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0793: 世間は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり
0794: 大君の遠の朝廷としらぬひ筑紫の国に.......(長歌)
0795: 家に行きていかにか我がせむ枕付く妻屋寂しく思ほゆべしも
0796: はしきよしかくのみからに慕ひ来し妹が心のすべもすべなさ
0797: 悔しかもかく知らませばあをによし国内ことごと見せましものを
0798: 妹が見し楝の花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干なくに
0799: 大野山霧立ちわたる我が嘆くおきその風に霧立ちわたる
0802: 瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ..........
0803: 銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも
0804: 世間のすべなきものは年月は流るるごとし.......(長歌)
0805: 常磐なすかくしもがもと思へども世の事なれば留みかねつも
0897: たまきはるうちの限りは平らけく安くもあらむを.......(長歌)
0898: 慰むる心はなしに雲隠り鳴き行く鳥の音のみし泣かゆ
0899: すべもなく苦しくあれば出で走り去ななと思へどこらに障りぬ
0900: 富人の家の子どもの着る身なみ腐し捨つらむ絹綿らはも
0902: 水沫なすもろき命も栲縄の千尋にもがと願ひ暮らしつ
0903: しつたまき数にもあらぬ身にはあれど千年にもがと思ほゆるかも
0904: 世間の貴び願ふ七種の宝も我れは何せむに.......(長歌)
0905: 若ければ道行き知らじ賄はせむ黄泉の使負ひて通らせ
0906: 布施置きて我れは祈ひ祷むあざむかず直に率行きて天道知らしめ
3849: 生き死にの二つの海を厭はしみ潮干の山を偲ひつるかも
3850: 世間の繁き刈廬に住み住みて至らむ国のたづき知らずも
3852: 鯨魚取り海や死にする山や死にする死ぬれこそ海は潮干て山は枯れすれ
4468: うつせみは数なき身なり山川のさやけき見つつ道を尋ねな
4469: 渡る日の影に競ひて尋ねてな清きその道またもあはむため
4470: 水泡なす仮れる身ぞとは知れれどもなほし願ひつ千年の命を
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