撮影(2013) by きょう

地上に居て、上を見上げたときに広がる空間です。大気だけでなく、宇宙空間をも含んでいます。空には、時に応じてが見えます。

空を詠んだ歌

万葉集の歌に詠まれる「空(そら)」は、22首あります。

がいっしょに詠みこまれている歌もあります。そのような歌の時には、「空」は多くは「み空(そら)」と詠まれています。「み」は接頭語で、空を尊んで言うときに使います。

0534: 遠妻のここにしあらねば玉桙の道をた遠み.......(長歌)

0710: み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる

0894: 神代より言ひ伝て来らくそらみつ大和の国は.......(長歌)

1372: み空行く月読壮士夕さらず目には見れども寄るよしもなし

1701: さ夜中と夜は更けぬらし雁が音の聞こゆる空ゆ月渡る見ゆ

2001: 大空ゆ通ふ我れすら汝がゆゑに天の川道をなづみてぞ来し

2224: この夜らはさ夜更けぬらし雁が音の聞こゆる空ゆ月立ち渡る

2317: こと降らば袖さへ濡れて通るべく降りなむ雪の空に消につつ

2322: はなはだも降らぬ雪ゆゑこちたくも天つみ空は雲らひにつつ

2333: 降る雪の空に消ぬべく恋ふれども逢ふよしなしに月ぞ経にける

2647: 手作りを空ゆ引き越し遠みこそ目言離るらめ絶ゆと隔てや

2672: この山の嶺に近しと我が見つる月の空なる恋もするかも

2879: み空行く名の惜しけくも我れはなし逢はぬ日まねく年の経ぬれば

2887: 立ちて居てたどきも知らず我が心天つ空なり地は踏めども

2896: うたがたも言ひつつもあるか我れならば地には落ちず空に消なまし

2950: 我妹子が夜戸出の姿見てしより心空なり地は踏めども

3004: 久方の天つみ空に照る月の失せなむ日こそ我が恋止まめ

3223: かむとけの日香空の九月のしぐれの降れば.......(長歌)

3425: 下つ毛野阿蘇の川原よ石踏まず空ゆと来ぬよ汝が心告れ

3510: み空行く雲にもがもな今日行きて妹に言どひ明日帰り来む

3694: わたつみの畏き道を安けくもなく悩み来て.......(長歌)

4410: み空行く雲も使と人は言へど家づと遣らむたづき知らずも

補足

「空(そら)」に由来すると考えられている「そらみつ(空見津/虚見都)」という枕詞(まくらことば)を含む歌があります。

0029: 玉たすき畝傍の山の橿原のひじりの御代ゆ.......(長歌)

3236: そらみつ大和の国あをによし奈良山越えて.......(長歌)

4245: そらみつ大和の国あをによし奈良の都ゆ.......(長歌)

4264: そらみつ大和の国は水の上は地行くごとく.......(長歌)

更新日: 2017年01月08日(日)