原文

松之葉尓 月者由移去 黄葉乃 過哉君之 不相夜多焉

黄葉した松の葉 撮影(2014.12) by きょう

作者

池邊王(いけへのおおきみ)

よみ

松(まつ)の葉に、月(つき)はゆつりぬ、黄葉(もみちば)の、過(す)ぐれや君が、逢(あ)はぬ夜(よ)ぞ多き

意味

松(まつ)の葉に、月(つき)がかかるまでに時が過ぎてしまい、あなた様に逢えない夜が多くなりました。

松(まつ)」は「待つ」を思い起こさせます。また、「黄葉(もみちば)の」は「過(す)ぐ」を導く枕詞です。

補足

この歌の題詞には、「池邊王(いけへのおおきみ)の宴(うたげ)に誦(よ)む歌一首」とあります。ほかの人が詠んだ歌を唱えたのかもしれませんね。

更新日: 2015年09月20日(日)