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0361: 秋風の寒き朝明を佐農の岡越ゆらむ君に衣貸さましを
0462: 今よりは秋風寒く吹きなむをいかにかひとり長き夜を寝む(天平11年6月)
0465: うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかも(天平11年7月)
0488: 君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く
1161: 家離り旅にしあれば秋風の寒き夕に雁鳴き渡る
1327: 秋風は継ぎてな吹きそ海の底沖なる玉を手に巻くまでに
1458: 霍公鳥声聞く小野の秋風に萩咲きぬれや声の乏しき
1523: 秋風の吹きにし日よりいつしかと我が待ち恋ひし君ぞ来ませる
1535: 我が背子をいつぞ今かと待つなへに面やは見えむ秋の風吹く
1555: 秋立ちて幾日もあらねばこの寝ぬる朝明の風は手本寒しも
1597: 秋の野に咲ける秋萩秋風に靡ける上に秋の露置けり(天平15年8月)
1626: 秋風の寒きこのころ下に着む妹が形見とかつも偲はむ(天平11年9月)
1628: 我が宿の萩の下葉は秋風もいまだ吹かねばかくぞもみてる(天平12年6月)
1632: あしひきの山辺に居りて秋風の日に異に吹けば妹をしぞ思ふ
1700: 秋風に山吹の瀬の鳴るなへに天雲翔る雁に逢へるかも
1757: 草枕旅の憂へを慰もることもありやと.......(長歌)
2013: 天の川水蔭草の秋風に靡かふ見れば時は来にけり(七夕)
2016: ま日長く恋ふる心ゆ秋風に妹が音聞こゆ紐解き行かな(七夕)
2041: 秋風の吹きただよはす白雲は織女の天つ領巾かも(七夕)
2043: 秋風の清き夕に天の川舟漕ぎ渡る月人壮士(七夕)
2046: 秋風に川波立ちぬしましくは八十の舟津にみ舟留めよ(七夕)
2083: 秋風の吹きにし日より天の川瀬に出で立ちて待つと告げこそ(七夕)
2089: 天地の初めの時ゆ天の川い向ひ居りて.......(長歌)(七夕)
2092: 天地と別れし時ゆ久方の天つしるしと.......(長歌)(七夕)
2096: 真葛原靡く秋風吹くごとに阿太の大野の萩の花散る
2102: この夕秋風吹きぬ白露に争ふ萩の明日咲かむ見む
2103: 秋風は涼しくなりぬ馬並めていざ野に行かな萩の花見に
2108: 秋風は疾く疾く吹き来萩の花散らまく惜しみ競ひ立たむ見む
2109: 我が宿の萩の末長し秋風の吹きなむ時に咲かむと思ひて
2121: 秋風は日に異に吹きぬ高円の野辺の秋萩散らまく惜しも
2123: 我が待ちし秋は来たりぬしかれども萩の花ぞもいまだ咲かずける
2128: 秋風に大和へ越ゆる雁がねはいや遠ざかる雲隠りつつ
2134: 葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁鳴き渡る
2136: 秋風に山飛び越ゆる雁がねの声遠ざかる雲隠るらし
2158: 秋風の寒く吹くなへ我が宿の浅茅が本にこほろぎ鳴くも
2160: 庭草に村雨降りてこほろぎの鳴く声聞けば秋づきにけり
2175: このころの秋風寒し萩の花散らす白露置きにけらしも
2189: 露霜の寒き夕の秋風にもみちにけらし妻梨の木は
2193: 秋風の日に異に吹けば水茎の岡の木の葉も色づきにけり
2204: 秋風の日に異に吹けば露を重み萩の下葉は色づきにけり
2230: 恋ひつつも稲葉かき別け家居れば乏しくもあらず秋の夕風
2231: 萩の花咲きたる野辺にひぐらしの鳴くなるなへに秋の風吹く
2260: 我妹子は衣にあらなむ秋風の寒きこのころ下に着ましを
2298: 君に恋ひ萎えうらぶれ我が居れば秋風吹きて月かたぶきぬ
2301: よしゑやし恋ひじとすれど秋風の寒く吹く夜は君をしぞ思ふ
2626: 古衣打棄つる人は秋風の立ちくる時に物思ふものぞ
2724: 秋風の千江の浦廻の木屑なす心は寄りぬ後は知らねど
3586: 我がゆゑに思ひな痩せそ秋風の吹かむその月逢はむものゆゑ
3659: 秋風は日に異に吹きぬ我妹子はいつとか我れを斎ひ待つらむ
3666: 夕されば秋風寒し我妹子が解き洗ひ衣行きて早着む
3946: 霍公鳥鳴きて過ぎにし岡びから秋風吹きぬよしもあらなくに(天平18年8月7日)
3947: 今朝の朝明秋風寒し遠つ人雁が来鳴かむ時近みかも(天平18年8月7日)
3953: 雁がねは使ひに来むと騒くらむ秋風寒みその川の上に(天平18年8月7日)
3993: 藤波は咲きて散りにき卯の花は今ぞ盛りとあしひきの.......(長歌)
4145: 春まけてかく帰るとも秋風にもみたむ山を越え来ざらめや
4219: 我が宿の萩咲きにけり秋風の吹かむを待たばいと遠みかも(天平勝宝2年6月15日)
4295: 高円の尾花吹き越す秋風に紐解き開けな直ならずとも(天平勝宝5年8月12日)
4306: 初秋風涼しき夕解かむとぞ紐は結びし妹に逢はむため(天平勝宝6年7月7日)
4309: 秋風に靡く川辺のにこ草のにこよかにしも思ほゆるかも(天平勝宝6年7月7日)
4311: 秋風に今か今かと紐解きてうら待ち居るに月かたぶきぬ(天平勝宝6年7月7日)
4452: 娘子らが玉裳裾引くこの庭に秋風吹きて花は散りつつ(天平勝宝7年8月13日)
4453: 秋風の吹き扱き敷ける花の庭清き月夜に見れど飽かぬかも(天平勝宝7年8月13日)
4515: 秋風の末吹き靡く萩の花ともにかざさず相か別れむ(天平宝字2年7月5日)
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