原文

玉葛 實不成樹尓波 千磐破 神曽著常云 不成樹別尓

作者

大伴安麻呂(おおとものやすまろ)

よみ

玉葛(たまかづら)、実ならぬ木には、ちはやぶる、神ぞつくといふ、ならぬ木ごとに

意味

真葛(さなかづら) 撮影(2010.2) by きょう

実のならない木には、(荒々しい)神がつくと言いますよ。実のならない木それぞれに。

大伴安麻呂(おおとものやすまろ)が巨勢郎女(こせのいらつめ)に言い寄った時に、「そんなにつれない態度をすると、(荒々しい)神がつきますよ。」と詠んだ歌です。

玉葛(たまかづら)」は「実」を導く枕詞です。

「ちはやぶる」は「神」を導く枕詞です。

補足

この歌の題詞には、「大伴宿祢(おおとものすくね)、巨勢郎女(こせのいらつめ)を娉(つまど)ふ時の歌一首 [大伴宿祢(おおとものすくね)、諱(いみな)を安麻呂(やすまろ)と曰(い)う。難波朝(なにわのみかど)の右大臣(うだいじん)大紫(だいし)大伴長徳卿(おおとものながとこまえつきみ)の第六子、平城朝(ならのみやこ)大納言兼大将軍(だいなごんけんだいしょうぐん)に任じられて薨(こう)ず。]」とあります。

更新日: 2017年05月14日(日)