第一巻 : 冬ごもり春さり來れば鳴かざりし

2003年9月14日(日)更新


原文:冬木成 春去來者 不喧有之 鳥毛来鳴奴 不開有之 花毛佐家礼抒 山乎茂 入而毛不取 草深 執手母不見 秋山乃 木葉乎見而者 黄葉乎婆 取而曾思努布 青乎者 置而曾歎久 曾許之恨之 秋山吾者

作者: 額田王(ぬかたのおおきみ)

よみ:冬ごもり 春さり來れば 鳴かざりし 鳥も來鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど 山を茂み 入りても取らず 草深み 取り手も見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてそしのふ 青きをば 置きてそ歎く そこし恨めし 秋山われは

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意味: 冬が過ぎて春が来ると、鳥がさえずり、花が咲きます。けれども、山には木が生い茂り、入っていって取ること賀できません。草が深くて取って見ることもできないのです。秋山は、紅葉した木の葉をとっていいなと思います。まだ青いまま落ちてしまったのを置いて溜息をつくのが残念ですけれど。でも、私はそんな秋を選びます。

この歌は、天智天皇(てんじてんのう:中大兄皇子(なかのおおえのみこ))が藤原鎌足に春と秋とどっちがすぐれているかを歌で競わせたときに額田王(ぬかたのおおきみ)が、歌で意見を示したものです。

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第一巻