原文

三栗乃 中尓向有 曝井之 不絶将通 従所尓妻毛我

作者

高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)歌集より

よみ

よみ: 三栗(みつぐり)の、那賀(なか)に向へる、曝井(さらしゐ)の、絶えず通はむ、そこに妻もが

栗 撮影(2015.08) by きょう

意味

意味: 那賀(なか)に向って、流れてゆく泉のように絶えることの無い様に通っていこう。そこに愛しい妻がいてくれたらもっといいのになぁ。

栗(くり)は、中に実が三つ入っています。そこで、「三栗の」で「なか」を導いています。

補足

この歌の題詞には、「那賀郡(なかのこおり)の曝井(さらしゐ)の歌一首」とあります。那賀郡(なかのこおり)は、現在の茨城県水戸市付近にあたります。曝井(さらしゐ)は、布を洗いさらすのに使った井戸のことだそうです。

更新日: 2015年09月06日(日)