枕詞(まくらことば): 茜(あかね)さす

2002年5月12日(日)更新


日(ヒ)・昼(ヒル)にかかります。私たちの感覚では、茜と言うと秋茜(とんぼですね)、茜色の夕焼けを思い浮かべますね。どちらかと言うと「秋の夕暮れ」という感じでしょうか。でも、万葉の人々は、朝日の色を連想したと思われます。「さす」というのは、色や光が映えるという意味です。

茜色は最も古い染料のうちの一つです。茜草と言うかわいい白い花を咲かせる草の根から取れる色です。写真は茜草です。花が咲いている写真が撮れたら入れ替えますね。でも、なかなかチャンスが無いんですよね。。。。。

茜草

0020: 茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

0169: 茜さす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも

0199: かけまくもゆゆしきかも言はまくもあやに畏き明日香の真神の原にひさかたの.......(長歌)

0565: 大伴の見つとは言はじあかねさし照れる月夜に直に逢へりとも

0916: あかねさす日並べなくに我が恋は吉野の川の霧に立ちつつ

2353: 泊瀬の斎槻が下に我が隠せる妻あかねさし照れる月夜に人見てむかも

2901: あかねさす日の暮れゆけばすべをなみ千たび嘆きて恋ひつつぞ居る

2370: さし焼かむ小屋の醜屋にかき棄てむ破れ薦を敷きて打ち折らむ醜の醜手を.......(長歌)

3297: 玉たすき懸けぬ時なく我が思ふ妹にし逢はねばあかねさす昼はしみらに.......(長歌)

3324: かけまくもあやに畏し藤原の都しみみに人はしも満ちてあれども君はしも.......(長歌)

3732: あかねさす昼は物思ひぬばたまの夜はすがらに音のみし泣かゆ

3857: 飯食めどうまくもあらず行き行けど安くもあらずあかねさす君が心し忘れかねつも

4166: 時ごとにいやめづらしく八千種に草木花咲き鳴く鳥の.......(長歌)

4455: あかねさす昼は田賜びてぬばたまの夜のいとまに摘める芹これ