第十六巻 : 紫の粉潟の海に潜く鳥

平成11年11月7日(日)更新


原文: 紫乃 粉滷乃海尓 潜鳥 珠潜出者 吾玉尓将為

作者: 不明

よみ: 紫の、粉潟(こがた)の海に、潜(かづ)く、玉(たま)潜(かづ)き出(で)ば、我が玉にせむ

意味: 粉潟(こがた)の海に潜(もぐ)るが、玉をもぐって捕ってきたら、それを私の玉にしましょう。

「粉潟(こがた)の海」がどこかは不明です。越の国の海(日本海)のどこかと考えられています。また、秋田県の八郎潟ではないかとの説(「万葉集さいはての歌」吉田金彦著)もあるそうです。昔、八郎潟は「小潟」と呼ばれていたのだそうですよ。

「玉(たま)」は、霊的なものを言うようですが、ここでは、おそらく海の神さまの霊力がついた丸いものと考えられます。「真珠」なのかもしれませんね。

撮影(1999.10) by きょう

第十六巻