イラスト by ひろさま

万葉の頃の男女には、どういう出会いのチャンスがあったのでしょう。薬狩り、歌垣(うたがき)、市(いち)、それともほんとうに偶然に? 今と違って簡単には出逢えない男女でしたし、そして逢いたくてもなかなか逢えなかったようですから、逢いたい気持ちも自然とつのりますよね。。。でも、初めて出会った時に、どんな風に声をかけたのでしょうね。イラストのようにしばらく見つめ合う二人?

ここでは、「一目見し」と詠まれている歌を中心に集めてみました。「一目見し」という言葉は、一度だけちらっと見た、というだけではなく、もっと親密な関係を含んだ場合にも使われているようです。どんな出会いだったかは、ご本人にしか分かりませんよね...(*^ ^*

0599: 朝霧のおほに相見し人故に命死ぬべく恋ひわたるかも

0710: み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる

0994: 振り放けて三日月見れば一目見し人の眉引き思ほゆるかも

2311: はだすすき穂には咲き出ぬ恋をぞ我がする玉かぎるただ一目のみ見し人ゆゑに

2340: 一目見し人に恋ふらく天霧らし降りくる雪の消ぬべく思ほゆ

2396: たまさかに我が見し人をいかならむよしをもちてかまた一目見む

2565: 花ぐはし葦垣越しにただ一目相見し子ゆゑ千たび嘆きつ

2694: あしひきの山鳥の尾の一峰越え一目見し子に恋ふべきものか

3075: かくしてぞ人は死ぬといふ藤波のただ一目のみ見し人ゆゑに

補足

更新日: 2016年01月17日(日)