原文

三吉野之 耳我嶺尓 時無曽 雪者落家留 間無曽 雨者零計類 其雪乃 時無如 其雨乃 間無如 隈毛不落 念乍叙来 其山道乎

作者

天武天皇(てんむてんのう)

よみ

み吉野の 耳我(みみが)の嶺(みね)に 時なくぞ は降りける 間(ま)無くぞ は降りける そのの 時なきがごと そのの 間なきがごと 隈(くま)もおちず 思ひつつぞ来る その山道

撮影 by きょう

意味

吉野の耳我(みみが)の嶺(みね)に絶え間なくが降る。ひっきりなしにが降る。そのの絶え間ないように、そのの途絶えることがないように、道の角ごとに、ものを思いながら来たのです。その山道を。

「耳我(みみが)の嶺(みね)」がどこかはわかっていません。

天智10年(西暦671年)に吉野に下った時のことを思い出して詠んだ歌と考えられます。

補足

この歌の題詞には「天皇の御製歌(おほみうた: お作りになった歌)」とあります。

更新日: 2015年05月25日(日)