第二十巻 : 道の辺の茨のうれに延ほ豆の

平成11年12月19日(日)更新


原文: 美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟

作者: 丈部鳥(はせつかべのとり)

よみ: 道の辺(へ)の、茨(うまら)のうれに、延(は)ほの、からまる君(きみ)を、はかれか行かむ

意味: 道端のうまら(ノイバラ)の先に絡(から)みつくのように、私に絡みつく君をおいて別れゆく。。。。。

天平勝宝(てんぴょうしょうほう)7年(755)2月9日に、上総國(かずさのくに)の防人(さきもり)を引率する役人である茨田連沙弥麻呂(まむたのむらじさみまろ)が進上したとされる歌の一つです。

防人(さきもり)として選ばれた丈部鳥(はせつかべのとり)という人が、奥様との別れを惜しんで詠んだ歌です。「行かないで。」と絡みつく奥様の様子が痛ましく感じられます。


第二十巻