第十九巻 : この里は継ぎて霜や置く夏の野に

2001年9月2日(日)更新


原文: 此里者 継而霜哉置 夏野尓 吾見之草波 毛美知多里家利

作者: 孝謙天皇(こうけんてんのう)

よみ: この里は、継ぎて霜や置く、夏の野に、我が見し草は、もみちたりけり

意味: この里は、いつも霜(しも)が降りるのでしょうか。夏の野で私が見た草(澤蘭(さはあららぎ))は、色づいていました。

この歌の題詞には次のように載っています。
[孝謙天皇(こうけんてんのう)と光明皇后(こうみょうこうごう)が揃って藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)の家にいらっしゃった時に、色づいた澤蘭(さはあららぎ)を一株抜き取って、内侍(ないじ)の佐々貴山君(ささきやまのきみ)に持たせて、藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)と彼に付き添う大夫(たいふ)たちにお贈りになった歌]

撮影(2001.8.20) by きょう

第十九巻