第二巻 : 大名児を彼方野辺に刈る

平成10年10月11日(日)更新


原文: 大名兒 彼方野邊尓 苅草乃 束之間毛 吾忘目八

作者: 草壁皇子(くさかべのみこ)

よみ: 大名児(おほなこ)を、彼方(をちかた)野辺(のへ)に、刈る草(かや)の、束(つか)の間も、我れ忘れめや

意味: 大名児(おほなこ)のことを、野に刈る草(かや)の束(つか:ひとくくり)のように、ほんのわずかの間も忘れたりはしない。

草壁皇子(くさかべのみこ)のただ一つの歌です。この「大名児(おほなこ)」は、「石川郎女(いしかわのいらつめ)」のことで、大津皇子と深い仲にありました。

「草(かや)」は、屋根を葺(ふ)くためのちがやすすきなどを言うと考えられています。


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