうのFreedom』が歌われました。久しぶりに美しい天使の絵がプリントされたギターを出してきていましたね・・・。春のツアーは今日で歌い納め。そのせいか、いつも以上に丁寧に歌っていた気がしました。10年前と違ってコーラスが付いたことで、更に重みを増した曲。すっごくストレートに想いが伝わってきましたね。 そのままアカペラで『A.D.1999』へ。すっごく声が良く出ていて、しかも感情込めまくりで歌っていて、もうそれだけで大感動だった。演奏が付いて両端から銀吹雪が舞い上がり、バックには地球のイラストが登場。高見沢さん、走りまくって歌っていた。最後なんて「ハイッ!ハイッ!」という掛け声を客席に催促、ギターと合わせて掛け声合戦。「まだまだ〜!声が小さいっ」と高見沢さんはどんどん威嚇してくる。何度声を振り絞っても、「まだまだ!理性を捨てろ〜っ!欲望のままに叫べ〜っ!」と、どんどん威嚇してくる。もう最後はとんでもない大騒ぎ状態。「ファイナル、どうもありがとうーっ!」と叫んで2度目のアンコールも終了。 最後、ステージの左端、右端、中央で挨拶する3人見ていたら、本当に涙止まらなくなってしまった。当たり前のことなんだけど、これでこのツアーは終わりなんだなっという達成感と、ああ終わってしまったという寂しさが入り交じって、もうなんとも言えない気持ちになった。正直言って、こういうことに感動して泣ける自分が嬉しくもあった。 もう今日で春ツアーファイナル!このまま終わるわけがない!3度目のアンコールにもアルフィーは応えてくれた。幸ちゃんのギターで始まり、この演奏は『See You Again』だっ!最後ポロロンとギターを決める前に、幸ちゃんがフウッとパーカッションに積もった銀吹雪を飛ばして(笑)、最後の曲スタートだっ!私はもう半分泣きながら歌っていたけど、高見沢さんも叫んだし、もうもう歌って楽しむしかないのだ!最後は客席の合唱になった後、高見沢さんが「Thank you,Nagoya! See you again!!!!!!」と叫んで全てが終了した。 終わった後も、しばし『See You Again』のSEが流れていて客席はみんなで合唱。そして、この春、最後の3本締めを決めて、「Final Count Dwon A.D.1999」の春ツアーは幕を閉じたのでした。これだけ歌って、笑って、叫んで、泣いて、楽しんだアルコンも久しぶりだ。20世紀最後の春ツアーは終わった! またできることなら、いつかファイナルコンサートに参加したいっ!そう強く感じた夜でした。
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