原文

我屋戸之 梅咲有跡 告遣者 来云似有 散去十方吉

作者

不明

よみ

我が宿(やど)の、梅(うめ)咲きたりと、告げ遣(や)らば、来(こ)と言ふに似たり、散りぬともよし

梅 撮影 by きょう

意味

私の家の庭に梅(うめ)が咲きましたとお知らせしたら、「来てくださいよ」と言っているのと同じことです。(こうして来てくださったので)もう散ってもよいのです。

補足

この歌の題詞には、「(天平8年(西暦年)の)冬十二月十二日に歌儛所(うたまいどころ:歌舞の担当部署)の諸(もろもろ)の王や臣子(おみこ:家来)たちが葛井連廣成(ふじわらのむらじひろなり)の家に集まって宴(うたげ)する歌二首。近ごろ古儛(こぶ)が盛りになりましたが、今年も暮れました。当然のように共に古い情をもって古い歌を歌いましょう。ですからこれに、賛同して古い歌を二つ献上します。風流で意気ある者が、たまたまこの席にいらっしゃったら争って思いを起こし、それぞれ古い歌に和してください。」とあります。

更新日: 2014年01月19日(日)