1999年11月17日(水)府中の森芸術劇場



 地元じゃないんだけど、地元みたいに感じる程馴染みのある府中でのコンサートだぁ!ココにALFEEが来てくれるとなんか嬉しいんだよね。ちなみに、この日は半分お仕事でして、ロビーでCDを売っておりました。16時過ぎに会館へ行ったんですけど、既にリハーサルが始まっていて、『悲劇受胎』、『ジェネレーション・ダイナマイト』、『Dark Side Meditation』や『ARBE〜新しい夜明け』の演奏が、ロビーの方まで聞こえてきました。あと、他にちょこちょこ演奏していたみたいだけど、こっちも品出ししなければいけなかったので覚えていない(笑)。デビュー25周年だけあって、商品の数というか量が半端じゃないっ!もうテーブルに並べきるだけで一苦労だったりする・・・。はっはっはっ。

 今回は定刻の開場しましたね。ただ、開く前に係のお兄ちゃんが「スイマセン、トイレて何処にありましたっけ?」なんて聞いてくるんでビックリした。おいおい、それぐらい自分で把握しておけってーのっ!(もちろん、ちゃんと教えましたよ/笑)。何故かGOODSの前売りがなかったので、最初の方はGOODSの方へ人の流れが集中しまして、CD売場は暇していましたけど、途中からデーターブックや、幸ちゃんの『J-POP SCHOOL』に集中してきて大変だった。ポニーキャニオン時代のビデオもそこそこ出ていたなぁ。なんか、予想以上に忙しくて、声掛けて下さった方や、わざわざ私から買って下さった方いらしたんですけど、まともに挨拶できなかった。この場を借りてごめんなさい。でも、来て下さっただけでも嬉しかったよ〜っ。

 開演時間が迫ってきて、係員が「始まりますので席にお着き下さい」て声をかけ始めたら、みんな素直に席に着くんだよね。お陰で、始まる前にこっちの売場の一段落することができまして、ALFEEが登場する前に私も客席へ行くことができました♪開演そのものは約15分ぐらい押して始まったのかな?


 SEが流れてコンサートがスタート!いきなり中央の重なっている三日月のようなオブジェが左右に開くように移動すると、ステージには3つのビジョンが登場。そこに「THE ALFEE」という3D文字が現れ、次ぎに「Final Count Down」という文字、そして「A.D.1999」という文字が現れると、まず山石さんと長谷川さんが登場!今回はメチャ長谷ぼんが見やすい席であった!ドラムセットはもちろん、ちゃんとドラムを叩いている長谷ぼんの姿が見えるのだっ!感激っ♪バックの2人が準備できた後に、中央のお立ち台に高見沢さん、幸ちゃん、桜井さんが登場!!高見沢さんは黒の皮パンに黒の光沢皮ジャケット。幸ちゃんは赤と黒のレザージャケットに黒の皮のハーフパンツ&超カッコ良いシューズ(たぶん、よこすかの時と同じ)。桜井さんは茶系ぽいチェック柄のスーツでした。
 そして、『Hysteric Psychedelic ∞』でスタート!さすが地元の東京だけに、初っぱなからノリが半端じゃないっ!ガンガンに飛ばすのだ〜っ!もう、その雰囲気を引きずったまま幸ちゃんがハンドマイクに持ち替えて『CRASH!』へ続き、両脇の花道へ動きまわる。高見沢さんも幸ちゃんに負けじと動きまわる。ステージ中央の階段昇って、2人して上の方とか行っていたもんね。そして、『Crimson Kiss』へと怒濤のダンスミュージック攻撃。高見沢さんは、最初からヘッドマイクを付けていたので、この『『Crimson Kiss』でもステージのあちこちへ動き回っておりました。もう、元気、元気。高見沢さんがこれだけ暴れまわるから、当然客席も大暴れになるのだ。最初の3曲で既に汗だく状態。

 最初の幸ちゃんのMCで
「どうもこんばんはっ!遂に来ました地元府中!
  よこすかを終わった後ずーっと地方をまわって来ましたけど、
  戻って来たという感じですね。さすが地元。」
・・・と、1年ぶりの府中へ来てご挨拶。他に何か言っていたんだけど覚えていない。ごめんよ〜。

「いつも言っていますが、日常の嫌な事とか、寒くなってきたなぁ〜なんて事も、
  とにかく全てを忘れていって欲しいなぁと思います!
  では、アルフィーの最新シングル曲を『Justice For True Love』!」

 よこすかでは本編の後半で映像付きで歌われましたが、今回の府中では始めの方に演奏してきましたね〜。高見沢さんはヴィーナス・エンジェル・ギターであった。いつも思うけど、ギター・ソロが大変な時ほど、ああいう弾き辛らそうな変形ギターを出してくるよね(笑)。続いて3人のコーラスから『希望の鐘が鳴る朝に』へ。何度聴いてもいいなぁ〜。この曲は個人的に、今年の新曲の中でベストの曲だぁ!!


 続いてステージにイスが出されてアコースティックコーナーへ。桜井さんと高見沢さんはステージのソデに下がり、幸ちゃんはイスが出された時点で既に座っている(笑)。
「(僕は)座っています。」だって(笑)

 そして2回目の幸ちゃんのMCで・・・
「一千年代最後の府中のコンサートですけど(どこの会場もそうなのでは?/笑)
  アルフィーにも大変縁のある場所です。
  もうアルフィーの歴史を語る上で避けては通れないっ!
  地名が曲のタイトルに付くなんてそうありませんからね〜。」
・・・確かに、デビュー当時に発売中止になった『府中捕物控』て、舞台が「府中」でしたね〜。そうかっ!アルフィーとは切っても切れない場所柄なのかっ。(妙に納得)

「もうベルリンから2ヶ月近く経つんだよね〜。早いよね。
  先程、『アリーナ37℃』の方がベルリンの写真集を持って来てくれまして、
  いいですよ〜♪22日に出ます。
  ビデオも12/22に出ます。丁度、武道館の日ですね。
  じゃ、みんな武道館に持って来ましょうね。」
・・・「なんで持って来なくちゃいけないの〜?」みたいなどよめきがあって、
「別にいいじゃん。持って来てくれたって。」だって(笑)

「『情熱大陸』でも特集されてましたけど、あの番組が好評で・・・。
  Br.トムさんからも『坂崎さん、見ましたよ!【世界遺産】
  なんて言われてちゃって(笑)。まだ遺産になるには早いって。
  いずれなれるかもしれないけど・・・。その前に人間国宝になんなきゃっ!
  あの番組の感想が、読売新聞の『放送塔』というコーナーに載っていて、
  『30分では短すぎる!』同様10通・・・なんて、あって。
  あそこのコーナー毎日読んでいるんだ。ネタ探しに。載ってないかなぁ〜て。
  自分達の事が書いてあると凄く嬉しいね。」
・・・よこすかでもそうだったんだけど、幸ちゃんて話す時、腰掛けている足をプラプラ動かしながら話すんだよね。ハーフパンツにシューズを履いているせいかもしれないけど、なんか妙に可愛くて。顔よりも足に目がいってしまう(笑)。

 それから、ALFEEの結成のお話になり・・・
「そもそもアルフィーというのは、これから紹介する男が高校時代に
  高1だったかな?結成したコンフィデンスというバンドが母体になっています。
  では紹介しましょうっ!アルフィーの結成当時のメンバーでもあります!
  先日行われた握手会も非常に好評だった桜井賢さんっ!」
・・と紹介されたら、ステージのソデからいきなり全力疾走で桜井さん登場っ!勢い余って、高見沢さんのマイクスタンドの方まで行ってしまうし・・・。飛ばしまくっている賢様である。

「先日の握手会は大好評だったそうじゃないですかっ!
  もう毎週やっちゃえばっ?
  アルフィーのコンサートが今日初めてだとう方〜?
  これが動く桜井ですよ〜。」
・・・思わず手をブンブン回したり、首を回したりするオチャメな桜井さんであった。
「なんかいいですね。テンションてもちろん自分で上げるもんだけど、
  こういう客席からの焚き付けて言うですか?放火してくれると・・・」
「放火はマズイでしょっ!」
「イイ感じで火を付けられると、燃焼の度合いも全然違いますからねっ!」

「え〜と、桜井とは、山野楽器のフォークコンテストで初めて会いまして、
  桜井のバンドが優勝しまして、そこで桜井はいろんな悪い大人達から(笑)、
  『桜井くん、君はイイ声をしている高校生にしとくのは勿体ない』て言われて」
「中学生になるのは無理でしょう(笑)」
「大学入ったらデビューしよう、とか言われていたんだよね?
  その頃、僕も友達と“へそ下三寸”てバンドやっていたけど、
  今後の進路の問題で、音楽へ進むか学生運動に参加するか、
  て話合って、その友達は学生運動の方へ行ったんだけど、
  僕はなんとなく桜井のコンフィデンスに入れて貰った(笑)」
「君は上手いよね〜。そうやって先を読むのが。
  先の先まで計算して行動しているよね〜。」
「僕は先のことなんか計算して行動なんてできないよ〜。」
「またまた〜。あっちキープしておいてこっち・・・(うまく聞き取れなかった)」
「そんなことないってっ!!
  え〜と、それで大学入って・・・何だっけ?」
「大丈夫?自分の歴史があやふやなっちゃマズイよ・・・」
「客席の中には『そんな話何度も聞いているわよーっ!』て
  思う人がいるかもしれないけど、君達だって初めて聞いた時があったでしょ?
  いつ初めて参加しても大丈夫なように話しているんだよ。」
「(ソデの方で音がする)なんか音がしていますね。
  (ソデの方見て)何、手をクルクル回して?オレはトンボじゃねーぞ
  巻けってこと?みんな今日は遅くなってもいいもんねー?
 これには客席大拍手。そんなわけで、スタッフの巻きの合図も無視して、またお話をはじめる二人であった(笑)。

「大学へ入ってから、僕も桜井と同じ明学へ入ったんですけど、
  そこで出会った奴を紹介しましょう。
  今日はこの府中までの道のり、甲州街道を白馬で走行してきました
  高見沢俊彦ーっ!!犬にも吠えられる高音の持ち主!」
・・・全身白の服に着替えて高見沢さんが登場。
「新婦のお色直しが終わりました(笑)。」
「本当に馬で来たの?車線規制とかないから無理だよね?
  馬1頭で1馬力・・・大した事ありません。
  牛だとなんだろう?ウシバリキ?」
「馬力は馬でしょ。ギュウリキ?」
「じゃあ、豚は?ブタリキ?」
「トンリキでしょう」
これがホントの1トン。」
「すいません〜。(拍手は)いいですよ、思い付きで言ったんだから。」


「高見沢と出会った時に、丁度、高見沢もコーラス系に興味があって、
  それでオレと一緒じゃん!とか言って部屋に連れ込んで、
  その翌日、勝手に桜井のバンドの所へ連れて行って、それ以来ずっと
  今までこうして居座っている。
  だから、桜井はいまだにオレ達が加入したことを認めていない。」
「そんなことありません。お二人あってのバンドです。
  感謝しています。ただ許可していないだけです。」
「高見沢が加入したことで、今まで無理だった三声のコーラスもできるようになって、
  その頃コピーしていた曲を今回のツアー色々とやって来ましたが・・・。
  CSN&Yとかビートルズとかやりましたけど、今日は久しぶりにこの曲を!
  これ三声という(アーティスト名忘れてしまった)『Every Woman』!
  毎日女てこと?Everydayが毎日だし・・・。(高見沢さんが『違うー!』と苦笑)
  “特別な人”て感じの意味ですよね。では、やりたいと思います!」
・・・初めて聴いたカバー曲でしたが、コーラスがホント綺麗な曲でした。優しい雰囲気の曲で、こういう曲を学生時代の頃からカバーしていたなんてスゴイよね。

「『Every Woman』をお送りしました。
  この頃はコピーバンドという感じで、歌手としてデビューしようて気はなかった。
  デビューさせてもらって、とりあえず曲だけ出したて感じで・・・。
  僕は大学も2年で見切りを付けましたからね〜。一人で短大にしました24単位。」
「少ないよ〜・・・」
「本当は1年で44単位獲らないといけなかったの(笑)」
・・・そして、唐突にチューニングをはじめる幸ちゃん。

・・・ここからメインMCが桜井さんに。この時だったかな?客席から「タカミー」て掛け声がして、
タカミーは声が高み〜
 なんて桜井さんがいきなり言うから、客席は失笑しちゃうし、高見沢さんは肩震わせて笑っているし、幸ちゃんは「何ソレ?」て鼻で笑ってしまうし、妙に可笑しかった。
「なんか良いですね、こう鼻で笑われるのって。
  その場でドッとウケる人もいれば、鼻で笑う人もいるし、その場では笑わないくせに、
  ウチに帰ってからフフッで笑う人もいるだろうし・・・。
  みなさん、気を付けて下さいね。『ただいまぁ』、『おかえり〜』、『フフッ』・・・て
  変ですよ〜。お父さんビックリしますよ。」

「え〜・・・最近、気に入っているCMがありまして、
  お父さんが家に『ただいま』て帰って来て、お母さんが
  『いつも元気ね〜。じゃ、寝るから』て言う表情がすごく
  印象的で気に入っています。
  ちょっと、こういう場では製品名を言うことできないんですけど・・・。」
「オレ、そのCM知らない?何のCM?深夜に放送しているの?」
「昼間もやっていますよ。モノがモノなので製品名は言えません。」
 客席から「私、そのCM知っているー!」という声が上がる
「(製品名を)言うんじゃありません!
「何だろう〜?気になるなぁ〜。」
「気になっていたんで、ついつい言ってしまいました。」

「そういえば、桜井のファンレター見たら書き方が変わっているよね。」
「何でお前がオレのファンレター読むんだよっ!?」
「いや、封筒だけだよ。宛名の所『桜ちゃん』て書いてあるの。」
「最近減りましたけどね。たま〜にありますよ。寅さんみたいですよね。」
「桜、元気か?て・・・?桜、枕を取ってくれ!」
「逆に言うと面白いよ。」
枕、桜を取ってくれ!(寅さん風)。」
・・・この話はオチたんでしょうか???

「では次ぎの曲いきましょう。」
 今回もやや強引な感じで曲紹介され、低いアコギの音が鳴り響き、アコースティックヴァージョンの『シュプレヒコールに耳を塞いで』へ。高見沢さんも幸ちゃんもアコギを掻き鳴らしているんですが、高見沢さんて叩く感じに弾いて、幸ちゃんはまさに「奏でる」て感じで弾きますよね。弾き方に個性が思いっきり出ていて好きだなぁ〜。
 そして、イスから立ち上がると『Ticket to Ride』へ。高見沢さんのエレキが掻き鳴らされたと同時に客席もスタンディング!アコースティック・コーナーから、またロックぽい雰囲気に変貌だ。続いて汽笛のSEが流れ、なんと『JOURNEY』だぁ!まさか、この曲が演奏されるだなんて!もうノリノリだ〜いっ。


 高見沢さんのMCでは、
「僕がやっている神戸のラジオ番組に、いろいろとメールが届くんですが、
  その中に『高見沢さんの高音は犬笛に匹敵するというかたら、声を
  自分の飼い犬に聴かせたら噛みつかれた』て内容があって・・・。
  何も噛みつくことないじゃんかなぁ〜。
  で、坂崎の声を聴かせたらスヤスヤと寝て。桜井の声を聴かせたら無反応だったとか。
  まぁ、無反応も怖いですけど・・・。
  で、オレの声は『Hysteric Psychedelic ∞』のを聴かせたんだったけかなぁ〜?
  それで今度は『恋人達のペイヴメント』を聴かせたらヴ〜〜〜(威嚇の声)
  ・・・なんか孤独を感じましたね。」
 この話、バカウケしてしまいました。犬笛と言われる高見沢さんの超音波て、ホントは犬とは相性悪いの?しかし、試した方もスゴイ。私も愛犬マロンに試してみようかな?でも、噛みつかれたら嫌だなぁ。いままで噛みついたことなんてないけど、これで噛まれたら致命的だよね。いつか、やってみよう(笑)。

「孤独を感じると言えば、横で2人が盛り上がってついていけない時に、
  『何でそんなに面白いだろう?』て孤独を感じます。
  でも、さっき桜井がCMの話をしていて『な、何だ?そのCMは?』て
  疑問に思っていて、これで坂崎も知っていたらどうしようと思ったけど、
  坂崎も知らないって言ってホッとしました。」
 なんかこの時の高見沢さんて可愛かったなぁ。アコースティックコーナーは、終始、桜井さんと幸ちゃんのMCですけど、高見沢さんて横で聞いていないようで聞いているんですね。しかも、その話題に個人的に着いて行けなかったら、密かに孤独感を感じていた・・・とうか、黄昏ていたのね。

「アルフィーの歌には星をテーマにした曲がいくつかありますが、
  この東京でも意外に星空を見ることができて、昨日の夜もすごく綺麗だったけど、
  星空をずーっと見ていると飽きないとうか、孤独感を感じないていうか・・・。
  あと、星空で話を作ったのはスゴイなて思いますね。
  ギリシャ神話なんかにありますけど・・・。
  ただ、あの星座ですか、何であれが小熊なんだろう?何であれが蠍なんだろう?
  ・・・て小学生の頃思いましたね。図鑑とか見ると、絵がちゃんと書いてあって、
  絵を見るとわかる、でもこう向きを変えればゴジラにもなるぞって。
  図鑑見ないでも判るのは、北斗七星のひしゃくとカシオペアかなぁ〜。」
 この日はなんと、しし座流星群が観られる日でもあったんですよね〜。なんかタイムリーな話題だなって思いました。しかし、あの星を小熊とかに見立てるのは強引過ぎる!て思った、小学生時代の高見沢さんて想像できますよね(笑)「自分なら、この星座はゴジラ座にする!」てイイなぁ。個人的に気に入ってしまった。

「スクランブル交差点の人混みの中で、無性に孤独を感じることがあるけど、
  一人で海を見ている時は孤独を感じないでいる。
  これは、もともと人間の中にあるDNAが、昔人間は宇宙(うみ)から来たという
  記憶を持っているからだ・・・と言われています。
  それでは、星をテーマにした曲ということで『晴れ時々、流星』を」

 ステージ上の画面が、宇宙を思わせる映像になって『晴れ時々、流星』へ。この曲てホント切なくていいなぁ〜。続いて、『Dark Side Meditation』へ。何度聴いても、このドラムは凄い。そして、この曲のプロモーション・ビデオもなんか意味ありげで怖いですね。人形てどうして、あんなに怖い存在感があるんだろう?そして、『DNA Odyssey』へ続きました。よこすかの時は、この曲に時は映像効果がなかったのに、府中ではDNAの螺旋構造やら、細胞を彷彿させる摩訶不思議な映像が映し出されました。怒濤の勢いで曲は演奏され続け、なんと『星空のディスタンス』!もうノラナイわけないでしょうっ!そのノリを引きずったまま『孤独の美学』へ。ここでの映像がまたよこすかの時と違っていて、なんか凄く印象的な目元のアップが数回出てきました。個人的にはT-com Cityの某BLACK氏を彷彿させます(内輪ネタでごめんね)。
 そして、本編最後は高見沢さんのソロから始まる『AUBE〜新しい夜明け』。高見沢さんがヴィーナス・エンジェル・ギターを高く掲げて、ガンガンの拳を要求。なんか、どんどん力強い曲になってきていますね。一番最初に聴いた時の印象と少しずつ変化してきています。アルフィーの曲て、ツアー中に成長していく感じがあっていいなぁ〜。今回の、スゴク力強い『AUBE〜新しい夜明け』は印象に残りました。



 最初のアンコールでは、スクリーンに真っ赤に燃え上がる炎が映し出され、その上に「重金属」という3D文字が・・・。そして、その後に「Heavy Metal」という3D文字が・・・。怒濤の重金属演奏もスタートだぁ!。
 まず、幸ちゃんが胸元と背中に白いクロスマークが付いたヘヴィメタ・ルックで登場。そして、ステージ中央の上の台から高見沢さんと桜井さんがヘヴィメタ衣装と楽器持参で登場!そのまま『悲劇受胎』へ。最後はドラムソロになり、そのまま幸ちゃんがハンドマイク持ってメンバー紹介、そして『American Dream』へ。もう誰がこの怒濤の勢いを止められるかっていうんだっ!これでハジケないわけないだろうっ!もうブチ切れですっ!まだまだ終わらず、『ジェネレーション・ダイナマイト』!腕が痛くなるなんて関係ないっ!もう最後まで、ガンガンに拳振り上げでしたね〜。

 その後、ステージ上のビジョンには「A.D.1999 Mr.SAKURAI」という文字が・・・。「一千年代最後のOJISAN Performance」て出たんだっけ?(もう記憶が曖昧)。とにかく、今までのOJISANパフォーマンスを振り返ろう!というコーナーらしい。そして、「府中ヴァージョン」と題された今回のOJISANは「さすらいのマジシャン」!(コレって、いつのツアーの時のOJISANだったんだろう・・・)
 すると、ステージのソデから丸い中華帽子と中国服に身を包んださすらいのマジシャン登場!手には、何やら出し物らしいステッキを持参している。「ニーハオ」と挨拶すると、たどたどしい日本語でお喋り。
「なんか冷た〜い視線が後ろからも突き刺さる〜
  私、日本久しぶりなんだけど、何でココにいるのか判らない。」

・・・なんて言っていましたよね。何かの拍子で「腰」の話になり
「腰痛めちゃダメよ〜。何にもできなくなるよ〜。
  便器に座る。・・・拭けないあるよ〜。
  (ソデを見て)エッ?これ下ネタになるか?下ネタダメね〜。ごめんね〜」
 妙に怪しいテンションになっていき、客席の背を向けるとなにやらゴソゴソしはじめる。どうも、ステッキのマジックを見せたいらしいが、思うように仕掛けが外れないようで、「ちょっと待ってね〜(苦笑)」と、やや悪戦苦闘するマジシャン。それを真正面から見られる山石さんと、長谷ぼんは何やらウケていた。長谷ぼんなんてイスから転げ落ちんばかりにタオル持ったまま大笑い。今日の個人的ツボだったわ♪見られて幸せっ!そして「トイヤッ!」て感じで、スティックを花束のようなものに変えたマジシャン!客席からは拍手喝采!
「大した事ないあるよ〜。コレ東急ハンズで売っているあるよ〜。」

 そして、まだ日本語が上手く話せないからと(本場の中国語も怪しいらしい)、ちょっと通訳を連れて来たと、通訳の者を紹介。幸ちゃんが、白のシースルーシャツに着替えて登場。
「私の通訳、Mr.サカ!」
「どうも、こんばんわ。」
 その後、二人はムチャクチャいい加減な中国語で会話をしはじめる。いい加減な中国語を言うマジシャンの言葉を、適当な日本語に通訳するMr.サカ。絶妙なコンビである(笑)。なんか、BEAT BOYSのノリが入っていたんじゃないか?とにかく、お腹抱えながら笑わせて頂きました。

 そして、これから透視能力を披露するということになり、マジシャンは腰に巻き付けていた赤い帯を顔に巻いて目隠しをした。サングラスの上からやっているせいか、幅広の帯だったので顔半分が帯で隠れているせいか、妙に笑えてしまう姿だった。
「では、この姿でマジシャンが僕が手に持っているのもを透視します。
  何かいい物ありませんか?」
・・・と、Mr.サカは前の方のファンから(ALFEEのロゴ入り)ハンドタオルを拝借。それを、マジシャンの前に掲げる。マジシャンは触らんばかりに手を差し出しますが、触ってはいなかった模様・・・。そして、いい加減な中国語でMr.サカに何か言うと、Mr.サカんが
「ALFEEの特製タオルだと言っています!お見事!」
・・・通訳(笑)。なんて分かり易い仕掛けなんでしょう。
これだけじゃ信用して貰えないからと、また別のファンから花束を貰う。またまた、いい加減な中国語で話合う2人。そして・・・
「可愛いガーベラの花1輪と言っています!またもや正解!」

 もう、この2人のやり取りの可笑しいのなんのっ!「次ぎにとっておきのマジックを見せる!」とマジシャンは宣言してものの、肝心のブツを持っていなかったようで、慌ててソデへ取りに戻る・・・。
「ちょっとオジサン、段取り把握しておいてよ。」
 そして、4枚の大きな紙を持って来るオジサン。4枚の紙には「A」、「B」、「C」、「D」(何故かDだけ赤い文字)と書かれていた。この4枚の紙のうち客席が引き当てた1枚を当ててみせるというもの。もう、次ぎの展開が読めますね〜(笑)。
 で、客席の1人が紙を1枚引いたけど、それは「B」と書かれていて
コレ、ダメだ。次ぎ。」
・・・と、他の人に違うのを引かせるがなんと「A」(笑)
コレもダメ。次ぎ、もう確率は2分の1!」
・・・そして、やっとこさ出た「D」!(笑)
「D!D!D!」
 当然のように「D!D!D!」という掛け声になり、曲は『D!D!D!』へ。今まで下がっていた高見沢さんが黒の皮パンにピンクのジャケット、そしてピンクの派手なラメ入り帽子を被ってステージ中央の上の台にで登場だぁ!ステージ中央には、ドナルドギターも出されて、高見沢さんの振りに合わせてみんなノリノリさぁ。この曲、知らないうちに振付きソングになっていたのね・・・。『聖夜』のような、両手開いて腕をを左右に振る・・・という感じです。途中、帽子をステージのソデに飛ばしたり、もう高見沢さんもハイテンション。
 このままでは終わるわけもなく、『LONG WAY TO FREEDOM』だぁ!スタンドマイクの所には、何故か銀ラメの帽子が掛かっていて、思わず被る高見沢さん。もうハイテンションを歌いまくり、叫びまくり。最後はお決まり(?)の「欲望男」!「燃・え・る、ヨクボ〜ォォォウ!」の叫びは健在。拳を下からアッパーパンチのように振り上げるポーズを何度も披露。最後は、客席と掛け声合戦!
「まだまだ〜っ!理性を捨てろっ!野獣になれっ!!
  噛みついて来いっ!・・・噛みついてやるゾ!
 もう、スゴイことになってしまったよ(笑)、感じ。最後は、マイクから離れて生声で叫びまくる高見沢さんであった。カメラサービスも忘れることなく、今日もお目目のアップなどを披露したが、帽子を被っていたので、影になっちゃってよく見えなかった・・・。残念。本人もわかっているのか、アップからヒョコヒョコと後ずさって行ったりしてウケてしまった。
 最後は高見沢さんが「どうもありがとーっ!」と叫んで終了。とにかく、アルフィーも客席も叫びまくったて感じでしたね。



 2度目のアンコールの高見沢さんのMCで
「本当にどうもありがとう!
  2階のみんな!(スゴイ歓声が2階から沸き上がる)
  もう、今日の2階はこの秋1番の2階席だぁ!
  1階の後ろのみんなも、本当に最後までありがとう。
  ALFEEは今年で25周年を迎えて26年目に入っていますが、
  重金属から軽音楽・・・そしてマジックまでやってしまう。
  こんなことができるのはバンドはアルフィーだけです!
  もう自画自賛っ!
「自己変革。」<ごめん上手く聞き取れなかったの。
自己嫌悪
「上手いっ!今回のツアーの中で初めて纏まったなぁ!
  なんか、今日が初日みたい。自己嫌悪かぁ〜。あのマジックのこと?
  桜井は、歌っている時よりも、あのコーナーの方が生き生きしている
  ように見えます(笑)。
  あんなに生き生きしている桜井を毎日見られてオレは嬉しい。」

「僕は反省はしても、後悔はしないようにしています。
  何故なら、“今”があるから悔やんでばかりいられない。
  これからの“未来”だってあるわけですからね。
  未来が、さっきの桜井の透視能力のように見えちゃったら
  つまらないと思うんだよね。
  例えば『オレが3日後のステージでコケる』とか、
  そんな事が判っていたら恐ろしくて歌うことなんてできない。、
  判らないからこそ、コケるんだからね。」

「個人的な意見なんだけど、物事において『絶対やらなきゃいけない』て
  事と、『これはやりたくないなぁ』て事があると思う。
  『これはやりたくないなぁ』て思う事はアッサリ切り捨ててしまって
  良いと思う。けど、『これはやりたくない』て中でも、『やらなければならない』
  て事があると思う。それを見極めて行けるようにして欲しい。
  人間には一人、一人の道があって、そこから向かう目的地というのは
  それぞれ違います。
  よく街とかの案内図に“現在地”てマークが付いているけど、
  自分達の今の人生こそが“現在地”のマークだと思います。
  その現在地から目的地までの道のりを、自分で考えて歩いて行かなくては
  いけない。道はいっぱいあります。細い道、大きな道とか・・・。
  それぞれの判断で歩んで行って欲しいです。
  途中、工事中の道になっていて、引き返さなくてはいけない時や、
  新たに道を探さなくてはいけない時も来るだろうけど、目的地までの
  道のりを頑張って歩んで行ってみて下さい。
  自分の道は自分だけしかいません
  他人に『あっち歩け』なんて言われたって、『関係ねーや』でいいんです。
  現在地から目的地までの自分に合った道のりを、自分で探して歩いて
  行って下さい。そんな想いを込めて作りました。『The Way』」

 そういうMCの後に歌われた『The Way』はスゴク印象的でした。なんか、こうも分かり易く自分の人生の在り方を指摘されるとグッときてしまいますね。飽くまで自分の足で自分の判断で道を歩んで行って欲しい・・・という高見沢さんの言葉と、『The Way』の歌詞が重なって何とも言えない気持ちになりました。このMCが聞けてホント幸せです。


 最後は静かな終わっていたっけど、メンバーがステージに下がったと同時に私はロビーへダッシュ!だって、CDを売らなくてはいけないんだもん。今回ほど後ろ髪を引かれる思いだったことはないっ!本当は最後まで拍手して、出来る限りのアンコールをして、最後は三本締めをしたかったよーーっ!!く〜っ!!でも、本当に良いコンサートでした。

 CDを売る時て、いつもノリが不完全燃焼なんだけど、今日はホント大暴れの完全燃焼をしてしまいました。お陰で、後でいつもの数倍の疲労感が襲ってきたけど、CDの方もお陰様で忙しくて、とにかく充実したOne Nightでしたっ♪


■演奏曲目■

Opening18:45
 〜SE(なんの曲だったか忘れた)
1.Hysteric Psychedelic ∞
2.CRASH!
3.Crimson Kiss
  MC坂崎
4.Justice For True Love
5.希望の鐘が鳴る朝に
  MC坂崎&桜井
6.Every Woman
  MC坂崎&桜井
7.シュプレヒコールに耳を塞いで
8.Ticket to Ride
9.JOURNEY
  MC高見沢
10.晴れ時々、流星
11.Dark Side Meditation
12.DNA Odyssey
13.星空のディスタンス
14.孤独の美学
15.AUBE〜新しい夜明け

アンコールT
16.悲劇受胎
 〜バックメンバー紹介
17.American Dream
18.ジェレネーション・ダイナマイト
  〜A.D.1999 Mr.SAKURAI
   OJISAN Prefomanceさすらいのマジシャン
19.D・D・D!
20.LONG WAY TO FREEDOM

アンコールU
  MC高見沢
21.The Way
Ending21:40ぐらい

※曲順はやや曖昧です(^_^;;;