撮影 by きょう

春(はる)

春は、正月から3月ですが、そのころはまだまだ寒く、雪さえ降りますね。でも、万葉の人々は、ほんのちいさな風景・風・空気の変化をとらえて「あぁ、もうすぐ春なんだなぁ」って思ったようですね。

春(はる)を詠んだ歌

春にかかわる歌には、春、春風、春霞、春野、春の雨などの言葉が登場します。春の草花については、万葉集の草花をご覧ください。春といえば「」がメインですね。

0815: 正月立ち春の来らばかくしこそ梅を招きつつ楽しき終へめ

0818: 春さればまづ咲くやどの梅の花独り見つつや春日暮らさむ

0831: 春なればうべも咲きたる梅の花君を思ふと夜寐も寝なくに

0833: 年のはに春の来らばかくしこそ梅をかざして楽しく飲まめ

0834: 梅の花今盛りなり百鳥の声の恋しき春来るらし

0835: 春さらば逢はむと思ひし梅の花今日の遊びに相見つるかも

0838: 梅の花散り乱ひたる岡びには鴬鳴くも春かたまけて

1047: やすみしし我が大君の高敷かす大和の国は.......(長歌)

1418: 石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも

1422: うち靡く春来るらし山の際の遠き木末の咲きゆく見れば

1433: うち上る佐保の川原の青柳は今は春へとなりにけるかも

1439: 時は今は春になりぬとみ雪降る遠山の辺に霞たなびく

1443: 霞立つ野の上の方に行きしかば鴬鳴きつ春になるらし

1446: 春の野にあさる雉の妻恋ひにおのがあたりを人に知れつつ

1812: ひさかたの天の香具山この夕霞たなびく春立つらしも

1814: いにしへの人の植ゑけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし

1819: うち靡く春立ちぬらし我が門の柳の末に鴬鳴きつ

1824: 冬こもり春さり来ればあしひきの山にも野にも鴬鳴くも

1835: 今さらに雪降らめやもかぎろひの燃ゆる春へとなりにしものを

1836: 風交り雪は降りつつしかすがに霞たなびき春さりにけり

1837: 山の際に鴬鳴きてうち靡く春と思へど雪降りしきぬ

1838: 峰の上に降り置ける雪し風の共ここに散るらし春にはあれども

1844: 冬過ぎて春来るらし朝日さす春日の山に霞たなびく

1845: 鴬の春になるらし春日山霞たなびく夜目に見れども

1865: うち靡く春さり来らし山の際の遠き木末の咲きゆく見れば

1877: 春の雨にありけるものを立ち隠り妹が家道にこの日暮らしつ

1884: 冬過ぎて春し来れば年月は新たなれども人は古りゆく

1888: 白雪の常敷く冬は過ぎにけらしも春霞たなびく野辺の鴬鳴くも

1891: 冬こもり春咲く花を手折り持ち千たびの限り恋ひわたるかも

1902: 春の野に霞たなびき咲く花のかくなるまでに逢はぬ君かも

1923: 白真弓今春山に行く雲の行きや別れむ恋しきものを

3901: み冬継ぎ春は来たれど梅の花君にしあらねば招く人もなし

3965: 春の花今は盛りににほふらむ折りてかざさむ手力もがも

3966: 鴬の鳴き散らすらむ春の花いつしか君と手折りかざさむ

3982: 春花のうつろふまでに相見ねば月日数みつつ妹待つらむぞ

3993: 藤波は咲きて散りにき卯の花は今ぞ盛りとあしひきの.......(長歌)

4137: 正月立つ春の初めにかくしつつ相し笑みてば時じけめやも

4300: 霞立つ春の初めを今日のごと見むと思へば楽しとぞ思ふ

4434: ひばり上がる春へとさやになりぬれば都も見えず霞たなびく

4488: み雪降る冬は今日のみ鴬の鳴かむ春へは明日にしあるらし

4490: あらたまの年行き返り春立たばまづ我が宿に鴬は鳴け

4492: 月数めばいまだ冬なりしかすがに霞たなびく春立ちぬとか

補足

更新日: 2016年04月17日(日)