原文

奈泥之故波 秋咲物乎 君宅之 雪巌尓 左家理家流可母

作者

久米広縄(くめのひろなわ)

よみ

なでしこは、秋(あき)咲くものを、君が家の、雪(ゆき)の巌(いわお)に、咲けりけるかも

意味

雪 撮影(2014.02) by きょう

なでしこは、秋(あき)に咲くものなのに、君が家の雪(ゆき)の巌(いわお)に咲いていますね。

補足

この歌は、天平勝宝3年(西暦752年)1月3日、内蔵縄麻呂(くらのなわまろ)の館で催された宴で詠まれたものです。

この歌の題詞は、「この時、積む雪に重巌(ちょうがん)の起(た)てるを彫(え)り成し(彫刻して)、奇巧(たく)みに草樹の花を綵(いろどり)發(いだ)す。これに属(つ)けて掾(じょう)久米朝臣廣縄(くめのあそんひろなわ)の作る歌一首」とあります。

積もった雪を使って、岩山を彫って、草木の花が咲いているように作って楽しんだのですね。

更新日: 2017年08月27日(日)