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「已具耳矣自得見監乍共」については、昔から色々な読み方が提案されていて、いまだにはっきりとしていません。次に、色々な説をリストしておきます。これらは、「波流能由伎(はるのゆき)」を主催されている「水垣」さまから提供いただいたものです。
■岩波書店の「校本万葉集」には、以下のような訓が紹介されています。({}で囲んだのは誤字説です。)
- 契沖『万葉代匠記』 已具耳矣自得 見監乍共
いくにをしと みけむつつとも(逝くに惜しと 見けむつつとも)
- 荷田春満『万葉集童蒙抄』 已{冥}耳矣 自得見監乍共
いめにのみ みえけんながらも
- 賀茂真淵『萬葉考』 已{免乃美}耳 {将}見{管本無}
いめのみに みえつつもとな
- 橘守部『万葉集檜嬬手』 已具耳{之}自 影見{盈}乍
すぎしより かげにみえつつ
- 鹿持雅澄『万葉集古義』 {如是}耳{荷} {有}得之監乍 {宿}不寝夜叙多
かくのみに ありとしみつつ いねぬよぞおほき
- 木村正辞『万葉集美夫君志』 已{目}耳矣自 {将}見監為共
いめにをし みむとすれども
■ほかには、
- 井上通泰『万葉集新考』 已{賣}耳{多耳} {将}見{念}共
いめにだに みむともへども
- 折口信夫『口訳万葉集』
すぐるをしみ かげにみえつつ
- 岩波大系本 已{目}耳{谷} {将}見監為共
いめにだに みむとすれども
- 中西進『万葉集 全訳注原文付』
夢のみに 見えつつ共に
また、燕翁庵(つばめのおきなのいほり)を主催されている「燕翁」さまからは以下の文献に付いてご提供いただきました。
- 土屋文明「萬葉集私注」
いめ(夢)にのみみえつつ共に い寝ぬ夜ぞ多き
- 澤潟久孝「萬葉集注釈」
よそのみ見つつ い寝ぬ夜ぞ多き
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