第三巻 : 大君は神にしませば天雲の

2006年10月08日(日)更新


原文: 皇者 神二四座者 天雲之 雷之上尓 廬為流鴨

作者: 柿本人麻呂(かきのもとのひとろまろ)

よみ: 大君(おほきみ)は、神にしませば、天雲の、雷(いかづち)の上に、廬(いほ)りせるかも

意味: 大君(おほきみ)は神でいらっしるので、雷(いかづち)の上に仮宮をお作りになっていらっしゃる。

ここでの「大君(おほきみ)」は、天武天皇・持統天皇・文武天皇いずれかと考えられます。持統天皇(じとうてんのう)ではないでしょうか。雷丘(いかづちのおか)のことを「天雲の、雷(いかづち)」と表現していると考えられますが、ずいぶんと大げさな言い方に聞こえますね。

雷丘(いかづちのおか) 撮影(1999.12.26) by きょう

この歌の注として、次の事が欠かれています。

・或本(あるほん)には、「忍壁皇子(おさかべのみこ)に奉った」とあり、その歌には次のように書かれています。

  • 原文: 王 神座者 雲隠伊加土山尓 宮敷座
  • 読み: 大君は神にしませば、雲隠(くもがく)る雷山(いかづちやま)に、宮(みや)敷(し)きいます
  • 意味: 大君(おほきみ)は神でいらっしゃるので、雲がかかる雷山(いかづちやま)に宮を建てていらっしゃいます

第三巻