第七巻 : 橡の衣は人皆事なしと

2009年10月11日(日)更新


原文: 橡 衣人皆 事無跡 曰師時従 欲服所念

作者: 不明

よみ: 橡(つるばみ)の、衣(ころも)は人(ひと)皆(みな)、事(こと)なしと、言ひし時より、着欲しく思ほゆ

意味: 橡(つるばみ)染めの着物は、みんなが、「着やすくていいよ」と言うのを聞いてからは、着てみたいと思うようになりました。

橡(つるばみ)で染めた着物は、黒く、庶民のためのものでした。この歌は、「目立たないけど、あの娘はとってもいい娘だよ」、って人が言うので、気持ちがその娘に傾いていることを詠んだ歌です。

クヌギの実 撮影(2008.10) by きょう

第七巻