万葉集: 大津皇子(おおつのみこ)

2000年5月14日(日)更新


天武天皇の皇子(みこ)で、大伯皇女(おおくのひめみこ)の弟さん。お母さんは大田皇女(おおたのひめみこ)です。壬申の乱で活躍しました。万葉集には石川娘女(いしかはのいらつめ)に贈った歌など四首があります。

朱鳥(あけみとり)元年(686)に、天武天皇が亡くなった後、謀反を計画したという疑いで捕らえられ、翌日には自害させられました。自害する直前に詠んだ歌、百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を...が有名です。このとき大津皇子は、まだ24歳だったのです。

また、自害する直前の気持ちを詠んだ漢詩が懐風藻(かいふうそう)に載っています。

イラスト by ひろさま

0107: あしひきの山のしづくに妹待つと我れ立ち濡れぬ山のしづくに

0109: 大船の津守が占に告らむとはまさしに知りて我がふたり寝し

0416: 百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

1512: 経もなく緯も定めず娘子らが織る黄葉に霜な降りそね


歌人ごとに楽しむ