万葉仮名(まんようがな)

2000年3月19日(日)更新


たけち

万葉集では、歌を漢字の音や訓を使って表現しています。これを万葉仮名(まんようがな)っていいます。それらの中は元々の漢字の表わす意味とは関係のない使われ方をしているものも沢山あります。この万葉仮名が、後にひらがな・カタカナに発展していったと考えられています。そうそう、万葉仮名は、古事記・日本書紀にも使われていますよ。

次に、万葉仮名の一覧表を載せておきます。

たけちって物知りね。それに、すご〜い、万葉仮名ってこんなにあるのね。とても覚えきれないわ!!

さらら


万葉仮名(まんようがな)一覧

それぞれの万葉仮名は、まだ一部を掲載しているだけです。すべてではありませんのでご注意ください。順次追加していきます。

万葉仮名 備考
a阿、安、英、足
i伊、怡、以、異、已、移、射、五
u宇、羽、于、有、卯、烏、得
e衣、依、愛、榎
o意、憶、於、應
ka可、何、加、架、香、蚊、迦
き(甲)ki(1)支、伎、岐、企、棄、寸、吉、杵、來
き(乙)ki(2)貴、紀、記、奇、寄、忌、幾、木、城
ku久、九、口、丘、苦、鳩、来
け(甲)ke(1)祁、家、計、係、價、結、鶏
け(乙)ke(2)気、既、毛、飼、消
こ(甲)ko(1)古、姑、枯、故、侯、孤、児、粉
こ(乙)ko(2)己、巨、去、居、忌、許、虚、興、木
sa左、佐、沙、作、者、柴、紗、草、散
si子、之、芝、水、四、司、詞、斯、志、思、信、偲、寺、侍、時、歌、詩、師、紫、新、旨、指、次、此、死、事、准、磯、為
su寸、須、周、酒、州、洲、珠、数、酢、栖、渚
se世、西、斉、勢、施、背、脊、迫、瀬
そ(甲)so(1)宗、祖、素、蘇、十
そ(乙)so(2)所、則、曾、僧、増、憎、衣、背、苑
ta太、多、他、丹、駄、田、手、立
ti知、智、陳、千、乳、血、茅
tu都、豆、通、追、川、津
te堤、天、帝、底、手、代、直
と(甲)to(1)刀、土、斗、度、戸、利、速
と(乙)to(2)止、等、登、澄、得、騰、十、鳥、常、跡
na那、男、奈、南、寧、難、七、名、魚、菜
ni二、人、日、仁、爾、迩、尼、耳、柔、丹、荷、似、煮、煎
nu奴、努、怒、農、濃、沼、宿
ne禰、尼、泥、年、根、宿
の(甲)no(1)努、怒、野
の(乙)no(2)乃、能、笑、荷
fa八、方、芳、房、半、伴、倍、泊、波、婆、破、薄、播、幡、羽、早、者、速、葉、歯狂言での笑い声"ふぁ、ふぁ、ふぁ!!"に近いかも。
fi比、必、卑、賓、日、氷、飯
fu不、否、布、負、部、敷、経、歴
へ(甲)fe(1)平、反、返、弁、弊、陛、遍、覇、部、辺、重、隔
へ(乙)fe(2)閉、倍、陪、拝、戸、経
fo凡、方、抱、朋、倍、保、宝、富、百、帆、穂
ma万、末、馬、麻、摩、磨、満、前、真、間、鬼
み(甲)mi(1)民、彌、美、三、水、見、視、御
み(乙)mi(2)未、味、尾、微、身、実、箕
mu牟、武、無、模、務、謀、六
め(甲)me(1)売、馬、面、女
め(乙)me(2)梅、米、迷、昧、目、眼、海
mo毛、母、文、茂、門、問、聞、忘、物、裳、喪、藻
ya也、移、夜、楊、耶、野、八、矢、屋
yu由、喩、遊、湯
いぇye曳、延、要、遥、叡、兄、江、吉、枝
よ(甲)yo(1)用、容、欲、夜
よ(乙)yo(2)与、余、四、世、代、吉
ra良、浪、郎、楽、羅、等
ri里、理、利、梨、隣、入、煎
ru留、流、類
re礼、列、例、烈、連
ろ(甲)ro(1)路、漏
ろ(乙)ro(2)呂、侶
wa和、丸、輪
wi位、為、謂、井、猪、藍
we廻、恵、面、咲
wo乎、呼、遠、鳥、怨、越、少、小、尾、麻、男、緒、雄
ga我、何、賀
ぎ(甲)gi(1)伎、祇、芸、岐、儀、蟻
ぎ(乙)gi(2)疑、宜、義、擬
gu具、遇、隅、求、愚、虞
げ(甲)ge(1)下、牙、雅、夏
げ(乙)ge(2)義、気、宜、礙、削
ご(甲)go(1)吾、呉、胡、娯、後、籠、児、悟、誤
ご(乙)go(2)其、期、碁、語、御、馭、凝
dza社、射、謝、耶、奢、装、蔵
zi自、士、仕、司、時、尽、慈、耳、餌、児、弐、爾
dzu受、授、殊、儒
ze是、湍
ぞ(甲)dzo(1)
ぞ(乙)dzo(2)序、叙、賊、存、茹、鋤
da陀、太、大、嚢
di遅、治、地、恥、尼、泥
du豆、頭、弩
de代、田、泥、庭、伝、殿、而、涅、提、弟
ど(甲)do(1)土、度、渡、奴、怒
ど(乙)do(2)特、藤、騰、等、耐、抒、杼
ba伐、婆、磨、魔
び(甲)bi(1)婢、鼻、弥
び(乙)bi(2)備、肥、飛、乾、眉、媚
bu夫、扶、府、文、柔、歩、部
be(1)弁、便、別、部
be(2)倍、毎
bo煩、菩、番、蕃

拗促音(ようそくおん)について

奈良時代には、きゃ・きゅ・きょ、だっ・かっ、などの、「拗促音(ようそくおん)」はありませんでした。ちょっと、驚きですね。。。。。「たって」とか、「すわって」とかの音は、平安時代あたりから中国語の影響で、かなりはっきりとしてきたようです。

表にあるように、奈良時代には、ふぁ・ふぃ・ふぅ・ふぇ・ふぉという音がありました。これらの音は室町時代あたりからなくなってきて、今では、は・ひ・ふ・へ・ほとなっています。