万葉集: 額田王(ぬかたのおおきみ)

2014年05月11日(日)更新


万葉集の代表的歌人の一人です。最初は大海人皇子(おおあまのみこ:天武天皇)に嫁ぎ、のちに天智天皇に仕えました。

有名なのに、生まれや身分などはよく分かっていないようです。額田王については、日本書記に「天皇(天武天皇のこと)、初め鏡王(かがみのおおきみ)の娘、額田王をめして、十市皇女(とをちのひめみこ)を生しませり。」とあるぐらいです。「薬師寺縁起(やくしじえんぎ)」にも同じようなことが書かれているようです。

藤原鎌足に嫁いだ鏡女王(かがみのおおきみ)の妹とも言われていますが、はっきりとはしていません。万葉集にだけ登場している、そういう謎めいた彼女だから、その歌がより魅力的に感じるのでしょうか。


0007: 秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の宮処の仮廬し思ほゆ

0008: 熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな

0009: 莫囂円隣之大相七兄爪謁気我が背子がい立たせりけむ厳橿が本

0016: 冬ごもり春さり来れば鳴かざりし鳥も來鳴きぬ.......(長歌)

0017: 味酒三輪の山あおによし奈良の山の山の際に.......(長歌)

0018: 三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや

0020: あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

0112: いにしへに恋ふらむ鳥は霍公鳥けだしや鳴きし我が念へるごと

0113: み吉野の玉松が枝ははしきかも君が御言を持ちて通はく

0151: かからむとかねて知りせば大御船泊てし泊りに標結はましを

0155: やすみしし我ご大君の畏きや御陵仕ふる山科の.......(長歌)

0488: 君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く

1606: 君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く

0488, 1606の二つは全く同じ歌です。


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