渋谿(しぶたに)

雨晴海岸 撮影 by きょう

渋谿(しぶたに)は、現在の富山県高岡市北部の雨晴(あまはらし)海岸と呼ばれるあたりです。よく晴れた日には、立山連峰が見えます。

渋谿(しぶたに)を詠んだ歌

天平十八年(西暦746年)から天平勝宝三年(西暦751年)まで越中守だった大伴家持(おおとものやかもち)はこの地に関連した6首の歌を詠んでいます。

3882: 渋谿の二上山に鷲ぞ子産むといふ翳にも君のみために鷲ぞ子産むといふ

3954: 馬並めていざ打ち行かな渋谿の清き礒廻に寄する波見に

3985: 射水川 い行き廻れる 玉櫛笥 二上山は 春花の.......(長歌)

3986: 渋谿の崎の荒礒に寄する波いやしくしくにいにしへ思ほゆ

3991: もののふの八十伴の男の思ふどち心遣らむと.......(長歌)

3993: 藤波は 咲きて散りにき 卯の花は 今ぞ盛りと.......(長歌)

4159: 礒の上のつままを見れば根を延へて年深からし神さびにけり

4206: 渋谿をさして我が行くこの浜に月夜飽きてむ馬しまし止め

補足

義経社 撮影(2009.09.02) by きょう

海岸には義経岩と言われる岩があり、小さな社があります。義経が奥州に逃げ延びる途中、この地で悪天候に接したため岩の下に雨宿りして祈ったらすぐに晴れ上がった、という伝説からこの地名がついたと言われます。

更新日: 2013年07月14日(日)