万葉集:石川娘女(いしかわのいらつめ)

2004年06月14日(日)更新


万葉集に登場する石川娘女(いしかわのいらつめ)は、最大7人います。そのうちのいずれかが同一人物かもしれませんが。。。。。ややこしいですね。


石川娘女(いしかわのいらつめ)-A

伝未詳。つまり、分かりません。久米禅師(くめのぜんじ)とやり取りした歌があります。

0097: み薦刈る信濃の真弓引かずして強ひさるわざを知ると言はなくに

0098: 梓弓引かばまにまに寄らめども後の心を知りかてぬかも


石川娘女(いしかわのいらつめ)-B

伝未詳。つまり、分かりません。大津皇子(おおつのみこ)が石川娘女(いしかわのいらつめ)-Bに贈った歌に対する返歌があります。

0108: 我を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを


石川娘女(いしかわのいらつめ)-C

山田郎女(やまだのいらつめ)ともいいます。大津皇子(おおつのみこ)の宮の侍女とされています。「石川娘女(いしかわのいらつめ)-B」と同一人物との考えがあります。次の歌は、大伴宿奈麿(おおとものすくなまろ)に贈った歌です。

0129: 古りにし嫗にしてやかくばかり恋に沈まむ手童のごと


石川娘女(いしかわのいらつめ)-D

大名児(おおなこ)ともいいます。「石川娘女(いしかわのいらつめ)-C」と同一人物との説があります。日並皇子(ひなみしのみこ)が彼女に贈った歌があります。大名児(おおなこ)が返答した歌は載っていません。

0110: 大名児を彼方野辺に刈る草の束の間も我れ忘れめや


石川娘女(いしかわのいらつめ)-E

「石川娘女(いしかわのいらつめ)-B」と同一人物との考えがあります。次の2首は、「石川娘女(いしかわのいらつめ)-E」が大伴田主(おおとものたぬし)に贈った歌です。

0126: 風流士と我れは聞けるをやど貸さず我れを帰せりおその風流士

0128: 我が聞きし耳によく似る葦の末の足ひく我が背つとめ給ぶべし


石川娘女(いしかわのいらつめ)-F

大伴安麿(おおとものやすまろ)の奥さんで、大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)のお母さんです。

0518: 春日野の山辺の道をよそりなく通ひし君が見えぬころかも

4439: 松が枝の土に着くまで降る雪を見ずてや妹が隠り居るらむ


石川娘女(いしかわのいらつめ)-G

藤原宿奈麿(ふじわらのすくなまろ)の奥さんということしかわかっていません。

4491: 大き海の水底深く思ひつつ裳引き平しし菅原の里


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