第四巻 : 忘れ草我が下紐に付けたれど

平成11年6月27日(日)更新


原文: 萱草 吾下紐尓 著有跡 鬼乃志許草 事二思安利家理

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 忘れ草、我が下紐(したひも)に、付けたれど、醜(しこ)の醜草(しこくさ)、言(こと)にしありけり

意味: 忘れ草を下着の紐につけたけれど、忘れ草とは名ばかりで、ひどい草です。(少しもあなたのことを忘れられないのです。)

大伴家持(おおとものやかもち)が、数年離れていた坂上大嬢(さかのうえのだいじょう)のふたたび会って、歌を交わした時に贈った歌です。

忘れ草」を持っていると、辛いことを忘れることができるという言い伝えがあったのですが、その通りにはいかず、坂上大嬢ことを忘れられなかったのですね。

ヤブカンゾウ

第四巻