1998年12月24日(木)日本武道館[Final]


なんか遂に来てしまった武道館ファイナル。幸chanもMCで言っていたけど、3日間あると最初の1日目は「また明日があるや♪」て気持ちが強いんだけど、2日目になると「明日で終わりか・・・」となって、最終日になると「ああ、今日で終わってしまうんだなぁ」という寂しさが強くなってくる複雑なコンサートでもあります。「複雑な乙女心のよう」と幸chanは言っていましたね。


さて、泣いても笑っても今日がファイナル。この日の模様は来年にディレクTVで放送されるということでカメラが入っていました。本編は7分押し程度でスタート。最初の3曲はこの3日間変わることはなかったですね。4曲目には大ヒット曲の『星空のディスタンス』が来ました!最初の幸chanのMCでは「もう、この2日間“どーしちゃったの!?”てぐらい凄い盛り上がりでしたけど、もう全然平気だかね〜(声が裏返っていた/笑)!もう、どっからでもかかってらっさ〜いっ♪」という感じで、既に壊れていた(笑)。4曲目は「久しぶりに演奏するので、みんなも聴くのが久しぶりでしょう・・・当然だってーの!」ということで本当に懐かしい『霧のソフィア』が。やっぱり、この時期に聴くと雰囲気がバッチリ合うという感じでしたね。

2度目の幸chanのMCでは、「このコンサートの模様は来年にディレクTVで放送されます。」という連絡事項が報告されました。去年もそういうこと言って「何でWOWOWじゃないの〜!?」という大ブーイングを客席から喰らっていただけに、「なんか今年は反応が優しいですね」と。「去年は凄いブーイングだったもんな〜」とまだ根に持っていたらしい(笑)。もちろん一部からブーイングがあったけど、「まだ入っていない人は入っている人に見せてもらいなさい。俺も入ってないもん。」とキッパリ言うところが幸chanらしいというかなんというか・・・。そして、最近忘れっぽくなっているという話になり、当然のことながら某T氏の話題になり、桜井sanが「あいつなんて3歩、歩いたら忘れちゃうもん。ニワトリと同じ!もう昔、ラジオの生番組で泊まっているホテルの名前を出しちゃってエライ目にあいましたからね〜。でも、もう次ぎの瞬間には言ったこと忘れていましからね。そういう人なんだからしょうがない。ああいう人を生放送に出す方が悪い。」なんて言うから、「じゃ、俺もニワトリか!」なんて言って幸chanは「クックー!」とニワトリの真似をし はじめるなど、どんどん二人して壊れていくのであった(笑)。そんなおかしなムードになりながらも、なんとか曲紹介をしてバラードコーナーへ。「この時期にピッタリの曲・・・」ということで『心の鍵』、続いて『恋人達のペイヴメント』ではステージの上から雪が降るという演出がされました。さすが、24日のクリスマスイヴだけあって非常に「冬」を意識した曲構成でしたね。

高見沢sanのMCでは、「『心の鍵』や『恋人達のペイヴメント』などクリスマスシーズンにちなんだ歌を歌うと、なんかクリスマスを過ごす恋人達のことを連想してロマンチックな感じになりますが・・・。よくよく考えるとクリスマスてだいたいこの3人と居たんですよね。ちっともロマンチックがじゃない。随分昔に、クリスマスに3人でビートルズの映画を観に行ったり・・・」と、気分はロマンチックなんだけど話すことはちっともロマンチックではなかった高見沢sanなのであった。「今日はクリスマスイヴということで、世界中からクリスマス一色になっているけど、残念ながらいまだに内紛や戦争が続いている所もあったりと、まだこの地球はいっぱい悩みを抱えているけど、いつかこの地球上に平和が訪れると願いたい・・・」みたいなことを話していました。なんか、この日はイヴということもあって随分と高見沢sanは語っていたな〜という印象があります。そして、その後はメッセージソングが続いたわけですけど、いつもなら英語の歌から入るのに今回は『やすらぎを求めて』をアカペラで歌ってから『シュプレヒコールに耳を塞いで』という流れになっ ていました。この曲は非常に立つタイミングが難しくて、勢いで立つファンと悩んでいるうちに座ったままの人と、その周辺のファンの雰囲気に合わせる人と色々でしたけど、なんかあの曲の時の映像を改めてマジマジと見ると『学校の怪談』じゃないですけど、ヒュードロドロ〜系の怖さがあるなぁ・・・なんて思ってしまった不謹慎な奴だったりします。また、この秋TOUR中ずーっと歌われてきた『Rockdom』ですが、この日は非常にカッコ良かったというか、なんか雰囲気に圧倒されましたね。最後のギターソロも良かったもんなぁ〜。そしてラストは『終わりなきメッセージ』。この3日間でどんどんカッコ良くそして迫力を増してきた!という感じでサイコーでした。ただ、フリューゲルスの旗を振り回し過ぎて布が外れそうになってしまっていたけど、そこはご愛敬ということで(笑)。とにかく「キメたっ!」て感じのラストでした。


さて、問題のアンコール(笑)。クリスマスイヴなので客席だって妙に期待してしまう。そして、画面に出てきたのはポチ。しかし、いつもの失恋に悲しむポチではなく「あのヒッピーおじさんが慰めてくれたおかげで失恋から立ち直った」というテロップが流れた。そして「また会いたいな〜」と・・・。ポチが「ヒッピ〜!」と叫ぶと、ステージ中央の上からなんとヒッピーおじさんが登場!しかも3人出てきたっ!3人ともレゲエ・ヘアに毛糸(?)の三角帽子にピースマークの虹色Tシャツとお揃いのレゲエルックで登場してきたのだ!幸chanに至ってはレゲエヘアにビーズまで付いているという凝りようである。ヒッピーおじさん曰く「ほら、有り金全額賭けたでしょ?そいしたらスッテンテンになっちゃって〜。こうしてまた出稼ぎに戻ってきたよ〜。今回は兄弟も連れてきたよ〜!」とのこと。実は、前日の23日に、友達と帰りの電車で「明日はなにやるかね〜。意外にさ、横の二人もヒッピーになって3人で出てきたりして!お金なくなったから3人ともヒッピーになったとか言ってさぁ〜!でもタカミーがやるわけないか〜!」なんて話ていたんだけど、そ のままじゃないか!あまりの自分の勘の良さに感動するどころか抱腹絶倒であった(笑)。しかし可愛いだ♪3人並んでいると妙に!ちょっと幸chanとタカミーがステージの上をフラフラしているだけで客席からクスクスという笑いが起き、「なんか、凄い冷たい視線を浴びているんだけど・・・」とタカミーがボヤクと、「あのなぁ!俺はこれをずーっと受けていたんだぞ!みんなナメてきているからなぁ!」と文句を言い返し、「だから同じ格好しているじゃないか!」とタカミーも負けずに言い返す。しかし「そんなの当然だ!」とヒッピーおじさんに言われるのであった(笑)。そして、なんとか進行しようとするヒッピーおじさんだったが、横の二人が大人しくしているわけでもなくチョコマカしたりいきなり四文字熟語を言い合ったり、まるで気にしていないのであった。さすがに「みんな、(二人を)気にしなくていいからね」と言う桜井氏。でもって、実は3人とも名前がるので紹介するということになり、「私はマサル・ガルベス=ジャマイカン。で、この2人は双子なんだけど・・・。えーっ!?てお前ら『ツインズ』て映画を知らないのかぁ? こういう寸法違いの双子だっているの!こっちは小さく生んで大きく育つはずだったけど、小さいままだったの!で、こっちの兄ちゃんがコノスケ・ガルベス=ガラパゴズ。とても長生きしそうな名前です。で、こっちの弟の方・・・ジャマイカのくせにロシア人みたいに白いけど、決して鈴木そ○子のを使っているわけじゃないよ〜。トシヒコ・ガルベス=メタリカンだっ!」とメンバー紹介(?)がされました。そして「オレ達がこのクリスマスイヴに本物のレゲエ・サウンドをお届けしようっ!」と、小柄なコノスケにピッタリのサイズの小さいギターを取り出し『MIDNIGHT BOXSER』ならぬ『MIDNIGTH HIPPY?』を披露。そして、フジテレビの石田sanから頂いたという(?)ドンペリのロゼで乾杯♪乾杯の音頭は長男のマサルの伝授を受け(?)双子の兄のコノスケが務めました。「メリー・クリスマス」ならぬ、「ヒッピー・クリスマス!」というお祝いであった。そしてレゲエ・ヴァージョンで(?)ジョン・レノンの『Happy Christmas』〜『We are the Champion』が披露されたのであった。しかし、コノスケは自分のレゲエヘアがいたく気に入った様子で、「なんか良いな〜(頭)振ると(髪が)当たるよ〜♪」とご機嫌。マサルも「そうだろ?俺もたまに悦に入っちゃうだよ」と意気投合。もう一人の方は普段と変わらないらしく至って平静(笑)。とにかく、この時コノスケは壊れていて、いきなり「ヒッピ〜!」と叫びだしたり(「楽屋のテンションのままでいる」byマサル)、レゲエヘアを振りながらチョコマカ動きまわったり落ち着きがなく、「ちょっと弟!お前は放っておくとどっか行っちゃいそうで危なっかしいからお兄さんの近くにいなさい!」とマサルから言われてしまう始末であった。そして、3人とのその衣装のまま『Funky Dog!』へ。なんとスクリーンに写るポチもサンタの衣装でダンスをしているという凝りようであった。ポチが「Merry Christmas!」とメッセージを残すと、その勢いのまま『Good Times Boogie』へ同時にステージ上空で花火が炸裂!「どんな時だあって〜、レゲエが好きさ〜♪」ときたもんだ。勢い余って最後には「レゲエ・ブラザーズ!来年デビューするゼー!」と叫んでいた・・・さてどうなることか。(2度目のアンコールで高見沢sanがデビュー発言を否定していたけど・・・)

レゲエ・ブラザーズが去った後、スクリーンにはサンタの格好をしたポチと「しばらくお待ち下さい。」のテロップが・・・。ここはどこかのキャッシュコーナーか?という感じであったが(笑)、あまりその画面が続くと「まだかな・・・」という待ちくたびれたポチの映像に切り替わるなど凝っていたりする。そして、だいぶ待ってから(笑)。ホウキに跨りT.M.Revolutionのようなスンゴイ帽子を被った魔法使いタカミーが空を舞いながら登場すると、手にしていたステッキを取り出しスクリーンに「エイッ!」と魔法をかけるが、1回目は失敗し(笑)2回目にようやくレーザー光線でクリスマスにちなんだイラストが次々と登場し、その隙にまた去っていく魔法使いタカミーであった。このレーザー光線のイラストはホント凝っていて綺麗だったわ。そしてALFEEが登場しノーマイクで賛美歌539番がアカペラで歌われて、そのまま『星に願いを』のBGMが流れ高見沢sanは待っていましたドナルドギターだ!やっぱりムチャクチャ可愛いっ!ALFEEヴァージョンの『星に願いを』が歌われラストのギター・ソロはまた高見沢sanが空を飛ん での演奏・・・。やっぱり好きなのね、高い所。嫌でもクリスマスムードになったところへ、『聖夜』の前奏が!と同時にステージの両脇からサンタクロースが登場し一緒に踊り始める。間奏ではメンバーのサイン入りボールを客席に投げ込んでいた。最後に「メリー・クリスマス!」と叫んで終了。

2度目のアンコールでは「ウッドストックのコンサートで一番衝撃を受けた曲」と高見沢sanが紹介して『青い瞳のジュディー』がフルコーラス演奏されました。あんな長い組曲だったなんて、私は今回初めて知りました。ラストの幸chanと高見沢sanのギターの掛け合いなんて凄かったな〜!「なん自分でも演奏していて10代のあの頃に戻った感じ。みなさんが見ていたのは10代の頃のコンフィデンスでした。」と高見沢sanがMCで言っていました。そして、その後に思わずデビュー曲の『夏しぐれ』に触れてしまい、客席から「歌ってコール」が。収集がつかなくなったので「よし!お前ら、みんな新曲は10枚づつ買えよ!」という条件で幸chanが前奏を弾くと歌う手前で「はい。どうもありがとうございました。」と高見沢san。同時にタイミング良く転ける桜井san。そんなことで客席が納得するはずもなく、結局一番は歌うハメになったのであった。ちゃん、ちゃん♪で、2月に発売される新曲の話になり、「なんか3人それぞれのジャケットがあるらしい・・・」という話題に触れて、幸chanも高見沢sanもあまり内容を理解していなくて、桜井sanが「なんか今年中にオ レ達描かなきゃいけないらしいぞ。棚瀬から言われたもん。」とフォローを。「さすが、ALFEEのリードボーカル。一番、内容を把握していました。」と高見沢san。どうでもいいけど、そのジャケットはちゃんと完成するのだろうか?で、ちょっと真面目な話になり、「“挫折”があるからこそ“幸せ(希望)”というものがあり、“生”というものがあるからこそ“死”があり、そういう流れというものがあると思う。だから強引に幸せを掴んでいけるというものではなく、何かそういう流れがくると思う。昨日も坂崎が言っていたけど、まだALFEEはブレイクしていません。しかし、いつかブレイクする日が必ずくると信じています!そう確信しているのでこれからもヨロシクな!」という力強いコメントがあり、『Musician』が歌われました。やっぱり、25年以上も付き合ってきたダチ同士だからこそ歌える歌なんだなぁ〜と感じ、3人の友情関係が羨ましく思えました。

2度目のアンコールも終わり、スクリーンにもテロップが流されましたが、これで客席が素直に帰るはずもなく3度目のアンコールへ。「このクリスマスイヴに集まってくれた人達に捧げる愛の歌を・・・」ということで『至上の愛』が歌われました。久しぶりに聴いたしサーベルギターも久しぶりに見ましたね。最後の雄叫びと共のギター・ソロはカッコ良かったなぁ。こうして、1998年のクリスマスイヴは情熱的に終わったのであった。


今回の武道館コンサート。個人的に号泣する!てことはなかったけど、やっぱりALFEEさんの強さというか底力を見せ付けられた感じがします。とにかく圧倒的な迫力に引き込まれた3日間でした。そして、私の今年のアルコンも終了。やっぱり切ない感じがするけど、まだまだALFEEさんは突っ走るのだ!ということを信じ、来年にも期待するのだった♪


■演奏曲目■START 18:07
1.Nouvelle Vague
2.STAR SHIP〜光を求めて〜
3.Brave Love
4.星空のディスタンス
  MC:坂崎
5.霧のソフィア
6.星空のREDEZVOUS
7.サファイアの瞳
8.孤独の美学
 MC:坂崎&桜井
9.心の鍵(Christmasヴァージョン)
10.恋人達のペイヴメント
11.Pride
12.幻想〜ILLUSION〜
 MC:高見沢
13.やすらぎを求めて
 〜シュプレヒコールに耳を塞いで
14.幻夜祭
15.ジェレネーション・ダイナマイト
16.Rockdom−風に吹かれて−
17.終わりなきメッセージ
アンコールT
コント:ポチがヒッピーオジサンを呼ぶ!(映像)
〜レゲエ・ブラザーズ登場!
18.MIDNIGTH HIPPY?〜乾杯っ♪
19.Happy Christmas〜We are the Champion
20.Funky Dog! 
21.Good Times Boogie
  〜魔法使いタカミー登場
22.賛美歌539番〜星に願いを
23.聖夜〜二人だけのSilent Nigth〜
アンコールU
24.青い瞳のジュディ(CSN&Y)
 MC:高見沢
25.Musician
アンコールV
26.至上の愛
END 21:45過ぎ


注:曲順はやや曖昧です(^_^;