垣 撮影 by きょう

垣(かき)

垣(かき)は柴(しば)、葦(あし)竹(たけ)などで家や神社などの場所を外と内とに分けるために作られました。

垣(かき)を詠んだ歌

万葉集には、垣(かき)、垣内(かきつ)、瑞垣(みずがき)、葦垣(あしがき)、竹垣(たけがき)、荒垣(あらがき)、籬(まがき)などとして登場します。家の内外を隔てるところから、男女を隔てるものとして詠まれることもあります。

0207: 天飛ぶや軽の道は我妹子が里にしあれば.......(長歌)

0501: 娘子らが袖布留山の瑞垣の久しき時ゆ思ひき我れは

0713: 垣ほなす人言聞きて我が背子が心たゆたひ逢はぬこのころ

0777: 我妹子がやどの籬を見に行かばけだし門より帰してむかも

0778: うつたへに籬の姿見まく欲り行かむと言へや君を見にこそ

0923: やすみしし我ご大君の高知らす吉野の宮は.......(長歌)

0928: おしてる難波の国は葦垣の古りにし里と.......(長歌)

1289: 垣越しに犬呼び越して鳥猟する君青山の茂き山辺に馬休め君

1503: 我妹子が家の垣内のさ百合花ゆりと言へるはいなと言ふに似る

1740: 春の日の霞める時に住吉の岸に出で居て.......(長歌)

1793: 垣ほなす人の横言繁みかも逢はぬ日数多く月の経ぬらむ

1800: 小垣内の麻を引き干し妹なねが作り着せけむ.......(長歌)

1804: 父母が成しのまにまに箸向ふ弟の命は.......(長歌)

1809: 葦屋の菟原娘子の八年子の片生ひの時ゆ.......(長歌)

1899: 春されば卯の花ぐたし我が越えし妹が垣間は荒れにけるかも

1988: 鴬の通ふ垣根の卯の花の憂きことあれや君が来まさぬ

2316: 奈良山の嶺なほ霧らふうべしこそ籬が下の雪は消ずけれ

2405: 垣ほなす人は言へども高麗錦紐解き開けし君ならなくに

2415: 娘子らを袖振る山の瑞垣の久しき時ゆ思ひけり我れは

2509: まそ鏡見とも言はめや玉かぎる岩垣淵の隠りたる妻

2530: 麁玉(あらたま)の寸戸が竹垣網目ゆも妹し見えなば我れ恋ひめやも

2562: 里人の言寄せ妻を荒垣の外にや我が見む憎くあらなくに

2565: 花ぐはし葦垣越しにただ一目相見し子ゆゑ千たび嘆きつ

2576: 人間守り葦垣越しに我妹子を相見しからに言ぞさだ多き

2663: ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし今は我が名の惜しけくもなし

2700: 玉かぎる岩垣淵の隠りには伏して死ぬとも汝が名は告らじ

2707: 青山の岩垣沼の水隠りに恋ひやわたらむ逢ふよしをなみ

2762: 葦垣の中の和草にこやかに我れと笑まして人に知らゆな

3062: 忘れ草垣もしみみに植ゑたれど醜の醜草なほ恋ひにけり

3187: たたなづく青垣山の隔なりなばしばしば君を言問はじかも

3223: かむとけの日香空の九月のしぐれの降れば.......(長歌)

3262: 瑞垣の久しき時ゆ恋すれば我が帯緩ふ朝宵ごとに

3272: うちはへて思ひし小野は遠からぬその里人の.......(長歌)

3279: 葦垣の末かき分けて君越ゆと人にな告げそ事はたな知れ

3455: 恋しけば来ませ我が背子垣つ柳末摘み枯らし我れ立ち待たむ

3561: 金門田を荒垣ま斎み日が照れば雨を待とのす君をと待とも

3975: 我が背子に恋ひすべながり葦垣の外に嘆かふ我れし悲しも

3977: 葦垣の外にも君が寄り立たし恋ひけれこそば夢に見えけれ

4077: 我が背子が古き垣内の桜花いまだ含めり一目見に来ね

4207: ここにしてそがひに見ゆる我が背子が垣内の谷に.......(長歌)

4287: 鴬の鳴きし垣内ににほへりし梅この雪にうつろふらむか

4357: 葦垣の隈処に立ちて我妹子が袖もしほほに泣きしぞ思はゆ

補足

更新日: 2016年09月11日(日)